![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113536315/rectangle_large_type_2_430ddc34d1d62e74a8cbe33ba89c4d46.jpg?width=800)
Photo by
owl_fanda
あなたは何派?
人にはそれぞれ食に対するこだわりを持っている。天ぷらは塩でいく、餃子は酢醤油、アジフライは醤油など、みんなも自分流の食べ方があると思う。ドルジのこだわりは、定食のつけ合わせのサラダにはドレッシングをかけないことだ。と言っても決して生野菜をそのまま味無しで食べたいわけではない。メインメッシュの料理と一緒に野菜を楽しみたいのだ。ただ、悲しいことにドルジと同じ考えを持つ、そのままサラダ民にはまだ出会ったことがない。もしみんなの中に共感ができる人がいたら今すぐ駆け落ちしてほしい。一方で、刺身に醤油をかけずに食べる人には出会ったことがある。その人曰く、醤油に邪魔されず素材そのものの味を愉しみたいとの理由だった。でも、彼はその話を得意げにしながら、ハムカツにソースをビタビタになるまでかけていた。彼はお客さんからの信頼をなかなか掴めていないことを悩んでいたが、何となく理由が理解できてしまった。その日の飲み会は大いに盛り上がりドルジは記憶をほぼ失ってしまった。だけど何故か、この記憶だけは克明に脳裏に焼きついて定期的にドルジの記憶の泉から顔を出してくるのだ。その度にビタビタハムカツに新鮮なキャベツの千切りを噛み締め、黒ホッピーで流し込みたいと思う中毒症状に襲われるドルジなのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?