わたしの親友、と、希望がみえた話

わたしには親友が三人いる。

ひとりは、小学校からの友達で、気が合うなんてもんじゃない存在。夫に「ふたりはだいたい同じだネ!」と言われるほど。(その発言もどうかと思うけど。)彼女は浅田真央ちゃんに激似なので、「浅田さん」と呼ぼう。

もうひとりは、うっかり入ってしまったお嬢さま高校の同級生。わたしは本当にうっかり入ってしまっただけなんだけれど、彼女はいわゆる幼稚園からの内部生で本当にお嬢さま。でも、公立育ちのわたしとも話がちゃんと合う。人を区別しない子というのかな。すごく笑いのセンスがよくてめちゃくちゃ楽しい。一方でとてもしっかりしていて芯の強い、頭の良い女性。そしてすごく美人だ。話していて時々見とれてしまうことがあるくらい。彼女は、「美人お嬢」。

3人目は、中学のときの同級生。ダンス部で、部活も一緒だった。人を魅きつける魅力のある子で、すごく優しい。勉強もスポーツも美術も、なんでも器用にできる。英語も喋れて容姿端麗。そして、ユーモアがあってめちゃくちゃ話が面白い。ほんと楽しい。しかしなんか、改めてこうやって見ると完ぺきだなぁ。今さらだけど、いいなぁ。笑 

お嬢さま高校でつまらなかったわたしと、同じような状況だった彼女は、高校の帰りにしょっちゅう会ってあーだこーだと、恋愛話を中心にいつまでもしゃべっていた。毎日のように話していたくせに、バスで30分の距離を喋りながら歩いて帰ったこともある。笑 その関係は大人になってからもずっと続いていたんだけれど、彼女はご主人の転勤で遠方に引っ越してしまって。お互い仕事や育児などに追われてなかなかゆっくり話すことができなくなってしまった。この彼女のことを、「親友」と書くことにする。

***

世の中がおかしくなってから、浅田さんからはチックンについて、早い段階から「どう思う?わたしはナシだと思ってるんだけど。」と言われた。浅田さんの周りの友達も、不信感をもってる子が多いけど職場の人たちは違うんだよねーと。

当時のわたしはというと、育休中で、新種のバイキンマンの登場に、乳児を抱えてそりゃあ最初はものすごく恐れおののいていたんだけれど、何がきっかけだったか疑問ばかりわいてきて、バイキンマン登場から1ヶ月後には❤Mjrさんのモフモフ考察(`・ω・´)❤を読んでいたのだ。でも周りでそんな考えの人は誰もいなかったし、だから浅田さんにそんなことを言われて嬉しくて嬉しくてたまらなかった!それ以降、浅田さんとは普通にお茶したりランチしたりホテルビュッフェ行ったり。ふっつーーーーうに日々を楽しんでいる。浅田さんの職場は、未だにかなりピリピリしているみたいなんだけど、浅田さんは適当に話を合わせつつも本当は何も気にしていないことをわたしは知っている。そして、うてうてしつこく言われるから、素直に「はーい!」と言ってただの3連休にしたことも知っている。よきよき♡

美人お嬢も、つい最近聞てみたら未だった!でも彼女は、薬のアレルギーが色々あるからという理由で、未であることに罪悪感を感じていた。お子さんが今年受験生だからだとか。子どもはどうしよう、などと寝ぼけたことを言うので、わたしも賛同しているサイトなどを紹介して全力で止めた。「ドキドキちゃんがそういうスタンスでよかったよ。周りには言えなくて…」とか言っていたが、大丈夫だろうか…。こういうタイプはある日突然「やっぱりやってきたよ~!」とか言うから注意が必要だ。

そして親友。

数週間前、親友の誕生日だった。ずっと怖くて聞けなかったけど、思いきって聞いてみることにした。

「お誕生日おめでとう!わたし未なんだけど、それでもよかったら会ってね~!」(探りっっ)

すると親友から、

「ありがとう。大丈夫だよ。わたしも未だから。笑 ドキドキ子は、ぜったい未だと思ってた。」

!!!!!!

嬉しすぎる展開!お互い、よかったよかったと言い合って、さらに色々話していくうちに、親友もだいーーーーーぶディープなところまで知ってらっしゃった(^_^;)なんだよ~~~

なんだ、わたしマカさんとモフモフ隊のみんなに出会うまでずっと孤独だと思ってたけど、孤独じゃなかったんじゃんね…

わたしの家族。母と、遠方に住む弟は、わたしの話を聞いて未でいてくれている。でも父と義父母と弟の嫁は、止められなかった。夫は、わたしの話どうこう関係なく自分の意志で最初から未。(夫は何も知らないのにちょっと特殊なタイプで、バイキンマンも全く怖がってないし基本素顔でどこでもうろついている。ついに職場でも素顔をさらし始めてることが最近発覚した。笑)

だからたぶんわたしな幸せなほうなんだと思う。でも家族は、本当はうちたい(夫は除く)と思ってるから、実際のところ話は合っていない。いつ「やっぱり行ってきたよ!」って言われるかわからない。もうほとんどバイキンマンやチックンの話題は出さないようにやり過ごしてるだけみたいな状態。未であることを選んだのは母や弟自身ではあるのだけれど。

そんななかで大好きな親友が絶対あちら側にいかない人間だっていうことがわかって、それだけでわたしの心は生き返ったような気がする。そして同時期に、わたしは職場を退職した。もう二度と文科省にも日教組にも縛られないんだ。大げさでなく、自分をとりまく世界がぐるっと回って希望が見えたと思った。きっと大丈夫、わたしたちは負けないと思った。



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