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韻文のマガジン

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俳句・短歌・川柳・都々逸を詠んでみます。 #ディストピア短歌 #寓話川柳 など、だいたいフィクションの韻文。たまに日常を詠んだりも。
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#寓話

旅と家どちらも好きで、ごと飛んだ

あのじいさんのように、の川柳

あきやま
1年前
4

悪さして自分のしっぽにタイホされ

反省している川柳

あきやま
1年前
1

午後二時のスポットライトでアカペラを

鳥も虫も今だけは黙ってほしい川柳

あきやま
1年前
3

通り道ふさいでおいてそれは無い 風のいたずらなんて言うのは

風の気持ちの短歌

あきやま
1年前
1

太陽を浴びて気持ちがいいけれど 誰かについて行きたくなっちゃう

本体と入れ替わった影の短歌

あきやま
1年前
1

人間は温度で笑うと教わった なのにどうして泣いているんだ

あっちへ帰る前にこっちでできた友達を喜ばせたかった短歌

あきやま
1年前
1

花は言う わたしはとくべつ色がちがう 葉がそれを笑う みんなちがうよ

同じ緑などない短歌

花みつで生きられたらと吸血鬼

こわがられるのはもうたくさんの川柳

あきやま
1年前
3

ケンカして 街をつくった 三兄弟

だから駅前はごちゃごちゃしている川柳

あきやま
1年前
1

洗う物なきゃ僕はただの重い箱

汚れた衣類たちを洗ってやってるんだと思い上がっていた洗濯機坊やの川柳

あきやま
1年前
1

青信号でもこれは君のじゃないよ

じきにそっちも青くなるから安心しなさいと諭す信号機おじさんの川柳

あきやま
1年前
2

工場へ行かずにここで待っている 修理のひとが来るはずだから

あのひとに直してもらいたい短歌

あきやま
1年前

空の下 ゆくよボクらは水面を 仲間も探せばたくさんいるし

飛べなくたってスワンはスワンの短歌

あきやま
1年前
1

神は問う あなたが泉に捨てたのは ゴミかモラルか それとも明日か

斧を手放した人類の末路の短歌