Arista Networks(ANET) Earnings Call Transcriptまとめ

特に言及がない限り、情報ソースはSeeking Alpha、まとめはClaude 3 Opusによります。タイトルや文章構造が安定しないのは生成AIの情緒が不安定だからですw



2024 Q1 Earnings Call Transcriptまとめ

会社紹介

Arista Networksは、クラウドネットワーキングソリューションのリーディングプロバイダーです。同社の製品ポートフォリオは、データセンタースイッチ、キャンパスイーサネットスイッチ、データセンターインターコネクト、ルーティング、ネットワーク分析・可視化ソフトウェアなどを含みます。AIネットワーキング、クラウドプロバイダー、エンタープライズの3つの事業セグメントで事業を展開しています。

Earnings Callの目次

  1. はじめに

  2. 2024年度第1四半期の業績概要

  3. AIネットワーキング市場の動向

  4. クラウドプロバイダー市場の動向

  5. エンタープライズ市場の動向

  6. 製品ロードマップ

  7. 2024年度第2四半期の業績見通し

  8. 質疑応答

2024年度第1四半期の業績概要

2024年度第1四半期の売上高は前年同期比16.3%増の15億7,100万ドルでした。これはガイダンスの上限を上回る結果です。エンタープライズセグメントが成長を牽引し、クラウドセグメントも堅調に推移しました。

非GAAPベースの売上総利益率は64.2%でした。これはガイダンスの約62%を上回りました。前年同期の60.3%からの上昇は、サプライチェーンの生産性向上、エンタープライズ事業のミックス改善、製品・サービス・ソフトウェアの売上高ミックスによるものです。

営業利益は7億4,400万ドル(売上高比47.4%)、希薄化後1株当たり利益は1.99ドル(前年同期比39%増)でした。

2024年度の売上高成長率見通しを10~12%から12~14%に引き上げました。これは、エンタープライズ、クラウド、プロバイダーの全セグメントでモメンタムが高まっていることを反映しています。

AIネットワーキング市場の動向

大規模AIトレーニングワークロードのスケールアウトネットワークとして、イーサネットが事実上の選択肢となりつつあります。Aristaは最近、大手クラウド/AIタイタン顧客から2万4,000ノードのGPUクラスタを受注しました。このクラスタはAristaのAIスパインスイッチ7800シリーズをベースに構築されています。

Aristaは、AIネットワーキングにおけるイーサネットの優位性を実証しています。大規模クラスタにおいて、イーサネットはすべてのパケットサイズでInfiniBandよりもジョブ完了時間が約10%短縮されることが示されています。

Aristaは、2025年に7億5,000万ドルのAI関連売上高を達成するというターゲットについて、より建設的な見方をしています。現在、4つの大規模AIイーサネットクラスタでは、試験から試作段階に移行しつつあります。

クラウドプロバイダー市場の動向

クラウドプロバイダーは、AIへの投資を加速する一方で、クラウドリージョンの拡張も継続しています。サーバーのリフレッシュサイクルは3~5年の範囲で継続すると予想されます。

リージョンの拡張とサーバーのアップグレードは、リージョナルスパイン、データセンターインターコネクト、ストレージなど、ネットワークインフラ全般の需要を喚起します。

エンタープライズ市場の動向

2024年第1四半期のエンタープライズ向け事業は非常に好調でした。顧客は、Aristaのソフトウェア品質とイノベーション、シンプルなアーキテクチャを高く評価しています。

データセンター、キャンパス、WANなど、幅広いユースケースでAristaのソリューションが採用されています。エンタープライズのAIクラスタへの関心も高まりつつあります。

製品ロードマップ

2024年は、新製品導入、新規顧客獲得、ユースケースの拡大が期待される1年になるでしょう。800Gbpsのスイッチとオプティクスについては、エコシステム全体の整備に時間を要するため、本格的な展開は2025年以降になると予想されます。

