2024Q1 Earnings Call Transcriptその他銘柄詰め合わせまとめ(更新中)

特に言及がない限り、情報ソースはSeeking Alpha、まとめはClaude 3 Opusによります。採番がおかしくなってるのはNoteが超バカだからです。


American Express 2024 Q1

  1. 会社紹介
    American Express社は、クレジットカード、決済サービス、旅行関連サービスなどを提供するグローバル企業です。同社は、高所得層や企業を主要な顧客層とし、プレミアムなブランドイメージと高い顧客ロイヤルティを特徴としています。

  2. 全体のサマリー
    2024年度第1四半期は、収益が前年同期比11%増の158億ドル、EPSが39%増の3.33ドルと、力強い業績を達成しました。為替変動の影響を除くと、米国の消費者カード支出が8%増、国際カードメンバーの支出が13%増と、ともに堅調な伸びを示しました。米国の中小企業カード支出は軟調でしたが、新規顧客獲得、維持率、与信状況は引き続き良好でした。手数料収入は為替変動の影響を除き16%増と、再び二桁の伸びとなりました。高支出・高与信の顧客を引き付け、340万枚の新規カードを獲得しました。フィー型の商品が新規カード獲得の約70%を占め、ミレニアル世代とZ世代が消費者向け新規口座の60%以上を占めました。与信指標は業界トップクラスの水準を維持しています。通期のガイダンスは、収益が9%から11%の伸び、EPSが12.65ドルから13.15ドルのレンジを据え置きました。

  3. 事業の概況
    3.1. 請求業務
    請求業務は、為替変動の影響を除き前年同期比7%増と、ここ数四半期の支出環境を反映した伸びとなりました。商品・サービスの支出が6%増、旅行・エンターテインメントの支出が8%増でした。米国の消費者請求業務は8%増と、全世代で伸びが見られました。ミレニアル世代とZ世代の支出は15%増と最も高い伸びを示しました。商業サービスは全体で2%増にとどまり、米国の中小企業の支出は低調でした。一方、国際カードサービスは13%増と最も高い伸びを示し、国際の消費者、中小・大企業のいずれも二桁の伸びとなりました。

3.2. ローンおよびカードメンバー債権
ローンおよびカードメンバー債権は前年同期比12%増加しました。2024年を通じて、この伸びは緩やかになるものの、請求業務よりもわずかに高い伸びを示すと予想しています。

3.3. 与信およびリザーブ
与信指標は引き続き強固で、業界トップクラスの水準を維持しています。貸倒率と延滞率は前四半期から非常に緩やかに上昇しました。ローン残高の伸びと延滞率の緩やかな上昇により、1億4,800万ドルのリザーブ積み増しを行いました。第1四半期末のリザーブは56億ドルで、ローンおよびカードメンバー債権の2.9%に相当します。

3.4. 収益
総収益は前年同期比11%増の158億ドルでした。最大の収益項目であるディスカウント収益は、為替変動の影響を除き6%増でした。正味カード手数料収益は、為替変動の影響を除き16%増と好調でした。新規カード獲得では、フィー型の商品が約70%を占めました。正味金利収入は、リボルビングローン残高の増加と利回りの拡大により、26%増となりました。

3.5. 費用
カードメンバー向けの変動的な関与費用は、総収益の40%でした。マーケティング費用は15億ドルに増加し、高品質な顧客獲得と関与につながっています。営業費用は36億ドルと前年同期並みでした。

  1. 財務状況と資本
    第1四半期は、力強い利益創出を背景に、16億ドルの資本を株主に還元しました。第1四半期末のCET1比率は10.6%で、目標レンジの10%から11%の範囲内でした。バランスシート成長をサポートしつつ、超過資本を株主に還元していく方針です。

  2. 2024年度の見通し
    第1四半期の力強い業績は期待通りで、戦略が奏功していることを裏付けています。2024年通期の収益は9%から11%の伸び、EPSは12.65ドルから13.15ドルのレンジを据え置きます。ただし、認定ビジネスの売却による潜在的な影響は含まれていません。同社は、この売却により多額の利益を実現し、過去と同様に利益の大部分を事業に再投資する予定です。

