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語彙のマガジン

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小学校の国語のテストで必ずあった「○○を使って短い文をつくりなさい」という問題が好きでした。それをやります。
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#例文

「運否天賦」の例文

 あの電車だ。あの電車に乗れれば間に合う。ホームに停車しているその車輌は、しかしフェンス…

あきやま
1年前
1

「たつき」の例文

 金魚はうまくやれば儲かるんだ、と聞こえた。昼下がりの駅のホームで、老夫婦と呼んだらぎり…

あきやま
1年前

「しずしず」の例文

 祖母の家は大工が建てた。そう聞いている。家の中央あたりに太い大黒柱がどっしりと立ってお…

あきやま
1年前

「度し難い」の例文

 滑り台は難しい。今日もサミネは上手に着地できずに尻もちをつく。伸ばした足をそのまま地面…

あきやま
1年前
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「汗顔の至り」の例文

 雨の道路ですべってころんだ。正確に言うと、雨でぬれた葉っぱを踏んですべってころんだ失敗…

あきやま
1年前
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「行き掛けの駄賃」の例文

「声の大きさは関係ないんだよ、それは物理次元の尺度だから」  そう言ってシババヤシ モリは…

あきやま
1年前
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「恬として恥じない」の例文

 以下の理由から、マモミはミナハルとのキスを拒んだ。 ・つい10秒前に交際を始めたばかりであること ・ここは駅前で、しかも今は帰宅ラッシュであること  何秒経ったらキスしていいか決まりはあるの? と言い返されて、たしかにそこに関しては明確に答えられないなとマモミが自論を改めると、ここぞとばかりにミナハルは攻める。 「駅から何メートル離れればいいの? 何時になればOKなの?」 「それもはっきりは答えられないかな」 「そんな曖昧な理由で拒まないでほしい! キスがしたい!」