一方、400Gbpsを活用した大規模クラスタの構築は加速するでしょう。GPUの入手可能性が改善しているため、GPUクラスタの拡張が進むと見込まれます。

2024年度第2四半期の業績見通し

2024年度第2四半期の業績見通しは以下の通りです。

  • 売上高:16億2,000万ドル~16億5,000万ドル

  • 売上総利益率:約64%

  • 営業利益率:約44%

  • 実効税率:約21.5%

  • 希薄化後発行済株式数:約3億2,050万株

質疑応答

質問: Arista社内での人事異動を考慮すると、Jayshree CEOのArista経営へのコミットメントについてコメントをお願いします。

Jayshree Ullal: 私は取締役会に対して長期にわたってCEOを務めることをコミットしています。Ansulの離任は残念ですが、Aristaには非常に優秀な幹部候補が揃っています。

質問: より強いQ1と、AIネットワークのトライアルからパイロットへの移行を踏まえ、2025年の7億5,000万ドルの目標に向けた立ち上がりはどのようになりますか。また、2024年度のガイダンス引き上げにAIは関係していますか。

Chantelle Breithaupt: 7億5,000万ドルのターゲットは2025年に向けた道筋であり、2024年はゼロではありません。2024年度のガイダンス引き上げには、AIの立ち上がりが含まれていますが、それは急激なものではなく緩やかな立ち上がりを想定しています。

質問: クラウド顧客によるサーバー更新の動向と、それがArista製品の需要に与える影響についてコメントをお願いします。

Jayshree Ullal: サーバー更新サイクルは3~5年の範囲で継続すると予想しています。サーバー更新に伴い、リージョナルスパイン、データセンターインターコネクト、ストレージなど、ネットワークインフラ全体の需要が喚起されます。加えて、クラウドプロバイダーによる新リージョンの拡張も進んでいます。

質問: エンタープライズの好調さは、ソフトウェア売上高の増加によるものですか。また、2024年下期や2025年にかけて、オンプレミスでのAIネットワーク展開がエンタープライズ事業の重要な成長ドライバーになると考えていますか。

Jayshree Ullal: エンタープライズの活況は、当社のソフトウェア品質とイノベーション、シンプルなアーキテクチャが評価されていることが主因です。データセンター、キャンパス、WANなどの従来のユースケースが最大の売上高を占めています。

一方で、エンタープライズのAIクラスタへの関心は高まっています。現時点ではクラウド/AIタイタンと比べると小規模ですが、エンタープライズ顧客の多くがGPUクラスタの試験段階に入りつつあります。

質問: BlackRockの提供開始時期が当初の予想より遅れているようですが、それがAristaの製品ロードマップや2025年の見通しにどのような影響を与えますか。また、BlackRockへの移行を控えて、今年の秋口にクラウドの支出が一時的に停滞する可能性はありますか。

Jayshree Ullal: 現時点では、クラウドプロバイダーがBlackRockを待って支出を抑制するとは考えていません。GPUクラスタの構築を進めるためには、BlackRockの提供開始を待たずにネットワークを整備する必要があります。

クラスタの構築には、テナント構成、ホスト・メモリ・ストレージのアーキテクチャ、GPU最適化、ワークロード固有のライブラリ、レジリエンス、可視性など、様々な要素の検討が必要です。これらすべてに対応できるスケールアウトネットワークの構築が急務となっています。

現行のGPUでもBlackRockでも、ネットワークはそれに合わせて準備する必要があります。トレーニングワークロードの実行とジョブ完了時間の短縮は喫緊の課題であり、ネットワークへの投資を惜しむ状況ではないのです。

Arista Networks 2023年第4四半期決算説明会まとめ

会社紹介

Arista Networksは、クラウドネットワーキングソリューションのリーディングプロバイダーです。同社は、大規模データセンター、キャンパス、ルーティング用途向けに、拡張性と信頼性に優れた、ソフトウェア主導のネットワーク製品を提供しています。Aristaのビジネスは主に、クラウド、企業、サービスプロバイダーの3つの市場セグメントで構成されています。2023年の各セグメントの売上高比率は、クラウドが約43%、企業が約36%、サービスプロバイダーが21%でした。同社は、100Gbps、200Gbps、400Gbpsの高性能スイッチングにおいて、40%以上のシェアを獲得し、業界No.1のポジションを確立しています。また、2023年には400Gbpsイーサネット製品の顧客数が800社に達しました。

