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期限のない勉強はありえない!受験勉強での期限のつくり方

大学受験の受験勉強をしているあなた!
直近2週間の勉強を振り返ってみて、毎日の勉強はどんな基準で進めていますか?

勉強はその日の気分でやったりやらなかったり
毎日できるだけ進めよう!と考えている
計画するのは面倒だから立てていないけど、まあなんとかなるだろうと思っている

どれも超危険!

なぜならその勉強に"期限"が設定されていないからです。大学受験において、さまざまな科目やさまざまな教材を同時に勉強していきますが、期限のない勉強はありえません!


イクスタ代表/土井万智(どいまさと)

合格の基準に間に合うのかを常に意識する

大学受験では、ある時期にどうなっていればどのくらいのレベルの大学に合格できるか、がある程度明確です。

最低でもMARCHに合格しつつさらに国公立や早慶を目指したいという受験生が多いので、ここではMARCHを例にご説明します。MARCHに合格する受験生が4月や8月にどのような成績を取っているべきかの基準は明確に存在します。

これまで私が10年以上受験生と作戦を立ててきた経験と、東進が書籍として出版している大学受験案内、を元にそれらの基準をイクスタ独自で作成しました。

志望校時期別目標点 英語リーディング - イクスタ
志望校時期別目標点 数学IA - イクスタ

そして、これらの目標点を取るためには何をどれくらいマスターしている必要があるのかもある程度体系化できます。

私は、長い経験でたくさんの受験生と1対1で話してきたので、受験生が今使っている教材をどれくらいの期間使っていてどの程度マスターしているかを2-3分ヒアリングすれば、その受験生が何点くらい取れる力がついているのかを正確に予想できる特殊能力が身についてしまいました。

例えば英語であれば、単語・熟語・文法の使っている教材とその理解度、数学であれば使っている教材の理解度と周回数で、センター試験、共通テストレベルで取れるテンスはある程度正確に予測することができます。また、そこからどれくらいの期間勉強すればどれくらいの成績に到達できるのかも予想することができます。

上記のグラフをもとに、最低でもMARCHに合格することが目標なのであれば、どの時期にどれくらいの点数を取る必要があるのか、その点数に到達するためにはどのような教材をどのような順番でどれくらい勉強する必要があるという目安を設定します。

期限のつくり方

受験勉強を進めていく上では、常に3つのサイクルを把握しながら進めていく必要があります。それは2ヶ月の中期計画1週間ごとの毎週の計画毎日の計画の3種類です。

長い目線で作戦を立てつつ、日々のモチベーションを保つためには、この3つの期間の計画がちょうど良いです。
そして、期限とやるべき目標を立てる際に使ってほしいSMARTという基準があります。

目標にはSMART要素を取り入れる

イクスタコーチ面談資料より

受験勉強の目標はSMARTに作ることを意識しましょう。
SMARTというのは5つの単語の頭文字を並べたもので、

Specific 具体的な
Measurable 測定可能の
Achievement 達成可能な
Realistic 現実的な
Time-bounded 時間制約

これらを守りながら作る必要があります。全て不可欠な要素です。

これに加えてさらに「科目ごとの優先順位」も加えたいです。
理系であれば英語と数学、もしくは文系であれば英語と地歴を同時に勉強していることでしょう。例えば2ヶ月後の目標を作る際に、科目ごとのバランスを考える必要があるわけです。

受験勉強を始めたばかりの時期だと科目ごとのバランスが分からない受験生が多いようです。

期限を作ることの重要性

勉強はその日の気分でやったりやらなかったり」
「毎日できるだけ進めよう!と考えている」
「計画するのは面倒だから立てていないけど、まあなんとかなるだろうと思っている

こういう状態で受験勉強を続けるのは危険だと感じてもらえたでしょうか。

それでは具体的な目標の立て方をご紹介していきましょう。

2ヶ月ごとの目標の立て方

まずは2ヶ月先までの目標をタスクを作成します。日々の勉強で予想よりも上手くいったり上手くいかなかったりするので、あまり長すぎる期限だと大きくずれてしまうことになるので、長い計画は2ヶ月くらいがちょうど良いです。

