「毛皮の下はオオカミ」説の終わり方(続編)〜時代遅れのリーダー論に長いお別れを
前回は、アルファ神話がどのように生まれ、どこに問題点があるのかを明らかにしました。
今回は筆者の体験を踏まえ、まずは持論を述べていきます。
イヌの「しつけ」本の中には、「イヌは人間の家族にランキングをつけて、階層での自分の地位をあげるために、やっきになっている。イヌが四六時中、飼い主を見ているのはそのためだ」という意見もあります。
これもまったく非科学的なこじつけといわざるを得ません。
この主張の前提になっているのは、イヌと人間が同じ群れに属しているとイヌは思っている