  3. 質疑応答
    質疑応答では、以下のようなポイントが議論されました。

6.1. 支出の軟調な環境要因について
消費者支出は8%増と比較的力強いですが、商用支出、特に中小企業の支出の伸びが1%程度にとどまっており、これが全体の支出の軟調さにつながっています。中小企業の与信状況や取引量は改善の兆しを見せており、今後の回復の機会と捉えています。

6.2. リワードプログラムのモデル改良について
リワードプログラムについては、将来の交換見込みを見直すモデルの改良を定期的に行っています。今回のモデル改良による一時的な利益は1億9,600万ドルでした。今後、類似の利益はすぐには見込まれません。

6.3. 新規カード獲得の加速要因について
前年同期は、SVB問題などの影響で新規カード獲得が鈍化していました。今期は、マーケティング投資の増加に加えて、カードの機能刷新が需要喚起につながり、新規獲得が加速しました。機能刷新は新規顧客獲得とカードの利用拡大の両面で効果的であり、今後も継続的に実施していく方針です。

6.4. 中小企業の支出動向について
中小企業の支出は、この数年のCOVIDやサプライチェーンの混乱、在庫の積み増し、金利上昇などの影響を受けて、足元では伸び悩んでいます。一方で、新規獲得や取引量の増加など明るい兆しも見られます。顧客との継続的な関わりを通じて、支出回復の機会を捉えていきます。

6.5. 収益見通しと支出動向について
第1四半期の収益は期待通りに推移しました。請求業務の伸びが安定化し、新商品の投入やカード獲得の効果が継続すれば、通期のガイダンスレンジ内で推移できると考えています。金利の動向などの不確定要素もあるため、現時点では通期の収益見通しを9%から11%の伸びで据え置くのが適切と判断しています。

以上が、American Express社の2024年度第1四半期決算説明会の要旨となります。同社は、高支出・高所得層を中心とするプレミアム顧客基盤の強みを生かし、堅調な業績モメンタムを維持しています。ミレニアル世代やZ世代など若年層の新規獲得にも注力し、顧客ベースの拡大を図っています。為替変動の影響を除けば、全ての事業セグメントで力強い伸びを示しており、与信指標も良好な水準を維持しています。中小企業の支出動向に一部軟調さが見られるものの、全体としてはガイダンス通りの業績進捗となっています。質疑応答では、中小企業の支出動向や収益見通しについて関心が集まりました。同社は、顧客との緊密な関係を通じて、支出回復の機会を捉えていく方針を示しました。今後についても、プレミアム顧客基盤の拡大と収益力の強化に注力し、長期的な成長を目指していく考えです。

UnitedHealth Group 2024 Q1

  1. 会社紹介
    UnitedHealth Group社は、ヘルスケア分野で幅広いサービスを提供するグローバルな企業です。同社は、ヘルスケア保険事業のUnitedHealthcareと、ヘルスケアサービス事業のOptumを中核とし、医療の質と効率性の向上に取り組んでいます。

  2. 全体のサマリー
    第1四半期の業績は堅調で、Change Healthcareのサイバー攻撃による影響を除けば、全ての財務指標がガイダンスを上回りました。攻撃への対応には多大な注力を要しましたが、多様な事業の力強いパフォーマンスにより、通期の調整後EPS見通しを据え置くことができました。医療費の動向については、概ね期待通りに推移しています。メディケア・アドバンテージ(MA)の価値についても言及し、MAは従来型メディケアと比べて、より優れた健康アウトカムと包括的な給付を、加入者と納税者にとって低コストで提供していると強調しました。

  3. Change Healthcareへのサイバー攻撃の影響
    Change Healthcareは前例のない規模のサイバー攻撃を受け、医療提供者のクレーム提出と支払いに支障が生じました。UnitedHealth Groupは、迅速な復旧とサポートに注力し、60億ドル以上の資金を無償で提供しました。クレームと支払いサービスの復旧には大きな進展が見られ、一時的に一部のケアマネジメント活動を停止しました。攻撃による影響は、第1四半期で8億7,000万ドル(1株当たり0.74ドル)、通期では11億5,000万ドルから13億5,000万ドル(1株当たり1.15ドルから1.35ドル)と見込まれます。目標は、来年にはChange Healthcareを完全に期待されるパフォーマンス水準に戻すことです。

  4. 事業セグメント別の業績
    4.1. UnitedHealthcare
    売上高は754億ドルと、前年同期比で約50億ドル増加しました。商業部門の加入者数は210万人の大幅な増加となりました。メディケイド部門の加入者数は770万人でした。

