ラルフ・ウォルドー・エマソン『自己信頼』
「自分の考えを信じること、自分にとっての真実は、すべての人にとっての真実だと信じること—それが天才である。」
「大人は自意識によって、自分で自分を牢獄に閉じ込めている」
独立した人間でいるためには、善とか”こうすべき”という社会通念に惑わされることなく、自分でそれらを追究していく必要がある。
社会に迎合しなくていい。人間は臆病で言い訳ばかりしている。自信を失い、どこかの偉人や賢人の言葉を引用してばかりだ。
一貫性なんて気にしなくていい。昨日の自分と今日の自分の主張が180度変わってもいい。過去に執着せず今を生きよ。それが結果的に未来につながる。
周りに何かを求めるな。例えば、旅をすることは自分から逃げていることとイコールだ。結局どこへいっても、どんな風景や感慨にふけってもそこには自分がついてくるのだから。
「芸術家はモデルを自分の心の中に求めた。自分の感覚をもとに、何をすべきか、どうあるべきか考えた。」
偉人は皆唯一無二の存在だ。いくらシェイクスピアを研究してもシェイクスピアは生まれないように。「昔と今は違う」というかもしれないが、進歩している人間はひとりもいない。社会は絶え間なく進歩しているようにみえるが、ある部分が進めば別の部分が後退する。なので、これは昔も今も変わらない真理なのである。
他人に何も求めるな。そうすれば変化の激しい世の中でも唯一不動の柱として周囲のものすべてを支えられるようになるだろう。
0713読了。