Arista Networks(ANET) Earnings Call Transcriptまとめ
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Arista Networks 2024年第2四半期 Earnings Call Transcriptまとめ
Arista Networks(NYSE: ANET)は、クラウドネットワーキングソリューションを提供する先進的な技術企業です。同社は、データセンター、キャンパス、エンタープライズ向けの高性能スイッチングおよびルーティング製品、ソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)ソリューション、ネットワーク管理ソフトウェアを開発・販売しています。Arista Networksは、クラウドコンピューティング市場において強力な地位を築いており、特に大規模クラウドプロバイダーや企業向けの高速データセンターネットワーキング分野でリーダーシップを発揮しています。同社の製品は、高性能、低遅延、プログラマビリティ、拡張性に優れており、AI/MLワークロードやハイパースケールデータセンターなどの最新のネットワーキング要件に適しています。2024年第2四半期の売上高は16.9億ドルで、前年同期比15.9%増となりました。
目次:
業績概要と財務ハイライト
製品戦略とイノベーション
顧客動向と市場機会
AI関連の取り組みと展望
質疑応答
業績概要と財務ハイライト
Arista Networksの2024年第2四半期は、予想を上回る好調な業績を達成しました。売上高は16.9億ドルで、前年同期比15.9%増となり、ガイダンスの上限を大きく上回りました。非GAAPベースの1株当たり利益は2.10ドルで、前年同期比32.9%増となりました。この成長は、クラウド、エンタープライズ、プロバイダーの全セクターにわたって見られました。
特筆すべきは、非GAAPベースの粗利益率が65.4%に達したことです。これは前四半期の64.2%、前年同期の61.3%から大幅に改善しており、主に在庫関連の引当金の減少によるものです。この高い粗利益率は、製造の効率化とコスト削減の成果を反映しています。
サービスおよびサブスクリプションソフトウェアの売上高は全体の17.6%を占め、前四半期の16.9%から増加しました。これは、ソフトウェアとサービス部門の継続的な成長を示しています。
営業利益率は46.5%に達し、非常に高い収益性を維持しています。キャッシュフローも力強く、当四半期の営業キャッシュフローは9.89億ドルを記録しました。
製品戦略とイノベーション
Arista Networksは、製品イノベーションを通じて市場ニーズに応え続けています。2024年6月には、Ultra-Ethernetコンソーシアムと互換性のあるArista's Etherlink AIプラットフォームを発表しました。このプラットフォームは、InfiniBandからイーサネットへの移行を促進するものです。
新しいAIポートフォリオには、7060 x6 AIスイッチ、7800 R4 AIスパイン、7700 R4 AI分散Etherlinkスイッチが含まれています。これらの製品は、AIワークロードに最適化された高性能、低遅延、高密度のネットワーキングソリューションを提供します。
また、同社はEOSベースのAIエージェントのテクノロジーデモンストレーションを行い、NICやホスト内で直接接続できることを示しました。これにより、ネットワークがNVIDIA BlueFieldなどのネットワークインターフェースカードとシームレスに連携できることを実証しました。
顧客動向と市場機会
Arista Networksは、多様な顧客基盤を持ち、クラウド、エンタープライズ、サービスプロバイダーなど、さまざまな業種にサービスを提供しています。2024年第2四半期には、新たな顧客獲得と既存顧客の拡大が見られました。
特筆すべき顧客事例として、大規模なTier 2クラウドプロバイダーがAIエンタープライズ分野で採用を決定したことが挙げられます。このクラウドプロバイダーは、GPUへの大規模投資を行っており、Aristaのイーサネットファブリックを採用することで、信頼性と拡張性の高いネットワークインフラを構築しています。
また、データセンター、キャンパス、ルーティングの各分野で統合ソリューションを求める大手自動車メーカーの事例も紹介されました。この顧客は、Aristaの単一のEOSバイナリイメージとCloudVisionソリューションを採用することで、インフラストラクチャ全体の一貫性を高めています。
