化学系出身者が挑むエネルギー管理士(電気分野) 合格体験記

エネルギー管理士(電気分野)は下記4科目すべてで6割以上の得点率で合格になります。

課目I エネルギー総合管理及び法規
課目II 電気の基礎

課目III 電気設備及び機器
課目IV 電力応用

科目Ⅰ-問題1 エネルギーの使用の合理化に関する法律及び命令

条文の穴抜き問題と工場と事務所でのエネルギー使用量の計算、何人のエネルギー管理者の指定が必要かのパターン化された計算問題

科目Ⅰ-問題2 エネルギー情勢・政策、エネルギー概論

単位についての問題とエネルギーに関する一般的な事項についての問題が出題されますが出題範囲が広く過去問対策で知らんもんは知らんという姿勢でいいと思います。

科目Ⅰ-問題3 エネルギー管理技術の基礎

ここだけ100点配点かつ10年分やればパターンで解けるようになります。ここで8割取れば問題2での失点は軽く補填できます。(問題1、問題2での配点は各50点のため)

科目Ⅱ-問題4 電気及び電子理論

内容としては電験3種の理論レベルだと思います。穴埋め問題の分電験3種よりもとっつきやすいと思います。コンデンサ、リアクトル、抵抗の直列、並列回路のインピーダンスについての取り扱い、Δ-Y変換等ある程度パターンが決まっているので過去問の理解で十分に対応できると思います。

科目Ⅱ-問題5 自動制御及び情報処理

自動制御は各関数についての関係式を理解すれば対応できます。難しい制御工学ほどの理解は必要ないため難しく構えないで解説の理解に努めるのが吉だと思います。情報処理に関しては私の場合は運ゲーとなりました。細かいことまで聞いてくるなという印象ですがなじみのない単語が覚えれなくても合格できたので気楽に対策してもらえればいと思います。過去問5年分ぐらいだけやって放置してました。

科目Ⅱー問題6 電気計測

問われていることは電験2種の問題に出てきそうですが過去問の焼き直しである場合が多く過去問10年分の理解で十分対応できました。名称の暗記などに頼ることになるのですが理詰めで理解できます。今年(令和3年度)の問題を見たら全く解けませんでしたが。

科目Ⅲ-問題7,8 工場配電

電験3種の計算問題と2種の用語問題を合わせたような難易度ですが送電損失など計算問題はパターンが限られている印象です。用語も難しいもので2種レベルが出てくるというだけで聞きなじみのある用語を埋めるだけの場合もあります。

科目Ⅲ-問題9、10 電気機器

10年分やっても不安でしたら電験3種の機械の参考書も眺めてみるといいかもしれません。ある程度なじんでくると選択肢から正解を選ぶのに苦労はしないと思います。計算問題はかご型誘導電動機が頻出のイメージですが年分でパターン網羅していたように記憶しています。

科目Ⅳ-問題11,12 電動力応用

過去問をやっていると見慣れた図が出てくると思います。高校物理(力学)の運動方程式等に慣れていないと難しいと思います、内容だけなら電験2種の一次試験機械で見るレベルですが過去問でパターンをつかめれば十分対応できます。過去問10年分の復習なら何とか理解して挑んでほしいと思います。

下記は選択問題※私は電気化学と照明を選択しましたが好みで構わないと思います。

科目Ⅳ-問題14 電気化学

化学系出身ならほぼ満点取れるレベルですファラデーの法則と化学式を組み立てるだけです。用語も過去問で十分に対応できます。

科目Ⅳ-問題15 照明

細かいことを問われる場合があり電験2種機械かと思うほどでした。電気化学が確実に満点か1問ミスで行けたので20点ぐらいでいいやと思っておりました。電験3種レベルの計算問題が出るので20点ぐらいなら簡単に対策できました。そうでないならほかの選択問題を選んでもいいと思います。私は知らんもんが出たら知らんの精神で対策しておりました。

科目Ⅱと科目Ⅳは結構適当に対策していましたね。文章にするとよく合格したなと思いましたしそういう心構えだから電験3種2科目不合格になるんだよと思いました。エネルギー管理者の試験は難易度の高い試験ですので一度落ちたぐらいで恥に思ったり諦めたりする必要はないと思います。

要は過去問を解いて解説を理解することが重要ですということをいろいろ書いてるだけですね。3年かかっても余分に3年分経験できるのでそれだけでも合格の可能性が高くなると思います。

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