愛情のコップ理論とは?
皆さま、お正月はいかがでしたか?
私はここ数ヶ月の睡眠不足を解消する勢いで、寝正月を満喫しました!
もちろん、毒親のいる実家には帰省してません(笑)
今回は番外編ということで、
愛情のコップ理論についてお話しようと思います。
なぜこのテーマかと言いますと、
『自分が満たされてないと他人を愛せないよね』
と感じるニュースが昨年末にありまして、
解毒していく上でも、ぜひ知っておいてほしいと思ったからです。
愛情のコップ理論って何?
自分が満たされてないと他人を愛せないってどういうこと?
と思った方はぜひお読みください。
1.愛情のコップ理論とは?
受け取った愛情を入れるためのコップを誰もが持っている、と想像してください。
親や恋人から愛情を受ける度に、このコップに愛情の水が注がれていきます。
親から抱き締められたり、恋人から大切にされることで、愛情のコップが少しづつ満たされていくのです。
コップの大きさは人によって違います。
大きい人もいれば、小さい人もいます。
大きさは個人差がありますが、
誰もが「コップを満たしたい!(愛情で満たされたい)」と感じています。
子供であれば、親から愛されたい!
大人であれば、大切にされたい、認めれたい!
という欲求になって現れます。
コップが満たされると、それ以上は入りませんので、「コップを満たしたい!」欲求はピタリとおさまります。
コップが満たされた後、さらに愛情が注がれ続けるとコップから溢れます。
この溢れた分が、他人に与えられる愛情の量です。
『自分のコップは満たされた状態を維持しながら、
コップから溢れた余剰分だけを他人に与える』
というのが理想的な愛情の注ぎ方です。
余っている分が無くなっても困ることはありません。
そのため、無償の愛を与えることができるのです。
反対に、自分のコップが満たされないうちは、他人に愛を与えることは難しいです。
2.コップが満たされないまま他人を愛そうとすると、どんなことが起きるか?
自分のコップが満たされないうちは、他人のコップに愛情を注ぐ余裕はありません。
それでも他人を愛そうとすると、
自分のコップの中身を減らして、他人に与えている状態になります。
この状態は次のような問題を引き起こします。
自分が与えた分と同等以上の見返りを求める
見返りがないと搾取された気持ちになる
減った分を取り戻そうと、別の人からの愛情を求める
自分が与えた分と同等以上の見返りを求める
コップの中身を相手にあげているので、自分の愛情が目減りしています。
自分はこれだけ差し出したのだから、同等もしくはそれ以上の愛情を相手からもらって当然だ!
と考え、愛情に見返りを求めるようになります。
コップを満たしたい!という欲求を、愛する相手にぶつけてしまうのです。
毒親が子供に「感謝」や「親孝行」を強要するのも、見返りの一種です。
毒親は自分のコップを、子供に満たしてもらおうとしているのです。
見返りがないと搾取された気持ちになる
コップが満たされていない者同士でも、
愛情の等価交換が成立しているうちは大丈夫です。
しかし、成立しなくなると大変です。
見返りがないので、自分のコップから相手のコップに愛情を注いでいるだけの状態になります。
そのため、相手から搾取されているような気持ちになります。
自分の大切なお金や時間を奪われた!
恩を仇で返された!と感じてしまうのです。
(自分から差し出しているので、正確には搾取されたわけではないのですが、そう感じる気持ちは止められないです)
毒親が子供に対して、
「育ててやった恩を忘れたのか!」
「産まなきゃ良かった!」
などと罵ることがあります。
これは『子供に搾取された』という被害者意識から来るものだと思っています。
子供が愛情を求めるのは当然のことです。
産まれる前からわかりきっていることです。
当然の欲求であるにもかかわらず、
親は被害者で、子供が加害者だと主張したり、
子供に罪悪感を植え付けるのは毒親の常套手段です。
減った分を取り戻そうと、別の人からの愛情を求める
相手から見返りがもらえないとわかると、愛情をもらえそうな人や物を探し始めます。
なぜなら「コップを満たしたい!」という気持ちを止めることはできないからです。
そうして行き着く先には、怪しい宗教やギャンブル依存、浮気や不倫など、破滅の道が待ち構えています。
手当たり次第に満たそうとしても、効果は薄いです。
それでも他にコップを満たせる手段がないため、それにすがり付くしかなくなってしまうのです。
3.まずは自分のコップの状態を知ることから
自分のコップの状態を知る方法は簡単です。
誰かに何かをしてあげときに、「なんだか割に合わないなぁ」と感じたら愛情のコップが減ってきている証拠です。
「割に合わない」と感じている時点で、見返りを求めてしまっています。
見返りを求めるのは計算高いからではなく、コップが満たされていないからです。
特に自己犠牲の傾向が強い人は、ついつい相手のコップに愛情を注ぎすぎてしまうので気をつけてください。
溢れた分を与えていたつもりが、知らぬ間に自分のコップの中身まで与えている、なんてこともあります。
そして、自分のコップが満たされていないうちは、
とにかく自分ファーストで生活してください。
自分のコップを満たすことに集中するのです。
美味しいものを食べたり、欲しかった物を買ったり、
自分のやりたいことを優先し、自分で自分を甘やかすことでコップが満たされるのを待ちましょう。
自分は愛されている、自分は満たされている
という感覚なしに、他人を愛することは難しいです。
もし満たされていない自覚があるのであれば、
それを素直に恋人や家族に伝えるのもよいです。
愛情に飢えていると自覚することで、
不健全なもので埋めようとしないか自己監視できます。
破滅の道ではなく、少しづつでも着実にコップを満たせる選択をしてほしいです。
4.まとめ
愛情のコップ理論はとてもシンプルです。
親から一定の愛情を受け取ることで、子供は自立心が芽生えたり、他人を愛せるようになります。
毒親育ちのコップは満たされていないと考えて、まず間違いないです。
毒親自身のコップも満たされていないため、
幼少期に親から充分に満たしてもらえなかった可能性が高いです。
自分のコップが満たされていない毒親育ちは、他人を気にかけている場合ではないです。
まずは自分を一番大切にしてあげてください。
「人に優しくしなさい」と言われる「人」の中には自分も含まれています。
その上で、コップが満たされたときに、自分を大切にしてくれる人を大切にできたら素敵です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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