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致知10月号感想文その1             天に星🌟 地に花🌸 人に愛💛#感動大賞

「天に星」人間力の涵養・修養の道筋。

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「地に花」関わる方や子供たちの持ち味発見。

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「人に愛」周囲の人と接する時,愛を持って行うか?

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十月は児童の困り感が見える時。教育技術も非常に大切ですが,より人としての在り方に気をつけようと考えていました。

心の姿勢の手本にしたいのは,心臓専門手術の権威,榊原記念病院の榊原仟(しげる)先生です。榊原先生は,人が提案したりやりたいと言っていることを決して邪魔しません。「君,それは面白い。早くやり給え。」というのが口癖の先生でした。そうすることで新しいイノベーションを追求する。現状に満足せずに少しでも次の新たな発見や発明につながる糸口があればそれを手繰っていく心がけの先生だったのだと思います。

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54年前の昭和42年。東京女子医大心臓外科では,朝7時半ごろからあんパンをかじりながら若い人たちの日ごろの研究結果を聞く「あんパンの会」を開いていました。

ここで病院に来て2年目の医者が、ファロー四微症の治療に関する実験について理路整然と話をし,最後に「榊原先生がおやりになっている術式では患者は助かりません。」と断定しました。

その時は、その病気で個室に入院していた人たちは,手術の後に次々亡くなっていました。彼が言ったのは確かな事実です。

榊原先生の高弟(弟子の中でも特に優れた人)たちは我慢できずに「謝りなさい。榊原先生に失礼なことを言って,なんですか」
とその医師に大きな声で怒鳴ったそうです。

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しかし彼は全然意に介さず「いや、その通りなんです。」と断言しました。この記事を書いた龍野先生は、榊原先生はどうするのだろうと思い,見つめていたそうです。

榊原先生は

「じゃあどういうふうに手術したらよろしいんですか。」

と尋ね,若手が持論を堂々と展開すると、穏やかに。

「分かりました。明日からあなたの言う通りに手術しましょう。」

と言いました。このたった一言でその場にいたほかの先生たちは心を動かされました。ほかの病院では救えない患者を榊原病院では助けることができるヒントがここにあります。

変なプライドやこだわりを持たずに聡明でいること。何とかいい方法はないかと感性を研ぎ澄ましていること。それは心臓外科の世界だけでなく,子供たちの成長につながるヒントを見つけ出さなければならない私にも生かせることです。

小学校の現場は病院のように命の危険が直ちにあるわけではありません。しかし今までの知識や見識だけでは対応できないことこともあります。どんなにたくさんの本を読んでも歴史を知っても全く同じ形で事象というものは現れてこないからです。

そんな名医榊原先生でさえ,患者さんが亡くなると気が滅入り,医者を辞めようとしたことが何回もありました。その度に先輩医師もこの悲しみを乗り越えてきたのだと自らの心を奮い立たせていたそうです。

私もそうありたいです。



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