clusterアーカイブイベント「いったん」提供終了に寄せて
clusterのアーカイブイベントは、大規模アップデートにともない2019年12月2日(月)15時で「いったん」提供終了となります。
再開は2020年初旬に予定される大幅アップデート後となります。
これにともない有償アーカイブチケットの購入代金はクラスターコインとしての実質返金があること、『いままでのデータはすべて残しておく予定ですので、「いつの日かまた復元して体験できるようにしたいな」とは考えています。』という含みのある言及はあります。
大規模アップデートがあることからイベントログデータの変換の難度が高い可能性もあり優先順位も低くなることも覚悟しないといけないかもしれません。
Unityのバージョンが変わったりなどの外的要因も含め永久に残すことはできないだろうという漠然として不安はありましたが、おもったより早かった。
clusterでは継続的にトリガーなどの機能拡張もあり、またIKの動きなどは改善の期待もあります。そのあたりにに手を入れたときにアーカイブへの影響どうなるんだろうとおもってましたが、実際どうすなるのでしょうか。
ゲームのリプレイ機能などを実装するとわかるとおもいますが、ちょっとプログラムやデータを変更しただけでリプレイ機能は破綻します。
ソーシャルVRはそこまでシビアではないですがシステム変更には非常に弱い。アーカイブを残すためには旧システムを残しておくのがある意味現実的でしょう。しかし、そうなるとメンテナンスができなくなったときが終了となります。
ローカルのビューアーでダウンロードしたアーカイブイベントを閲覧できるようになるのが理想ではありますが・・・。
すこし経って、あるいは数年後に再訪したいイベントがたくさんあります。アーカイブイベントでしか会えない人もでてくるでしょう。
万が一のことを考えていまのうちに大切な思い出はアーカイブイベントで撮影してくることも考えたほうがよいかもしれません。
アーカイブイベント機能は現在は実験的な機能として提供されているもので将来にわたっての維持が保証されているものではないとの認識ではありましたが、今回の発表でかなり不安な気持ちではあります。
大規模アップデートによるclusterの躍進もたのしみですが、思い出となるアーカイブイベントの自分のなかでの大きさに気づくところとなりました。
以上が杞憂であればそれに越したことはないです。アーカイブイベントに複数人で連れ立って参加できたり、そういう改良への期待もあります。
一時的なサービス停止に過剰に不安になっているかもしれません。でも、それだけclusterのアーカイブイベントは革新的なものでした。個人イベントでもアーカイブ機能を利用可能な事自体画期的ですしcluster社には感謝しかないです。
期待と不安が入り混じりますが大規模アップデートに期待します。
■ 追記してくヤーツ
うさぎはバーチャルに永遠を求める派なので今日のさまざまなこと今回の件は振り返って考えるきっかけとなりました。
活動目標のひとつにミームとなって永遠の生命を得るというものがあります。もちろんメディアでの記録そのままは生命ではいえませんがミーム継承のための重量な要素です。そしてアーカイブイベントは生命に近いものと感じています。
情報が複雑なほど永続性は難しくなるのはそのとおりで永続性をもとめるなら石版に掘ることになりますが、石版に大容量データを彫り込み惑星全体を記録のための墓地にしたくなる気持ちもあります。
過去にとらわれては未来への加速が鈍るところですが、過去に引きこもりたいときもある
数年後に再訪したくなるような過去を積み上げていきたい
アーカイブイベントを未来永劫記録することはできないだろう・・・という話は、clusterで開催したドコカノカラオケ会01の閉幕後に会場に残っておしゃべりしていました。
そのおしゃべりはアーカイブイベントに残っていますが、それも消えちゃうのかな・・・
clusterクライアントを起動してからのパケットをぜんぶ記録しておけば、将来どうしても過去にもどりたくなったときに、パケットを解析して過去の思い出を再生できるかも。それはとても大変なことでライフワークになりそうだけど、それはそれでポストアポカリプス世界での過ごし方としてロマンがあるかもしれませんね
■ ドコカノうさぎが開催したclusterイベントのアーカイブ
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