サービスプロバイダー分野では、Aristaの7280 R3ルーターと新しく発表されたAWE 7250 WANルーターを採用した中堅サービスプロバイダーの事例が紹介されました。これらの製品により、400Gbpsの州全体のバックボーンをクラウドスケールの経済性で構築することが可能になりました。
AI関連の取り組みと展望
Arista Networksは、AI市場における大きな機会を認識しており、積極的に取り組んでいます。同社は、2025年にAI関連の売上高が少なくとも7.5億ドルに達すると予想しています。
現在、複数の大規模なAIトライアルが進行中であり、これらは主にクラウドおよびAIタイタンと呼ばれる企業で行われています。これらのトライアルは、パイロットフェーズに移行しつつあり、2025年には本格的な展開が期待されています。
AI関連の製品開発も進んでおり、800Gbpsのイーサネット製品が導入されています。これらの製品は、次世代のGPU(例:NVIDIA Blackwell)との接続に必要とされる高帯域幅を提供します。
Arista Networksは、AIネットワークの設計において、単なるコンピュート性能だけでなく、GPUの分散と配置、マルチテナント環境での運用、ホスト、メモリ、ストレージ、広域ネットワークとの連携など、多面的なアプローチを取っています。これにより、AIワークロードに最適化された包括的なネットワーキングソリューションを提供することができます。
質疑応答
Q: AIクラスターの規模が拡大するにつれて、Aristaの収益キャプチャ能力にどのような影響があるか?
A: Jayshree Ullal CEOは、AIネットワーク設計には多くの要素が関係していると説明しました。GPUの数、パフォーマンス、パラメータ数だけでなく、GPUの分散と配置、マルチテナント環境、ホスト、メモリ、ストレージ、広域ネットワークとの連携など、多くの要素を考慮する必要があります。これらの要素が増えることで、ネットワーク設計の複雑さと重要性が増し、Aristaにとってより大きな価値提供の機会になると示唆しました。
Q: クラウドタイタンの支出傾向について、AI関連と従来型インフラの両面からどのように見ているか?
A: Ullal CEOは、クラウドタイタンの支出が現在AIに大きく偏っていることを認めました。しかし、同時に従来型クラウドインフラの100Gから200G、200Gから400Gへのリフレッシュサイクルも進行中であると指摘しました。AIの成長が従来型クラウドより速いと予想されるものの、従来型クラウドも引き続き重要な貢献をすると見ています。
Q: エンタープライズ市場での状況はどうか?特にデータセンターネットワークのリフレッシュサイクルは加速しているか?
A: Ashwin Kohli CCOは、エンタープライズ顧客が3つのカテゴリーに分類されると説明しました。早期採用者は既に100Gを導入し400Gを計画中、ファストフォロワーは100Gへの移行を検討中、リスク回避型はまだ検討段階にあります。また、パブリッククラウドから自社データセンターへのワークロード移行を検討する顧客も増えています。全体として、スピードアップグレードと新規顧客獲得の両面で機会が継続していると述べました。
Q: 製品繰延収益の大幅な増加について、その内訳と今後の認識タイミングはどうなっているか?
A: Chantelle Breithaupt CFOは、繰延収益の内訳は顧客や使用ケースによって様々であり、特定の分野に偏っていないと説明しました。認識のタイミングも顧客や使用ケース、AIかクラシッククラウドかなどによって異なり、一概に言えないとしました。ただし、一般的にAI関連の案件は従来型クラウドよりも認識までの期間が長くなる傾向があると付け加えました。
Q: 2024年の業績見通しについて、後半の成長加速は見込めるか?
A: Breithaupt CFOは、年間成長率ガイダンスを「少なくとも14%」に引き上げたことを強調し、下半期にも成長の加速が期待できると述べました。ただし、具体的な数字については第3四半期の結果を見てから再度検討するとしました。Ullal CEOも、下半期に自信を持っており、2025年についても徐々に自信を深めていると付け加えました。
Q: AIネットワーキング市場でのArista Networks NVIDIA Spectrum Xスイッチとの競合状況はどうか?
