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【FF7リメイク】時系列で追う、過去を超えてエアリスを救うティファの運命の変化

今日はFF7リメイクで原作から変化したティファの歩みを時系列にまとめてみました。
動画でもご覧になれます。

*ニブルヘイムの約束

田舎町のニブルヘイムで生まれたティファは、村でも裕福で容姿端麗で活発であったため、村の人気者でした。
そして、父と母の愛情を受けて、育っていました。
しかし、ティファは、ある日突然母を亡くしてしまいます。失意の中、まだ子どもであったティファは事態を受け止めきれずに、死んだ母に会えるかもしれないと、死者が通ると言われている、立入禁止のニブル山に入ってしまいます。ついて行った友達が次々と逃げ出す中、ほとんど話したこともなかったけれども、ティファに憧れていた少年クラウドは彼女を追ってニブル山を進んでいきます。
そこで、ティファとクラウドは崖から転落し、ティファは崩落前後の記憶を失います。
ティファを連れ出して危険な目に合わせたのはクラウドだと村の皆は責めていました。記憶のないティファは、弁解することのできない不器用な性格で、荒れて喧嘩ばかりするクラウドをただ見ていることしかできませんでした。
FF7リメイク本編開始7年前。
そのような暮らしの中で突然、クラウドから村の給水塔に呼び出されたティファ。ティファに対して、敵意を見せたことはなかったクラウドだったので、ティファは特に疑問をいだくことなく給水塔に向かいます。
そこでクラウドは、英雄セフィロスのような神羅のソルジャーになるため村を出ると決意に満ちた顔で言いました。
ティファは、この田舎町で当時そのような大きな夢を持って村を出る人は珍しかったので、素直にすごいと感じていました。
そして、ティファはある約束をクラウドとします。
「ピンチになったら助けに来てね」と。

*ニブルヘイムの崩壊とティファ

FF7リメイク本編開始さかのぼること5年前。
ニブルヘイムの魔晄炉調査にセフィロス、ザックスと同行した一般兵のクラウド。
クラウドはソルジャーになると村を出たはずなのに、ソルジャーになれなかったため、マスクをかぶり正体を明かさずに任務に臨みます。
ティファは、あの給水塔での約束以来クラウドのことを気にかけていました。大きな夢を叶えることができたのだろうか。ニュースや新聞を見ますが情報は入ってきません。
そんな中、ザックスというソルジャーが来ましたが、無意識にも本当のことを知りたくないと思っているのか、名前など直接的なことは聞けませんでした。
この2年でティファは成長し、村に訪れた格闘技の師範ザンガンに格闘の素養を見出され弟子となり、武術を学んでいました。

彼らがやってきて数日、英雄と呼ばれたセフィロスが突然豹変して村を壊滅させます。ティファの父は、炎に包まれる町からセフィロスを追ってニブル山の奥の魔晄炉へ向かいます。それをティファも追いかけます。
ティファは魔晄炉でセフィロスに斬られて亡くなった父を発見します。落ちていた刀、正宗を発見したティファはセフィロスのせいだと確信して、正宗を手に魔晄炉の奥へと向かいます。
しかし、正宗を奪われて、それで切り捨てられてしまうティファ。混濁する意識の中で、ピンチの時には助けに来ると約束したクラウドのことが浮かんでは消えていました。

しかし、本当はクラウドはこの場面に来ていました。セフィロスはクラウドの怒りの一撃で、魔晄炉の魔晄=ライフストリームの中に落ちて行きました。

*クラウドとの再会

時は流れ、ザンガンに助けられたティファは、重傷の中ミッドガルに担ぎ込まれて何とか一命を取り留めます。
そこでティファは5年間格闘術を磨きながら、スラムで暮らしていました。
スラムで気のいい人たちと出会いましたが、故郷の村人は全滅し、心はたった1人で孤独なものでした。
神羅への恨みは、消せるものではなく、バレットと出会い、反神羅組織アバランチへと肩入れしていきます。アジト兼バー、セブンスヘブンも開業して、神羅への復讐を思いながらも、テロに関してどこかで良心がそれを咎めます。