4.2. Optum Health
売上高は16%増の267億ドルでした。バリューベースケアの患者数は今年末に500万人近くに達する見込みです。最も複雑な患者の75%に第1四半期中に関与しました。

4.3. Optum Rx
売上高は12%増の308億ドルでした。新規顧客の獲得、既存パートナーシップの拡大、薬局サービスの成長が寄与しました。

4.4. Optum Insight
Change Healthcareの影響を大きく受けました。870万ドルの影響のうち、約500万ドルがOptum Insightに集中しています。

  1. 財務状況
    第1四半期の営業キャッシュフローは11億ドルでした。医療提供者への資金提供の加速と顧客への回収期間の延長により、約30億ドルの影響がありました。慎重を期して、8億ドルの追加的なクレーム引当金を計上しましたが、有利な引当金の戻入れは反映していません。

  2. 2024年度の見通し
    第1四半期の力強い業績を受けて、サブスクリプション売上高の見通しを引き上げました。主力事業の好調さにより、Change Healthcareの影響を吸収しつつ、通期の調整後EPSレンジ(27.50ドルから28.00ドル)を据え置きます。

  3. 質疑応答
    質疑応答では、以下のようなポイントが議論されました。

7.1. メディケア・アドバンテージの戦略について
政府による資金削減を踏まえ、3年間の段階的な適応計画を進めています。2025年の入札にも影響はありますが、長期的な持続可能性を損なわないよう、慎重なアプローチを取っています。

7.2. 医療費動向の可視性について
昨年とは状況が大きく異なります。COVID後の需要と供給のギャップは一過性のものでした。今年は、より多くのモニタリングメカニズムを導入し、変化の早期警戒シグナルを捉えるよう努めています。現時点では、期待通りの動向が続いています。

7.3. 司法省の調査について
この種の問題についてはコメントを控えますが、決算説明会で議論するのは適切ではないと考えています。

7.4. Change Healthcareの復旧と顧客対応について
機能の大部分は迅速に回復しました。顧客との対話を重ね、財務支援も提供しています。イノベーションのロードマップにも影響はなく、リアルタイム決済や臨床意思決定支援などの取り組みを継続しています。

以上が、UnitedHealth Group社の2024年度第1四半期決算説明会の要旨となります。同社は、Change Healthcareへの前例のないサイバー攻撃という難題に直面しながらも、多様な事業ポートフォリオの力強いパフォーマンスにより、通期見通しを据え置くことができました。医療費の動向は概ね期待通りであり、メディケア・アドバンテージの価値提案にも自信を示しました。サイバー攻撃からの復旧に全力を尽くす一方、ヘルスケア分野の変革に向けた戦略的な成長ドライバーへの注力を続けています。質疑応答では、メディケア・アドバンテージの戦略、医療費動向の可視性、Change Healthcareの復旧状況などについて、踏み込んだ議論が交わされました。

P&G

はい、P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)社の2024年度第3四半期決算説明会の内容を、ナラティブな形式で詳しくまとめていきます。

  1. 会社紹介
    プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、世界最大級の日用消費財メーカーです。同社は、ファブリック&ホームケア、ベビー・フェミニン&ファミリーケア、ビューティー、ヘルスケア、グルーミングなど、複数のセグメントで事業を展開しています。主力ブランドには、Tide、Pampers、Pantene、Oral-B、Gillette、SK-IIなどがあります。

  2. 全体のサマリー
    第3四半期は、統合戦略の着実な実行により、堅調な売上とシェアの実績を達成し、利益とキャッシュフローも力強い結果となりました。通期の見通しについては、コアEPSを引き上げ、オーガニック売上高成長率、キャッシュ生産性、株主還元は当初のガイダンスレンジ内を維持しています。オーガニック売上高は3%増加し、10のカテゴリーのうち8つがオーガニック売上高を維持または拡大しました。地域別では、北米、欧州、アジア太平洋の主要市場、ラテンアメリカと欧州新興市場のいずれも成長しました。グローバルシェアは前年比で拡大し、トップ50のカテゴリー・国の組み合わせのうち29で、シェアを維持または拡大しました。主要市場は2%、新興市場は4%のオーガニック売上高成長を記録しました。コアEPSは前年同期比11%増の1.52ドル、為替変動の影響を除くと18%増となりました。