A: Ullal CEOは、NVIDIAを競合というよりもGPUやNICでのパートナーと位置付けていると説明しました。Spectrum Xスイッチについては、1つの顧客でGPUとバンドルされて採用された事例を除き、他では見ていないとしました。Aristaの優れたソフトウェア、製品ポートフォリオ、アーキテクチャ、実績のあるパフォーマンス、可視性機能、管理機能、高可用性などの強みにより、ベストオブブリードのソリューションを求める顧客からの支持を得ていると自信を示しました。
これらの質疑応答を通じて、Arista Networksの強固な市場ポジション、AI市場での成長機会、製品イノベーションへの継続的な取り組みが浮き彫りになりました。同社は、クラウド、エンタープライズ、AIの各分野で顧客ニーズに応えるソリューションを提供し、持続的な成長を実現しています。
2024年の業績見通しについては、少なくとも14%の成長を見込んでおり、下半期にさらなる加速の可能性も示唆されています。AI関連ビジネスは現在は小規模ですが、2025年には少なくとも7.5億ドルの売上高を目指しており、今後の重要な成長ドライバーとなることが期待されます。同社の高い技術力と顧客基盤、そして成長市場におけるポジショニングを考慮すると、Arista Networksの長期的な成長ストーリーは引き続き魅力的であると言えるでしょう。
2024 Q1 Earnings Call Transcriptまとめ
会社紹介
Arista Networksは、クラウドネットワーキングソリューションのリーディングプロバイダーです。同社の製品ポートフォリオは、データセンタースイッチ、キャンパスイーサネットスイッチ、データセンターインターコネクト、ルーティング、ネットワーク分析・可視化ソフトウェアなどを含みます。AIネットワーキング、クラウドプロバイダー、エンタープライズの3つの事業セグメントで事業を展開しています。
Earnings Callの目次
はじめに
2024年度第1四半期の業績概要
AIネットワーキング市場の動向
クラウドプロバイダー市場の動向
エンタープライズ市場の動向
製品ロードマップ
2024年度第2四半期の業績見通し
質疑応答
2024年度第1四半期の業績概要
2024年度第1四半期の売上高は前年同期比16.3%増の15億7,100万ドルでした。これはガイダンスの上限を上回る結果です。エンタープライズセグメントが成長を牽引し、クラウドセグメントも堅調に推移しました。
非GAAPベースの売上総利益率は64.2%でした。これはガイダンスの約62%を上回りました。前年同期の60.3%からの上昇は、サプライチェーンの生産性向上、エンタープライズ事業のミックス改善、製品・サービス・ソフトウェアの売上高ミックスによるものです。
営業利益は7億4,400万ドル(売上高比47.4%)、希薄化後1株当たり利益は1.99ドル(前年同期比39%増)でした。
2024年度の売上高成長率見通しを10~12%から12~14%に引き上げました。これは、エンタープライズ、クラウド、プロバイダーの全セグメントでモメンタムが高まっていることを反映しています。
AIネットワーキング市場の動向
大規模AIトレーニングワークロードのスケールアウトネットワークとして、イーサネットが事実上の選択肢となりつつあります。Aristaは最近、大手クラウド/AIタイタン顧客から2万4,000ノードのGPUクラスタを受注しました。このクラスタはAristaのAIスパインスイッチ7800シリーズをベースに構築されています。
Aristaは、AIネットワーキングにおけるイーサネットの優位性を実証しています。大規模クラスタにおいて、イーサネットはすべてのパケットサイズでInfiniBandよりもジョブ完了時間が約10%短縮されることが示されています。
Aristaは、2025年に7億5,000万ドルのAI関連売上高を達成するというターゲットについて、より建設的な見方をしています。現在、4つの大規模AIイーサネットクラスタでは、試験から試作段階に移行しつつあります。
クラウドプロバイダー市場の動向
クラウドプロバイダーは、AIへの投資を加速する一方で、クラウドリージョンの拡張も継続しています。サーバーのリフレッシュサイクルは3~5年の範囲で継続すると予想されます。
リージョンの拡張とサーバーのアップグレードは、リージョナルスパイン、データセンターインターコネクト、ストレージなど、ネットワークインフラ全般の需要を喚起します。
エンタープライズ市場の動向