2023年第4四半期の業績

2023年第4四半期の売上高は15億4,000万ドルで、前年同期比20.8%増となりました。サービスおよびサブスクリプションソフトウェアが売上高の約17%を占めました。売上総利益率は65.4%でした。1株あたり利益は2.08ドルで、前年同期比47.5%増となりました。

2023年通期の業績

2023年通期の売上高は58億6,000万ドルで、前年比33.8%増となりました。クラウドセグメントが売上高の約43%、企業セグメントが約36%、サービスプロバイダーセグメントが21%を占めました。1株あたり利益は6.94ドルで、前年比50%以上増加しました。売上総利益率は、サプライチェーンの改善とエンタープライズミックスの増加により改善しました。

AIとネットワークへの取り組み

AIのワークロードは、データと計算集約型であり、ネットワークに高い要求をもたらします。Aristaは、AIに適したネットワーク技術の開発に注力しており、パケットスプレイ、フレキシブルオーダリング、輻輳対策などの技術を開発しています。同社は、2025年までに、AIネットワーキングで少なくとも7億5,000万ドルの売上高を目指しています。

キャンパスおよびルーティング事業

Aristaのキャンパス事業は、2025年までに7億5,000万ドルの売上高を目指しています。同社は、ゼロタッチプロビジョニング、セキュリティ機能の強化などにより、キャンパス顧客からの支持を獲得しています。また、エンタープライズ向けにLANおよびWANのシームレスなポートフォリオを提供しています。

2024年第1四半期の見通し

2024年第1四半期の売上高は、15億2,000万ドル~15億6,000万ドルを見込んでいます。売上総利益率は約62%、営業利益率は約42%を予想しています。

2024年通期の見通し

2024年通期の売上高成長率は、10%~12%を目指しています。売上総利益率は62%~64%、営業利益率は約42%を見込んでいます。同社は、クラウド支出の減速とエンタープライズビジネスの成長軌道を踏まえ、慎重な見通しを立てています。

質疑応答

アーロン・レイカーズ(ウェルズファーゴ)氏は、AIネットワークの構築における400Gbpsおよび800Gbpsイーサネットの役割と、関連する製品サイクルのタイミングについて質問しました。これに対し、同社は、AIのパフォーマンスは順調に推移しており、2025年までに7億5,000万ドルの売上高目標を達成する見込みであると回答しました。昨年はトライアルの年、今年はパイロットの年、本格的な普及は2025年になる見通しです。直近のAIネットワーク案件では、5件中4件でイーサネットがInfiniBandを採用したとのことです。

タル・リアニ(バンク・オブ・アメリカ)氏は、サーバー需要とスイッチング需要の相関関係について質問しました。同社は、具体的な受注状況についてはコメントを控えましたが、一般的にリーフアーキテクチャではサーバーとネットワークは密接に関連しており、スパインではサーバーとは独立して決定できると説明しました。

セバスチャン・ナジ(ウィリアム・ブレア)氏は、AIネットワークにおいて、ホワイトボックスの採用が進まない理由について質問しました。同社は、ホワイトボックスは安価だが、ミッションクリティカルなデータセンターでは信頼性が重視されると回答しました。特にAIワークロードでは、ネットワークのダウンタイムが許容できません。Aristaのソフトウェアスタックは、可用性、分析、自動化の面で優れているとのことです。

