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韻文のマガジン

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俳句・短歌・川柳・都々逸を詠んでみます。 #ディストピア短歌 #寓話川柳 など、だいたいフィクションの韻文。たまに日常を詠んだりも。
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#未来

重力を曲げても星を移ってもすぐに隙間なくみっちりと埋まる

未来は狭い短歌

あきやま
1年前
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夢に見たすべては排泄物だった

宝石だと信じていた川柳

あきやま
1年前
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人類が小蝿を叩くかの如く

機械が旅客機を落とす川柳

あきやま
1年前
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どこへでも行こうと思えば行けるので行きたい場所が思いつかない

移動手段の進化による弊害の短歌

あきやま
1年前
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新しい重さの単位を決めましょう 未来を量るのに用います

命の重さを量って選別しようとしている短歌

あきやま
1年前

買いたてのカメラを虫と間違えて叩き潰した十万損した

悔やむべきはそっちじゃない短歌

あきやま
1年前
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工場へ行かずにここで待っている 修理のひとが来るはずだから

あのひとに直してもらいたい短歌

朝起きたら便利な街が生えていて日向ぼっこができなくなった

未来都市の短歌

あきやま
1年前

吾輩は猫であったが名はもう無い

人類が滅んだ後も猫はいる川柳

あきやま
1年前
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みな賛成らしいとみなが言っている

おそろしい未来(あるいは現在)の川柳

あきやま
1年前
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