2024年第1四半期のエンタープライズ向け事業は非常に好調でした。顧客は、Aristaのソフトウェア品質とイノベーション、シンプルなアーキテクチャを高く評価しています。
データセンター、キャンパス、WANなど、幅広いユースケースでAristaのソリューションが採用されています。エンタープライズのAIクラスタへの関心も高まりつつあります。
製品ロードマップ
2024年は、新製品導入、新規顧客獲得、ユースケースの拡大が期待される1年になるでしょう。800Gbpsのスイッチとオプティクスについては、エコシステム全体の整備に時間を要するため、本格的な展開は2025年以降になると予想されます。
一方、400Gbpsを活用した大規模クラスタの構築は加速するでしょう。GPUの入手可能性が改善しているため、GPUクラスタの拡張が進むと見込まれます。
2024年度第2四半期の業績見通し
2024年度第2四半期の業績見通しは以下の通りです。
売上高:16億2,000万ドル~16億5,000万ドル
売上総利益率:約64%
営業利益率:約44%
実効税率:約21.5%
希薄化後発行済株式数:約3億2,050万株
質疑応答
質問: Arista社内での人事異動を考慮すると、Jayshree CEOのArista経営へのコミットメントについてコメントをお願いします。
Jayshree Ullal: 私は取締役会に対して長期にわたってCEOを務めることをコミットしています。Ansulの離任は残念ですが、Aristaには非常に優秀な幹部候補が揃っています。
質問: より強いQ1と、AIネットワークのトライアルからパイロットへの移行を踏まえ、2025年の7億5,000万ドルの目標に向けた立ち上がりはどのようになりますか。また、2024年度のガイダンス引き上げにAIは関係していますか。
Chantelle Breithaupt: 7億5,000万ドルのターゲットは2025年に向けた道筋であり、2024年はゼロではありません。2024年度のガイダンス引き上げには、AIの立ち上がりが含まれていますが、それは急激なものではなく緩やかな立ち上がりを想定しています。
質問: クラウド顧客によるサーバー更新の動向と、それがArista製品の需要に与える影響についてコメントをお願いします。
Jayshree Ullal: サーバー更新サイクルは3~5年の範囲で継続すると予想しています。サーバー更新に伴い、リージョナルスパイン、データセンターインターコネクト、ストレージなど、ネットワークインフラ全体の需要が喚起されます。加えて、クラウドプロバイダーによる新リージョンの拡張も進んでいます。
質問: エンタープライズの好調さは、ソフトウェア売上高の増加によるものですか。また、2024年下期や2025年にかけて、オンプレミスでのAIネットワーク展開がエンタープライズ事業の重要な成長ドライバーになると考えていますか。
Jayshree Ullal: エンタープライズの活況は、当社のソフトウェア品質とイノベーション、シンプルなアーキテクチャが評価されていることが主因です。データセンター、キャンパス、WANなどの従来のユースケースが最大の売上高を占めています。
一方で、エンタープライズのAIクラスタへの関心は高まっています。現時点ではクラウド/AIタイタンと比べると小規模ですが、エンタープライズ顧客の多くがGPUクラスタの試験段階に入りつつあります。
質問: BlackRockの提供開始時期が当初の予想より遅れているようですが、それがAristaの製品ロードマップや2025年の見通しにどのような影響を与えますか。また、BlackRockへの移行を控えて、今年の秋口にクラウドの支出が一時的に停滞する可能性はありますか。
Jayshree Ullal: 現時点では、クラウドプロバイダーがBlackRockを待って支出を抑制するとは考えていません。GPUクラスタの構築を進めるためには、BlackRockの提供開始を待たずにネットワークを整備する必要があります。
クラスタの構築には、テナント構成、ホスト・メモリ・ストレージのアーキテクチャ、GPU最適化、ワークロード固有のライブラリ、レジリエンス、可視性など、様々な要素の検討が必要です。これらすべてに対応できるスケールアウトネットワークの構築が急務となっています。
現行のGPUでもBlackRockでも、ネットワークはそれに合わせて準備する必要があります。トレーニングワークロードの実行とジョブ完了時間の短縮は喫緊の課題であり、ネットワークへの投資を惜しむ状況ではないのです。
