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中国語/リスニング/中検学習後記

11/26(日)中国語検定3級を受験。課題は”听力向上”。幸い筆記は問題ないので”听力特化型”の学習プランで挑んだ。
ー基本情報ー
・ターゲット:11/26中検3級
・学習開始:5月中旬
・主な教材:初級単語帳→中級単語帳、中検問題集
【目標】
・まっすぐ聞いて理解できるようになる。

<学習方針>
・単語:単語帳(例文含む)を"音"で覚える。
・文法:文章の語順、構文を因数分解し、精読&暗唱。

【听力強化にあたり】
リスニングが苦手なのはもはや脳のせいなのだ。と決めつけ、”脳科学 語学"でネット検索し、浜松医科大学/植村教授のレポートに出会う。(こんな研究する人いるんだ)
植村教授のレポート←へのリンク
植村教授曰く「”文字”と”音”は脳の別の部位で処理されている」とのこと。
音のサンプルなくリスニングなし。聞いたことのない音が頭にある訳なし。ってことか。”音の辞書づくり”を最重要課題と認識した。

【音の辞書づくり】
1.正しい発音
改めて単語帳(初級)を聞き直し、例文を暗唱。すると「正しく音を聞けてない=正しい発声ができない」ことに気づく。正しく発声できる=脳が正しく発声指示できる=頭に音の辞書がある。ということか。
そこで発音教本を購入し、聞き間違えた発音を何度も聞き直した。単語帳1周目で苦手な発音を選別。”声調”、”無気音・有気音”、”n/ng”が苦手であることを確認。特に”無気音・有気音”と”そり舌音・舌面音”の混合音ch/zh/q/j/はすべて”チ”に聞こえるというヒドい有様だったが、2周、3周と聞くうちに徐々に聞き分けできるようになった。(未だ"n/ng"はよく分からない)
2.音を覚える
次に”文章の意味”より”音を覚える”ことを優先。すると以下の癖に気づく。
①息継ぎ≒”意味のブロック(塊)”
単語を変な所で切ったら意味が分からないのは何語も同じ。中国語は”一語一音節”。たとえば3語づつで切ると…
    例) 经济的 / 发展创 / 造了国 / 民的幸 / 福生活 /。
      ※”/”:息継ぎ
訳が分らん。でも暗唱するとこうなりがち。きっと頭の中でこんな並べ方してるのだろう。
②”息継ぎ前”の単語が文の基本単語(SVOC)になる。

中国語は日本語と同じく”修飾語を前に置く”言語。基本単語(SVOC)が後になる場合が多い。分からない単語があっても基本単語が分かれば戦える。
    例) 经济的发展 创造了 / 国民的幸福生活 /。
      ※太字:基本単語、”/”:息継ぎ

【成果】
上記を意識しながら練習を続けた。するとある日、ブツ切れだった文章が、コロンコロンと耳に転がりこんできた。あー聞こえるよ。きれいに聞こえる。考えなくても意味がついてくる。この日の模擬試験は20問中19問正解の圧勝!問題が解けたことより聞けたことに感動!
”音”学習開始から4.5か月、中国語学習開始から5年!ようやくここまでたどりつけた。ようやくここか…道険し…

【なぜ聞こえるように?】
たぶん上記の聞き方で”脳の処理猶予”が増えたのだろうと推測。
・”意味のブロック化”=翻訳処理回数の削減
・”息継ぎ前の単語”=基本単語の聞き漏らし減少
脳の処理猶予が増え、聞く余裕が増し、さらに聞ける好循環。
また、”聞く”に集中できることは短期記憶量の増加にもつながったと推測。従来3-5語程度しか復唱できなかったけど、現在は10語くらい復唱できる。記憶処理とリスニングを並行作業できるので「さっきの”shenghuo”あれ”生活”だったよ」と、リスニング中に取りこぼし単語のバックアップができるようになった。
さらに、後重心で聞けばいいので、分からない単語はドンドン捨てられる(捨ててはいけないが…)。これも心の余裕に繋がった。
そして、この余裕が縁語選択のスピードアップにも繋がった気がする。
    ※縁語:例)经济ー发展、消费-生活、等
中国語は同じような発音の単語が多いので単独単語だけで意味の即断が難しい。次に何が来る?コレが来たから前はアレみたいに考えながら聞かないといけないので、”縁語バリエーション”と”引出の柔軟性”もリスニングには重要な気がする。

【試験当日】
なんとか”耳づくり”が間に合い、従来より遥かに自信をもって試験に臨むことができた。多分大丈夫じゃないかな。大丈夫だといいな。

【次の目標】
今週は”耳休み”。来週からスペイン語/DELE A2(24年5月)に向け準備を開始します。”音の辞書づくり”を頑張ろう。そして5度目の正直を拾うぞ!(もう丸2年落ち続けてます…)

お世話になったテキスト
・中国語検定合格一直線/ask出版
・中国語単語初級600、中級800/三省堂
・耳が喜ぶ中国語リスニング/三修社
・中検3級試験問題/白帝社

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