マット・ニックナム(ドイツ銀行)氏は、大手ネットワーク機器ベンダーによるM&Aが相次いでいる中で、クラウドおよびAIの市場でより良いサービスを提供するために、スケールメリットをどのように捉えているかを質問しました。同社は、クラウドおよびAIの顧客は、スケールよりもネットワークのイノベーション能力を重視すると回答しました。エンタープライズ市場では、アーリーアダプターや大企業向けに、Aristaは十分な体制を整えていますが、中堅中小企業向けには、更なる投資が必要だとしています。また、ベンダー統合によるスケールメリットには限界があるとの見方を示しました。

メタ・マーシャル(モルガン・スタンレー)氏は、制限的な見通しの背景にある要因と、売上総利益率の改善要因について質問しました。同社は、エンタープライズおよびAIの需要は堅調だが、本格的な立ち上がりは2025年以降になる見通しだと回答しました。売上総利益率の改善は、主に顧客ミックスの変化(エンタープライズ比率の上昇)によるものだとしています。

ジェームズ・フィッシュ(パイパー・サンドラー)氏は、繰延収益が予想以上に増加した要因と、価格設定について質問しました。同社は、繰延収益の増加は、出荷のタイミングと新しいプロジェクトや機能のトライアルによるものだと説明しました。価格調整は通常の競争環境の中で行われており、特別なことは起きていないとのことです。

イッタイ・キドロン(オッペンハイマー)氏は、2024年の売上高のうち、AIネットワーキングがどの程度を占めると考えているか、また、売上高ガイダンスが控えめな理由について質問しました。同社は、2023年のAIネットワーキングの売上高は小さかったが、徐々に増加していく見通しだと回答しました。2024年のガイダンスについては、クラウド支出の減速と、エンタープライズビジネスの成長軌道を踏まえた慎重な見方によるものだとしています。

アレックス・ヘンダーソン(ニーダム・アンド・カンパニー)氏は、エンタープライズ市場の需要動向と、ネットワーク投資の優先順位について質問しました。同社は、エンタープライズ市場でのモメンタムは強く、1年前よりも改善していると回答しました。顧客は、ネットワークの近代化、自動化、セキュリティ、可観測性を重視しており、Aristaはこれらのニーズに応えるソリューションを提供していると説明しました。

アティフ・マリク(シティグループ)氏は、ネットワーク機器ベンダーとNVIDIAとのコラボレーションが、同社のイーサネットベースのAIネットワーキングビジネスにどのような影響を与えるかについて質問しました。同社は、この提携の詳細は把握していないものの、自社としては主要なGPUベンダーと緊密に連携し、最高のAIネットワークソリューションを提供していくと回答しました。NVIDIAだけでなく、AMDやインテルとも協力していく方針です。

ティム・ロング(バークレイズ)氏は、AIネットワークにおける同社のソリューションの優位性と、展開の見通しについて質問しました。同社は、AIワークロードに最適化された高性能なスイッチングプラットフォームを提供しており、Ultra Ethernet Consortiumと連携して、AIネットワークに必要な技術を開発していると説明しました。また、今年は主要な顧客でのパイロット展開が進み、来年以降に本格的な採用が進むと予想しています。

ベン・ライツェス(メリウスリサーチ)氏は、主要クラウド事業者のCapEx予想の上方修正や、AMDのAI市場予測の大幅な引き上げを踏まえ、同社の2024年および2025年の売上高予想が控えめすぎるのではないかと質問しました。同社は、これらの動向は心強いものの、自社への影響はタイミングに依存すると回答しました。現時点では慎重な見通しを維持していますが、楽観的になる材料が出てくれば、適宜見直しを行うとしています。

カール・アッカーマン(BNPパリバ)氏は、800Gbpsおよび1.6Tbpsポートの導入が今年後半に本格化すると見られる中、同社のハードウェア売上高がその先行指標となるべきではないかと質問しました。また、クラウドタイタンの売上高が2024年も二桁成長するべきではないかとの見方を示しました。これに対し同社は、400Gbpsの導入でも見られたように、エコシステム全体の立ち上がりには時間がかかると説明しました。800Gbpsについては今年トライアルが行われ、来年に本格展開になる見通しですが、前倒しになる可能性もあるとしています。

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