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毒親育ちの苦悩

毒親という言葉が広く知られるようになってから久しいですが、その苦しみを理解してもらうのは、決して簡単ではありません。周囲からは「親なんだから、感謝しなさい」と言われることもあれば、「甘えすぎ」と批判されることもあります。しかし、毒親育ちの人にとって、親からの支配や虐待は決して甘えや被害妄想ではなく、心に深い傷跡を残す現実なのです。

このブログでは、毒親育ちの私が経験してきた苦悩や葛藤について、共感いただける内容で綴っていきます。毒親という言葉で括られてしまう苦しさ、周囲からの理解のなさ、そして自分自身への葛藤。毒親育ちの方々に少しでも寄り添い、少しでも心が軽くなるような内容になれば幸いです。

1. 認められない、愛されない:自己肯定感の低さ

毒親は、子どもの努力や存在を認めず、否定的な言葉や態度で攻撃することが多いです。「お前なんてダメだ」「もっとできるはずだ」といった言葉は、子どもの心に深く刻み込まれ、自己肯定感を著しく低下させてしまいます。

常に親の顔色を伺い、親の期待に応えようと必死に努力しても、決して認められることがない。そんな環境で育った私は、いつしか「自分はダメな人間だ」と信じ込むようになっていました。大人になってからも、仕事や恋愛など様々な場面で、自信を持てずに壁にぶつかることが少なくありませんでした。

2. 罪悪感と自己犠牲:いつまでも続く呪い

毒親は、子どもに「育ててあげている」「犠牲にしてあげている」といったことを繰り返し訴え、罪悪感を持たせることで支配しようとします。その結果、子どもは親の要求に応えるために自分自身を犠牲にし、自分の幸せよりも親の機嫌を伺うようになってしまいます。

私も、親の機嫌を損ねないように、いつも笑顔で過ごしていました。自分の意見を言うことも、自分のやりたいことも我慢し、親の顔色ばかり伺っていました。その結果、自分自身を見失い、何をしたいのか、何が好きなのかさえわからなくなっていました。

3. 断ち切れない縁:親との葛藤

毒親との縁を完全に断ち切るのは、非常に難しいことです。血のつながりや育ててくれた恩義など、様々な葛藤がつきまといます。また、親が病気や介護が必要になった場合、責任感から関係を断ち切れずに苦しむ人も少なくありません。

私も、親との縁を完全に断ち切ることができずに、葛藤し続けています。親からの理不尽な要求や暴言に傷つきながらも、どこかで親を許したい、認められたいという気持ちが残っているのです。しかし、そんな気持ちは、親の支配を助長してしまうだけなのかもしれません。

4. 癒えない傷:心と身体のSOS

毒親の影響は、大人になってからも心と身体に様々な問題を引き起こします。うつ病、不安障害、PTSD、アダルトチルドレンなど、様々な心の病気を患う人も少なくありません。また、頭痛や腹痛、不眠など、身体的な症状が現れる場合もあります。

私も、長年抱えてきたストレスやトラウマから、うつ状態になり、仕事を休職せざるを得ない状況になりました。心身ともにボロボロになり、絶望的な気持ちでいっぱいでした。しかし、そんな時にカウンセリングや自助グループに参加することで、少しずつ自分の傷と向き合い、癒していくことができました。

5. 希望の光:自分自身を癒すために

毒親育ちの苦しみは、決して一人で抱え込む必要はありません。カウンセリングや自助グループなど、様々な支援機関があります。また、毒親育ちに関する書籍やブログもたくさんあります。

大切なのは、自分自身を責めずに、まずは自分の傷に気づくことです。そして、少しずつでも自分自身を癒し、自分を大切にすることを学んでいきましょう。毒親の影響は一生残るかもしれませんが、自分の人生を自分で歩んでいくことは可能です。

まとめ

毒親育ちの苦しみは、言葉では言い表せないほど深いものです。しかし、決して一人ではありません。同じような苦しみを抱えている人はたくさんいます。自分自身を責めずに、周りの人の力を借りながら、少しずつでも前に進んでいきましょう。

このブログが、毒親育ちの方々に少しでも共感と希望を与えることができれば幸いです。

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