はかもり

何か月かぶりにお墓参りに行った
最後に行ったのは昨年末か年明けだったか

ひさしぶり訪れたお墓には
雑草がぼうぼう
なんなら生えて枯れてをひととおり終えた草とか
やたら太い根っこの立派な草とか
来れなかった時間の長さを物語っていた

自由奔放に生えた雑草を抜いていると
お墓の正面になにかシールが貼ってあることに気づく
「連絡ください　○○石材（電話番号）」
いつ張られたのか
たぶん雨風のせいだろう一部が剥がれている
周りを見渡すと、幾つかのお墓に同じシールが貼られている

なんだろう？
お墓のリニューアル？
特に損傷はないし、てことは会社をたたむのか？
まあ、とりあえず週明けに連絡しないと

たぶん母より私の方がお墓に来てる
ここには父方の祖父母と父が居る
親戚の誰より一番訪れる頻度が多いと思う
そしてこの先も私がここの墓守なんだろうなと

家からも遠くないし、お隣にJAの直売所もある
お花買って、お墓参りして、新鮮でお買い得な野菜などを買って帰る
それがルーティンになってる
実はそれがちょっとした楽しみでもある

ひさしぶりのお墓参りでふと思った
みんなお墓でどんな思いで手を会わせてるんだろう
お墓って神社さんみたいなお作法あったっけ？

うちの家族は宗教が自由奔放
祖父はクリスチャン、祖母と父は仏教（てかお葬式が仏式だっただけ）
なんまいだーじゃないよな

ってことで蝋燭とお線香（薔薇の香り）を立てたら
手を合わせて近状報告と感謝&感謝
いま自分が自由奔放で楽しく生きることができて
ありがとうございますと
いろんな機会をもらえてますありがとうございますと

アフターコロナからこの先
お墓参りも変わっていくのか？
都会みたいなちっちゃい墓碑がカードで呼び出しされる
スマート形式が地方でもスタンダードになるのか？

コロナで一部のあたりまえが崩壊し
「新しい生活様式」に様々手探りな状況
たとえば10年後の私は今と変わらず我が家のお墓で
蝋燭とお線香たてて手を合わせているのだろうか？

もしかしたら10年後、あたりまえがガラッと替わっていたとしても
ここにいないけど、大事な家族と向き合える、想う場があってほしい
私という存在を一番確認できる場所でもあるから