高圧ガス製造保安責任者 甲種化学 合格体験記

私が甲種化学を受験したときはコロナ禍で検定試験が行われまでせんでした。なので国家試験で免状を取得しました。甲種機械の免状を事前に取得していたので法令は免除でした。

甲種試験対策用のテキストは下記テキストと問題種で十分だと思います。下記URLから購入サイトに飛べます。

高圧ガス保安技術(甲種化学・機械講習テキスト)

高圧ガス製造保安責任者 甲種化学・機械 試験問題集(過去問題集)

https://www.khk.or.jp/public_information/public_introduction/publications/text.html

学識の対策

乙種で覚えた公式に公式の使用条件まで覚えていないとどの公式を使えばいいかがわからず問題を解けないです。大学入試の化学(理論)レベルの範囲と難易度の計算問題が出題されますが大学入試だと電卓が持ち込めないので持ち込める分だけ良心的です。問4はテキストに書かれているガスの性質・用途・代表的な製造法をゼロから記述される問題が出ます(過去問で確認してください)。令和2年度では塩化ビニルとブタジエンが出ました。過去問で5年~10年前に出題されたガスが出ることが多い印象があります。2つのうち1つ見たことがあるガスですので対策できれば半分以上は点を確保できると考えましょう。完全主義に陥ると対策しきれませんので。塩化ビニルだとエチレンに塩素を付加反応させて合成(ビニル基に塩素が付加しているので)できることやポリ塩化ビニルの原料だと知っていれば初見でも用途・製造法についての記述ができます。ブタジエンならナフサを分解して合成するとか二重結合をもつ可燃性のガス、石化製品の原料になるといったことが初見でも書けるかどうかが重要になってくると思います。大学受験で化学を選択していたことと甲種危険物の資格を取得していたことが大きいと思います。過去問で記述問題の対策をしていると覚えるポイントがわかってくると思いますが掴めないと丸暗記に頼ることになってしまい大変かもしれません。

問6は化学用語の説明をさせる記述です。令和2年度では実在気体の状態方程式とアセチレンの分解爆発性についての記述でした。10年分の過去問をやっていれば2回ほど見たことあったので本番では対応できました。実在気体の状態方程式の形を覚えていたこととアセチレンは分解に伴い発熱することしか覚えていなかったのであとは適当に肉付けをしました。

問1,2、3、5は計算問題で過去問と解説の理解と公式も使い方の習熟で対処できましたが内容自体は難しいのでかなり時間がかかることを覚悟した方がいいと思います。乙種の3~4倍の時間がかかると思います。

保安管理は乙種と同じように勉強すれば合格ラインに届くと思います。難易度的には乙種と同じです。問題集の選択肢がわかることではなく選択肢の文章があっていて、どこが間違っているかなのか、正解ならどう記述されるかまで覚える必要があります。

法令についての勉強法は保安管理と同じでした。ただ出題範囲が保安管理よりも狭いためそこまで難易度が高くないです。乙種と難易度が変わりませんがプラントの容量が大きくなるのでその部分だけ追加で覚える必要がありますが大きく変わるわけでないです。

取得が去年のことだったので自分の体験談が大きく占めてしまっています。合格者の生の声ということで読んでいただけると嬉しいと思います。私の資格対策はかなり適当であることがわかると思いますが6割で合格の試験ですのでそれでも合格すると思って気楽に対策してくださればうれしく思います。学識は2か月ほど対策に時間を費やしましたので心して挑む必要がある試験だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?