そんな中、スラムの駅で廃人状態のクラウドを見つけます。
クラウドはジェノバ細胞の働きで、ティファの記憶とザックスの記憶が混ざった元ソルジャークラウドの人格が形成されます。
そして、急に普通に話せるようになりました。
廃人状態のクラウドを見ていたティファは、違和感を感じつつ、同郷であり約束から気にかけていたクラウドと関わりを継続しようとします。
そして、かねてからアバランチが計画していた壱番魔晄炉爆破任務の武装強化要員を頼み、FF7リメイクの物語が始まります。


*物語のはじまり 疑念のティファ

ニブルヘイムの約束から7年。ティファはスラムの駅で廃人状態からジェノバ人格となったクラウドと再会。違和感を覚えつつ壊滅した村の生き残りで唯一の同郷で気にかけていたクラウドと関わりを継続しようと、魔晄炉爆破任務を依頼したティファ。
爆破任務を終えたクラウドは、ティファに花を渡して、ティファは少し照れます。
約束以来、ソルジャーになれたのかを気にかけて、ずっとクラウドが出ていないかとニュースを追っているうちに、クラウドに惹かれ始めていたのかもしれません。
後に花言葉を調べてしまうほど嬉しかったようです。
しかし、7年ぶりなのにも関わらず、クラウドは5年ぶりと言い、また違和感と不安がティファを襲います。
でも報酬の話では、少しまけてくれたり、なんだかんだで町での仕事を手伝ってくれたり、ティファはクラウドに優しさを感じていました。

ビッグスにザックスのバスターソードのことを聞かれた際に、また、スラムの駅でティファと会った時と同じようにジェノバ頭痛に襲われるクラウド。それを見たティファは、また不安になり、気がついたときには、前ぶれもなく「村を出てからのことを聞きたいな」と言っていました。
結局、村を出てからのことを聞く前にジョニーが捕まります。口封じにジョニーに止めを刺そうとするクラウドに、ティファはさらに疑念をいだきます。本当にあの時のクラウドなのか。

ようやく、村を出てからのことを聞いてみるものの、ソルジャーの血生臭い仕事のことを話し辛くしているクラウドを見て、追求をやめるティファ。
やはり、クラウドはあの時のクラウドだ。そう思い、おしゃれして再会をお祝いしようと、どんな服が良いか聞くティファ。

その後、ティファは伍番魔晄炉破壊作戦で、人的被害が大きいことに疑問を呈してアバランチ内で揉めていました。
ティファの精神は不安定となり、つながりを求めて、クラウドに「かなり、ピンチ」と言います。これは、2人のつながりである「ピンチになったら助けにきてね」の約束にかけたものでした。
しかし、クラウドはピンチの一言に、給水塔での会話を思い出すそぶりはありませんでした。

*ヤキモチと信頼

ジェシーの七番街爆薬調達依頼でようやくクラウドはティファとの約束を思い出します。
クラウドは帰ると真っ先にティファに、思い出したことを伝えます。
ティファは安堵した仕草を見せて、この時点でクラウドはクラウドであると信用しています。
その後、フィーラーの襲撃によって、武装路線の伍番魔晄炉破壊作戦に同行することとなったティファとクラウド。列車から飛び降りるときに接近したり、共同で作業したりと着々と関係を深めていきます。
この頃には、ティファはクラウドのジェノバ頭痛も、あまりうろたえなくなっています。
そんな中、エアバスターの襲撃によってクラウドは伍番魔晄炉から落ちてしまいます。