Arista Networks 2023年第4四半期決算説明会まとめ
会社紹介
Arista Networksは、クラウドネットワーキングソリューションのリーディングプロバイダーです。同社は、大規模データセンター、キャンパス、ルーティング用途向けに、拡張性と信頼性に優れた、ソフトウェア主導のネットワーク製品を提供しています。Aristaのビジネスは主に、クラウド、企業、サービスプロバイダーの3つの市場セグメントで構成されています。2023年の各セグメントの売上高比率は、クラウドが約43%、企業が約36%、サービスプロバイダーが21%でした。同社は、100Gbps、200Gbps、400Gbpsの高性能スイッチングにおいて、40%以上のシェアを獲得し、業界No.1のポジションを確立しています。また、2023年には400Gbpsイーサネット製品の顧客数が800社に達しました。
2023年第4四半期の業績
2023年第4四半期の売上高は15億4,000万ドルで、前年同期比20.8%増となりました。サービスおよびサブスクリプションソフトウェアが売上高の約17%を占めました。売上総利益率は65.4%でした。1株あたり利益は2.08ドルで、前年同期比47.5%増となりました。
2023年通期の業績
2023年通期の売上高は58億6,000万ドルで、前年比33.8%増となりました。クラウドセグメントが売上高の約43%、企業セグメントが約36%、サービスプロバイダーセグメントが21%を占めました。1株あたり利益は6.94ドルで、前年比50%以上増加しました。売上総利益率は、サプライチェーンの改善とエンタープライズミックスの増加により改善しました。
AIとネットワークへの取り組み
AIのワークロードは、データと計算集約型であり、ネットワークに高い要求をもたらします。Aristaは、AIに適したネットワーク技術の開発に注力しており、パケットスプレイ、フレキシブルオーダリング、輻輳対策などの技術を開発しています。同社は、2025年までに、AIネットワーキングで少なくとも7億5,000万ドルの売上高を目指しています。
キャンパスおよびルーティング事業
Aristaのキャンパス事業は、2025年までに7億5,000万ドルの売上高を目指しています。同社は、ゼロタッチプロビジョニング、セキュリティ機能の強化などにより、キャンパス顧客からの支持を獲得しています。また、エンタープライズ向けにLANおよびWANのシームレスなポートフォリオを提供しています。
2024年第1四半期の見通し
2024年第1四半期の売上高は、15億2,000万ドル~15億6,000万ドルを見込んでいます。売上総利益率は約62%、営業利益率は約42%を予想しています。
2024年通期の見通し
2024年通期の売上高成長率は、10%~12%を目指しています。売上総利益率は62%~64%、営業利益率は約42%を見込んでいます。同社は、クラウド支出の減速とエンタープライズビジネスの成長軌道を踏まえ、慎重な見通しを立てています。
質疑応答
アーロン・レイカーズ(ウェルズファーゴ)氏は、AIネットワークの構築における400Gbpsおよび800Gbpsイーサネットの役割と、関連する製品サイクルのタイミングについて質問しました。これに対し、同社は、AIのパフォーマンスは順調に推移しており、2025年までに7億5,000万ドルの売上高目標を達成する見込みであると回答しました。昨年はトライアルの年、今年はパイロットの年、本格的な普及は2025年になる見通しです。直近のAIネットワーク案件では、5件中4件でイーサネットがInfiniBandを採用したとのことです。
タル・リアニ(バンク・オブ・アメリカ)氏は、サーバー需要とスイッチング需要の相関関係について質問しました。同社は、具体的な受注状況についてはコメントを控えましたが、一般的にリーフアーキテクチャではサーバーとネットワークは密接に関連しており、スパインではサーバーとは独立して決定できると説明しました。
セバスチャン・ナジ(ウィリアム・ブレア)氏は、AIネットワークにおいて、ホワイトボックスの採用が進まない理由について質問しました。同社は、ホワイトボックスは安価だが、ミッションクリティカルなデータセンターでは信頼性が重視されると回答しました。特にAIワークロードでは、ネットワークのダウンタイムが許容できません。Aristaのソフトウェアスタックは、可用性、分析、自動化の面で優れているとのことです。
