ルイス・ロックウッド『ベートーヴェン -音楽と生涯-』」

春秋社。これは本当に素晴らしい一冊だ。900ページを超す大著だが、その中にベートーヴェンの生涯が描かれ、同時に鋭い視点から楽曲が分析されている。音楽と生涯というサブタイトルの通り、作品分析の本でもあり、伝記でもある。とりわけピアノ協奏曲第四番の二楽章の捉え方には感銘を受けた。音楽に携わるものにとっては一生本棚に置いておきたくなる一冊だろう。

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