おかんのご飯

そういや、おかんの味、おかんが作ったおかず何が美味しかったかなぁ？と、夕食の支度しながら思った。
おかんのご飯、長いこと食べてへんから、なかなか思い出せん。
割と早く思い出したのはお正月のお煮しめ。大きめの鍋に大根•人参•牛蒡•筍•手綱こんにゃく•厚揚げ•椎茸…他に何が入ってたやろ？味がようしゅんで美味しかった。
金平牛蒡•茄子の炒めもん•キャベツと人参のサラダ•玉ねぎの天ぷら•椎茸を甘辛く煮たのも私の好物……あとは……もう思い出せん。

娘に「おかんのご飯で頭にぱっと浮かぶん何？」と聞いてみた。
「煮物と冬瓜のスープ！」

確かなことは、メニューより味付け。親から子へ、子から孫へ味付けは自然と受け渡されている。
特に煮物類は似ている。これが“おかんのご飯”なんだろな。

認知症で食事を作れなくなったし、おかんのご飯、もう永遠に食べられへんのは寂しいな。