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韻文のマガジン

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俳句・短歌・川柳・都々逸を詠んでみます。 #ディストピア短歌 #寓話川柳 など、だいたいフィクションの韻文。たまに日常を詠んだりも。
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2023年3月の記事一覧

街道の桜を散らす物流が

物流のトラックは季節も運ぶ俳句

あきやま
1年前
1

花か葉か それは問題ではないよ

美しさの川柳

あきやま
1年前
4

激しくも静かな藤棚トルネード 三十日後は空に咲いたか

まだ本気出してないだけの短歌

あきやま
1年前

いつからどこまで桜とよぶか

あなたも私も勝手に線を引く自由律俳句

あきやま
1年前
3

朝起きたら便利な街が生えていて日向ぼっこができなくなった

未来都市の短歌

あきやま
1年前

窓口のボールペンで書くラブレター

こんなところで、否、今すぐに書きたい、の川柳

あきやま
1年前
2

絵の鳥を飛ばしたいのでしゃがみます

相対的な川柳

ここが顔だなんて勝手に決めないで そんなに見ないで恥ずかしいから

動物の機能に置き換えるならば の短歌

あきやま
1年前
2

ゆき先を告げる権利はぼくにない

どこへ行くべきかはAIが知っている川柳

あきやま
1年前
1

計算とタイムマシンが蝶を殺す

バタフライエフェクトを遡って被害を防ぐ川柳

あきやま
1年前
3

はなひらけ 許されたとて なかなかに

特効薬が発明されてもマスクを外さない川柳

あきやま
1年前
1

ただいまとおかえり あとは いただきます できることなら ごめんなさいも

パートナーと暮らす短歌

あきやま
1年前
1

どうせなら暮れてから光りたかったが 百年ぶりに人を照らした

人感センサーは生きていた短歌

あきやま
1年前
1

道ばたで1秒チラ見した花を 夜に暖かい部屋で映すの

データにすれば枯れないし の短歌