岡本太郎『自分の中に毒を持て』
《著者が一番言いたかったこと》
「無条件」で生きることを現代人は忘れているのではないか?
《要約》
■日本人にはオリジナリティがない
私たち日本人は、オリジナリティを持つことを許されていない。
「長いものには巻かれろ」が常識となり、自分を限定してしまいその程度で諦めている。危険な賭けはしない方がいい、というムードが漂っておりそのムードにしたがって自分を限定して生きている。
『人生を真に貫こうとするなら、必ず条件に挑まないといけない。いのちを賭けて運命と対決するのだ。』
ではどうやって対決するのか?
その瞬間に全てを賭けていきるー。
「今までこうだったから・・・」と過去にこだわったり、「今はまだそのタイミングじゃなくて・・・」と未来でごまかしてはいけない。
うまくいったかどうかという結果は二の次だ。そんなんでめげているうちは自分の運命を真剣に賭けていない。自分の運命を賭けると意志が湧いてくる。危険なこと、辛いことと対峙する時に人は燃え上がる。それこそが生きがいであり、【歓喜】なんだ。
自分のことを幸せだと思っている人ほど、心のなかに満たされない感情があるものだ。現にこれだけモノが満ち溢れている現代において、うつ病の人は年々増えているし自殺者も増える一方ではないか。
だから、強くなろうと思わなくたっていい。ありのままの姿を貫くことの方がよっぽど強さになる。
人は自分を大事にし過ぎているから思い悩む。そんなに自分を大事にしないで、周りから好かれなくてもいいと思って投げ出してしまえばいい。
才能や、頭のよさなんてのは必要ない。むしろ邪魔なくらいだ。
■失敗は成功のもと
「失敗は成功のもと」とよく言うが、むしろ逆なんじゃないかと思う。
うまくやろうとするから成功しないんだ。
世の中上手くやろうとすると、結局人の思惑に従い社会のベルトコンベヤーの上に乗せられてしまう。
■今この瞬間にベストを尽くすことだけを考える
人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。
死ぬのもよし、生きるのもよし。ただし、その瞬間にベストを尽くすことが人生において一番大事なのである。
《振り返り》
今の自分にグサグサ刺さる内容。unimuniの件も森さんに色々言われたどうしようと考えすぎ。自分がこうだと決めたことにもっと自信を持て。対決するのは自分自身。100%の情熱を注ぎ、これでいいやで満足するのではなく徹底的に突き詰める。それを忘れてはいけない。自分にはどうせできないと考えるのではなく、「まず、飛び込んでみる」初心に帰って失敗を恐れずに変なプライドは捨てて挑んでいく。
2021/07/04読了。