クラウドの無事を案じながらも、七番街スラムに戻ったティファは、バレットとアバランチのことを調べていたコルネオの部下を発見します。
ティファは、なぜ調べていたのか気になり、コルネオの嫁候補になればコルネオと会えることを知り、潜入できるのは自分しかいないと単身で乗り込みます。
控室で女装クラウドと再会したティファ。そこには、着飾ってやけに積極的なエアリスの姿もありました。
不信感をいだきつつも、コルネオから神羅の七番街プレート落下作戦を聞いたティファたち。下水道に落とされてしまいます。
クラウドとティファの2人きりの会話では、突然クラウドと現れた女性に対して、少し妬いているかのような反応をしてしまいます。

また、コルネオから聞いた計画に当初は懐疑的だったティファも、エアリスの言葉を聞いて、不安になり、急いで七番街スラムに向かいます。
下水道と列車墓場を経由していく中で、ティファはエアリスに対しての不信感も消えていきました。
ティファは、自身の経験からエアリスの孤独や心細さも感じることができ「ずっと見つけて欲しかったのかな」というエアリスの発言を気にしていました。エリゴルに連れ去られたエアリスに対して、助けに来た時は駆け寄って「見つけた」とエアリスの心情も思いやるようにもなります。

*すべてを背負い込むティファ

七番街プレート崩落阻止作戦では、エアリスにマリンを託して支柱を登っていくティファ。そして、ジェシーの負傷を目撃します。
そして、エアリスも神羅に半ば強制的に連行されてしまいます。
そして、ティファはまた暮らす家、第二の故郷七番街スラムを失うこととなります。

崩落する七番街プレートから脱出した後に、このテロ行為の代償について、神羅への怒りと、でも自分のせいでもあると、さらなる良心の呵責に苦しむのでした。
マリンを保護したエルミナに、エアリスがさらわれたのは自分のせいだと謝罪するティファ。ティファはすべてを背負い込むかのようでした。
しかし、エルミナはティファは悪くないと諭し、エアリスは自発的に神羅に行ったことを告げます。ことを荒立てたくないエルミナの想いをティファはくんで、皆を促し、一旦七番街スラムへ戻って様子を見ることとなりました。そこで、ウェッジの生存を確認し、少しの安堵感につつまれます。

ウェッジをエルミナに預けて、エアリス奪還前夜の休息をとる一同。ティファは夜に、眠れなくて抜け出します。クラウドはそれに気付いて追いかけます。
ティファは、第二の故郷であったミッドガルでも、自分の故郷であるニブルヘイムと同じように家やセブンスヘブン、街がなくなってしまったことに、実感がわいてきてしまっていました。
しかし、クラウドとの会話の中で、まだ同郷の仲間、クラウドがいたことに気づきました。クラウドに泣いて、甘えることで、この時は何とか自分を保つことができました。
昔のクラウドの印象は約束以外あまり話したことがなかったので、よく知りませんでしたが、ティファは今のクラウドの優しさを感じていました。

*かけてほしかった言葉

神羅ビルでエアリスを奪還した一同の前で、ジェノバに近づいたクラウドは倒れて、エアリスが幼少期に暮らした部屋で休むこととなります。
そこで、ずっと誰にも言わずに、たった1人でフィーラー、運命に抗ってきたエアリスの姿を知ります。
そして、エアリスが進む道が分からなくなっていることを知りました。
両親を亡くし、故郷をなくし、そして第二の故郷まで失い、誰よりも孤独を噛みしめてきたティファは、こんなときにかけて欲しかった言葉をわかっていました。

「大丈夫、一緒に考えよう」

この言葉からエアリスは、前に進む勇気を取り戻します。その後ティファは、エアリスと宝条の研究施設で共闘しながら進んでいきます。
そして、ルーファウスに神羅ビルから落とされそうになるクラウドを助け、皆でミッドガルを脱出し、フィーラー、運命を打ち砕き、まだ見ぬ未来に向かって歩み出すのでした。

孤独の先に、今度こそ深くつながった、仲間とともに。

これが、リメイクで変化したティファの運命となります。

リメイクはティファの心情の揺れ動きもよく描かれていました…。
次作以降も大変だと思うけど、最後には幸せになってほしい…。

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