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犬の目線で考える。

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もし犬が言葉を話せたら、こんなことを伝えたいのかもしれないな。そんなイメージでワンテーマごとに深掘りを試みるマガジンです。 ときに動物福祉の視点も入れながら、行動や習性、人との…
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#リーダー論

「毛皮の下はオオカミ」説の終わり方(続編)〜時代遅れのリーダー論に長いお別れを

前回は、アルファ神話がどのように生まれ、どこに問題点があるのかを明らかにしました。 今回は筆者の体験を踏まえ、まずは持論を述べていきます。 イヌの「しつけ」本の中には、「イヌは人間の家族にランキングをつけて、階層での自分の地位をあげるために、やっきになっている。イヌが四六時中、飼い主を見ているのはそのためだ」という意見もあります。 これもまったく非科学的なこじつけといわざるを得ません。 この主張の前提になっているのは、イヌと人間が同じ群れに属しているとイヌは思っている

「毛皮の下はオオカミ」説の終わり方〜 犬にとって迷惑千万のアルファ神話がなぜ広まったのか?

これからする話は、できれば、筆者と皆さんの認識をすり合わせておきたい重要なテーマなので、なるべくわかりやすくお話するつもりですが、万一、難しいなと思ったら、飛ばして読んでいただいてもかまいません。 アウトラインは、次のような並びです。 1️⃣犬との生活で大切なのは「どう従わせるか」ではなく
「どう幸せにできるか」 2️⃣非常識が常識になる犬にまつわる誤解 3️⃣体罰を助長したリーダー論 4️⃣オオカミのリーダーは、「お父さん」「お母さん」とほとんど同義 5️⃣ な