まつじゅん

田舎者による東京への偏見は頑固で、やはりある種ステレオタイプで、自分もその例に漏れることはなかった。
インターネットの普及で東京自体への大きな誤解というものは昔ほど無かったが、それでも「これをやったら田舎者の烙印を押される」という行為への畏れは確かにあって、その禁忌を破る事は東京という街からの敗北と同義であった。

ここから先は

1,251字

¥ 100

集まったお金は全額僕の生活のために使います。たくさん集まったらカジノで一勝負しに行くのでよろしくお願いします。