2ヶ月の合計時間を予想する

例えば今日が6月1日だとすると7月31日までの計画を作成します。
まずは7月31日までの勉強時間を予測します。授業が何限目まであるか、部活や週末の予定などを予想しながら、「火曜日は3時間」「土曜日は7時間」のように足していきます。実際にできる勉強時間は想定よりも少なめになることが多いので、気持ち少なめで予定を立てましょう。

2ヶ月あれば、浪人生なら400時間、部活があるようであれば160時間くらいの勉強時間になるはずです。

まずは2ヶ月で勉強できる時間数を整理しました。

科目ごとに割り振る

次にその時間数を科目ごとに割り振ります。
理系であれば英語と数学が最優先、文系であれば英語が最優先です。優先度もセンター試験の過去問や共通テストの過去問を目安にします。もし60%得点できないようであれば、勉強時間の8割は英語・数学に集中しましょう。

2ヶ月で勉強できる時間が200時間であれば、それを科目ごとに割り振ります。理系であれば英語に80時間、数学に80時間、そのほかに40時間程度がおすすめです。
文系であれば英語に120時間、古文に40時間、日本史・世界史に40時間程度がおすすめです。

教材ごとに時間と分量を割り振る

次に教材ごとに割り振ります。
例えば英語全体に80時間を割り振れるようであれば、単語に40時間、英文法に40時間など時間を割り振ります。どの教材を最優先すべきかは成績や状況によりますが、センター試験や共通テストで60%以下であれば基礎範囲だけに集中します。

ここまでのプロセスで2ヶ月後まで英文法には40時間使えることが分かりました。では、40時間が英文法はどれくらい進めることができるでしょうか。
これまでの勉強を振り返りながら予想してみましょう。

40時間あれば、Vintageやネクステといった文法の問題集であれば600問程度は進めることができます。復習も必要なので300問を2周とした方が良いでしょう。
ということで、ここまでの方法で、英文法の2ヶ月の目標を立てることができました。300問を2周することが目標です。

300問だと英文法範囲の6-8割程度は終わらせることができます。
だた、2周ではほとんど定着はしないでしょう。英文法は5-6周することで6-7割程度定着するのが目安ですから、定着させるためにはもっともっと絶対的な勉強量が必要なことがわかるかと思います。

毎週のやるべきこと

英文法は2ヶ月で300問を2周することにしました。つまり1ヶ月で1周ですね。そうすると1週間あたり70-80問進めればいいことがわかります。

来週の同じ日までに今のところから70問進めることが目標となります。これが来週までの目標です。
今回は英文法を具体例を出しましたが、全ての分野・教材において同様の方法を目標を作成します。

毎日のやるべきこと

上記のステップで整理した毎週の目標をもとに今日やるべきことを決めます。英文法を1週間で70問進めることが目標なのであれば、毎日10問ですね。平日と休日で勉強できる時間は違ったりするので、その辺りはバランスを取りつつ、今日やるべきことを決めます。
同じ手順で英単語・英文法・数学・古文などの教材ごとのやるべきことを決めます。
毎日勉強を始めるタイミングで、今日終わらせなければいけないことを文字で整理してから勉強を始めましょう。


ここまで決めた2ヶ月・毎週・毎日の目標が、それぞれの期限になるのです。
これくらい具体的な起源を設定することで初めて「本当にやらなければならない」と感じることができるのです。

受験勉強を始めてから入試当日まで、このように教材ごとの期限を設定しながら厳しく進めることができれば、成績はすごいスピードで上がっていきます。

受験勉強全てのシーンで"期限"を作成して勉強を進めていくことをおすすめします。

イクスタコーチではオンラインの毎週の面談で受験生をサポートしています。もしご興味があればこちらもページも覗いてみてください。

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イクスタ代表/土井万智(どいまさと)

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