  3. 事業セグメント別の概況
    グルーミングのオーガニク売上高は2桁増、ホームケアとヘアケアは1桁台後半の伸び、オーラルケアは1桁台半ばの成長となりました。ファブリックケア、ファミリーケア、フェミニンケア、パーソナルヘルスケアは1桁台前半で成長しました。スキン&パーソナルケアとベビーケアのオーガニック売上高は前年を下回りました。

地域別では、北米のオーガニック売上高は3%増加し、数量が3ポイント伸びました。欧州の主要市場は7%増で、数量が4ポイント伸びました。ラテンアメリカのオーガニック売上高は17%増加しました。一方、中国のオーガニック売上高は前年比10%減少し、市場の低迷とSK-IIなどの日本ブランドの逆風が続きました。欧州の一部新興市場やアジア太平洋、中東、アフリカの一部国では、数量トレンドが低調でした。これらの地域の課題により、全社売上高の1.5%分のマイナス影響がありました。

財務状況
売上総利益率は前年同期比310ベーシスポイント上昇し、営業利益率は90ベーシスポイント改善しました。強力な生産性向上により、優れた製品、パッケージ、コミュニケーションへの継続的な投資が可能になりました。為替変動の影響を除く営業利益率は220ベーシスポイント上昇しました。調整後フリーキャッシュフロー生産性は87%でした。33億ドルを株主に還元し、うち23億ドルが配当、10億ドルが自社株買いでした。

  1. 2024年度の見通し
    通期のオーガニック売上高成長率は4%から5%のレンジを据え置きました。コアEPSの見通しは、従来の8%から9%のレンジから10%から11%に引き上げました。これには、市場成長の促進とP&G製品の優位性拡大に向けた、イノベーションとブランド構築への継続的な投資が含まれています。コモディティは約9億ドルのプラス要因、為替変動は約6億ドルのマイナス要因となる見込みです。

  2. 質疑応答
    質疑応答では、以下のようなポイントが議論されました。

6.1. 市場成長率とシェアトレンドについて
消費トレンドは安定しており、P&Gは主要な市場でシェアを拡大しています。一時的な逆風はあるものの、基調としての力強い消費は継続しています。中国では、SK-IIを除くP&Gのシェアは横ばいで、四半期ごとにオーガニック売上高が改善しています。即座の回復は難しいものの、徐々に正常化に向かっていくと見込んでいます。

6.2. プライベートブランドへの切り替えについて
市場の数量成長とP&Gの数量シェア拡大から、顕著なトレードダウンは見られません。プライベートブランドのシェアは安定的に推移しており、P&Gのポートフォリオ内でも、プレミアム製品への需要は堅調です。一部で見られたベビーケアやフェミニンケアの価格弾力性については、イノベーションの加速により対応していきます。

6.3. 欧州事業の好調な要因について
欧州の主要市場では、長期にわたるイノベーションの実行、適切な価格設定、生産性改善、マーケティング投資が業績を牽引しています。一方、ロシアやトルコ、中東の一部など、課題を抱える市場もあります。中国では、Douyinなどの新しいチャネルへの対応を進める一方、ブランドエクイティの維持にも注力しています。

6.4. 販促費の見通しについて
競合他社が建設的な形で、イノベーションやマーケティング投資を拡大することは歓迎すべきことです。一方、過度の値引き合戦には誰も興味を示していません。P&Gとしては、ROIを重視しながら、カテゴリーごと、国ごとに適切な投資を行っていく方針です。

6.5. SK-IIの回復見通しについて
SK-IIは、イノベーションとコミュニケーションにより、消費者センチメントが改善しつつあります。ただし、消費の回復が出荷の増加につながるまでには、さらに時間がかかると見ています。ブランドを長期的に再構築するため、バランスの取れたアプローチを取っていきます。

以上が、P&G社の2024年度第3四半期決算説明会の要旨となります。同社は、厳しい事業環境下でも、統合戦略の着実な実行により、力強い業績を達成しました。一時的な逆風はあるものの、イノベーションとマーケティングへの継続的な投資により、持続的な成長を目指していく方針を示しました。中国やSK-IIの回復には時間がかかるものの、市場成長とシェア拡大に向けた取り組みを進めています。全体として、通期の見通しに対する自信を示しつつ、長期的な視点でビジネスの強化を図っていく姿勢が伝わってきました。

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