1/13から1/15まで

1月13日(水)

SPAにも書いたが、文化放送のラジオに出た。おもしろ素人枠だ。パーソナリティは平成ノブシコブシの徳井。呼ばれた理由は「卒業アルバムに一人はいそうな、親に縁を切られた人」。
縁を切られた、というのは常に誇張表現で、実際に手続き上で親子の関係を解消するにはたくさんのハードルがある。単純に片方が片方を強く拒絶しているだけでは難しい。

僕は田舎の大きい家に生まれ、毎年大人たちが集まって後継を誰にするかという話をしたりする冗談みたいな家だ。襖がたくさんあった。
「勉強ができる子がチヤホヤされる」のを小さいながらに気づいてしまった僕は、そこから勉強が得意になった。もちろん他の子よりもずっと真面目だったし、彼らはどんどんプレステのゲームにハマって全く勉強をしなかった。
お年玉も僕だけ10万くらいもらっていたし、進学したり部活の試合があると応援されるのも基本的に僕だけだった。

「要領が良い子供」というのが小さい頃は天才とか神童と言われるだけであって、劣化したりするものでは無いと思う。全く知らない文化のルールを受け入れるまでのスピードが早ければそれが成績にダイレクトに繋がる。原始時代に最初に火を使えるようになった人類のことだ。
一方高校くらいから必要とされるのは、そうしてインストールした「道具」を扱ってもっと高度な問題を解いていくことで、今度は火の扱い方ではなく、火を駆使して出来上がった道具の使い方になる。そこまでいくとなぜかどんどんと置いていかれてしまうのだ。

火の使い方ではないな。「火」という存在の理解が早いだけで、燃えるとか、光っているとか、そういったわかりやすい性質を理解するのが早いだけで、厳密には火の扱いも上手というわけではない。一目見てわかることを理解する時間が少し早いだけだ。30秒以内に9を見つけろ!と書いてあるくだらない画像ツイートで少し早く見つけられるだけで、しかもその差も他の人と10秒くらいしか変わらない。逆になんでこの程度の差が子供の頃はあんなに大きく見えてしまったんだろう。おかげで怠け者になってしまった。

実はラジオに出る前に電話で打ち合わせを30分ほどしたが、その時は

「あなたの言葉で若者に伝えて欲しいことがあるんです」

みたいなアツいことを言われ、熱しやすいタイプだからかなり燃えてしまったが、その後数時間で熱が冷め

「よく考えたらおもしろ素人がそんなに尺を取って講演みたいなことをしたらスベるのではないか」

と思い至り、慌ててradikoをダウンロードしてアーカイブを見ると、本当に数分だけのおもしろ素人紹介だったので、急いでわかりやすいプロフィールを自分で練り直し、質問に対しての答えを簡略化することにした。本当は「大学中退してもクヨクヨすんなっ!」みたいなことを言いたかったが、実際にはヤバい借金まみれのクズとして完結してしまった。ウケたから良かった。リップサービスに当てられて熱量MAXで電話に出ていたらと思うと肝が冷える。たった10分のためにこんなに思い悩むなら金とかもらっておけば良かった。

Youtubeの登録者は5人増えた。

1月14日(木)

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