マット・ニックナム(ドイツ銀行)氏は、大手ネットワーク機器ベンダーによるM&Aが相次いでいる中で、クラウドおよびAIの市場でより良いサービスを提供するために、スケールメリットをどのように捉えているかを質問しました。同社は、クラウドおよびAIの顧客は、スケールよりもネットワークのイノベーション能力を重視すると回答しました。エンタープライズ市場では、アーリーアダプターや大企業向けに、Aristaは十分な体制を整えていますが、中堅中小企業向けには、更なる投資が必要だとしています。また、ベンダー統合によるスケールメリットには限界があるとの見方を示しました。
メタ・マーシャル(モルガン・スタンレー)氏は、制限的な見通しの背景にある要因と、売上総利益率の改善要因について質問しました。同社は、エンタープライズおよびAIの需要は堅調だが、本格的な立ち上がりは2025年以降になる見通しだと回答しました。売上総利益率の改善は、主に顧客ミックスの変化(エンタープライズ比率の上昇)によるものだとしています。
ジェームズ・フィッシュ(パイパー・サンドラー)氏は、繰延収益が予想以上に増加した要因と、価格設定について質問しました。同社は、繰延収益の増加は、出荷のタイミングと新しいプロジェクトや機能のトライアルによるものだと説明しました。価格調整は通常の競争環境の中で行われており、特別なことは起きていないとのことです。
イッタイ・キドロン(オッペンハイマー)氏は、2024年の売上高のうち、AIネットワーキングがどの程度を占めると考えているか、また、売上高ガイダンスが控えめな理由について質問しました。同社は、2023年のAIネットワーキングの売上高は小さかったが、徐々に増加していく見通しだと回答しました。2024年のガイダンスについては、クラウド支出の減速と、エンタープライズビジネスの成長軌道を踏まえた慎重な見方によるものだとしています。
アレックス・ヘンダーソン(ニーダム・アンド・カンパニー)氏は、エンタープライズ市場の需要動向と、ネットワーク投資の優先順位について質問しました。同社は、エンタープライズ市場でのモメンタムは強く、1年前よりも改善していると回答しました。顧客は、ネットワークの近代化、自動化、セキュリティ、可観測性を重視しており、Aristaはこれらのニーズに応えるソリューションを提供していると説明しました。
アティフ・マリク(シティグループ)氏は、ネットワーク機器ベンダーとNVIDIAとのコラボレーションが、同社のイーサネットベースのAIネットワーキングビジネスにどのような影響を与えるかについて質問しました。同社は、この提携の詳細は把握していないものの、自社としては主要なGPUベンダーと緊密に連携し、最高のAIネットワークソリューションを提供していくと回答しました。NVIDIAだけでなく、AMDやインテルとも協力していく方針です。
ティム・ロング(バークレイズ)氏は、AIネットワークにおける同社のソリューションの優位性と、展開の見通しについて質問しました。同社は、AIワークロードに最適化された高性能なスイッチングプラットフォームを提供しており、Ultra Ethernet Consortiumと連携して、AIネットワークに必要な技術を開発していると説明しました。また、今年は主要な顧客でのパイロット展開が進み、来年以降に本格的な採用が進むと予想しています。
ベン・ライツェス(メリウスリサーチ)氏は、主要クラウド事業者のCapEx予想の上方修正や、AMDのAI市場予測の大幅な引き上げを踏まえ、同社の2024年および2025年の売上高予想が控えめすぎるのではないかと質問しました。同社は、これらの動向は心強いものの、自社への影響はタイミングに依存すると回答しました。現時点では慎重な見通しを維持していますが、楽観的になる材料が出てくれば、適宜見直しを行うとしています。
カール・アッカーマン(BNPパリバ)氏は、800Gbpsおよび1.6Tbpsポートの導入が今年後半に本格化すると見られる中、同社のハードウェア売上高がその先行指標となるべきではないかと質問しました。また、クラウドタイタンの売上高が2024年も二桁成長するべきではないかとの見方を示しました。これに対し同社は、400Gbpsの導入でも見られたように、エコシステム全体の立ち上がりには時間がかかると説明しました。800Gbpsについては今年トライアルが行われ、来年に本格展開になる見通しですが、前倒しになる可能性もあるとしています。
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