高圧ガス製造保安責任の説明と取得の仕方

高圧ガス製造保安責任者の資格は国家資格であり、取り扱う高圧ガスの量によって乙種、甲種があります。丙種もありますが受験していないのでよくわかりません。乙種の限定版です。下記に高圧ガス保安協会の資格の概要及び職務範囲のURLを添付しておきますがざっくりは上記の理解でいいと思います。https://www.khk.or.jp/qualification/national_qualification/examination/examination_range.html

 実務的には法定責任者を有資格者の中からおく必要がありますので、(会社からの指示で)受験することになった方も多いと思います。弊社では工場長または製造の管理職は有資格者ですから出世するためには資格を保有していた方が有利です。

 資格取得のルートは①国家試験と②検定試験での2ルートがあります。

①国家試験

概ね11月の上旬の日曜日に行われる試験で学識・保安管理・法令の3科目すべてを受験する方法。合格基準は6割で固定。電験や公害防止管理者にある科目合格制度がないため1科目でも6割未満だと翌年3科目すべて受験する必要があります。

②検定試験

 概ね5月に行われる高圧ガス保安協会主催の3日間の講習を受講した後に講習後の2~3週間後にある検定試験を受験する方法。検定試験は学識・保安管理だけで法令は国家試験を受験する必要があります。検定試験で合格していると国家試験所の扱いは科目免除となります。

私のお勧めは①の国家試験ですが下記理由からです。

(1)講習会の開催地が限られていること(コロナ禍の対策で乙種ではweb講習になったようですが)と開催日が平日の3日間かつ1日でもいけないと無効の扱いになるからです。ただし仕事の都合がつき会社の許可が出るなら3日間みっちりテキストを読み込むことができるので受講してもいいとお思います。

(2)検定試験の方が国家試験よりも対策しにくいと思います。検定試験ではテキストの広い範囲を扱っているので結局テキストのすべてを読み込み、暗記する必要があり過去問対策で済む国家試験の方が安定すると思います。(私は甲種機械は検定不合格、甲種化学は検定がコロナで消えてしまったので2科目とも国家試験で合格しましたので自分の感覚ではです)

(3)検定試験で合格しても国家試験で合格しても免状取得時期が変わらない。

事項以降乙種化学、乙種機械、甲種機械、甲種化学の順に勉強法を解説していきます。内容はほとんど被ると思いますので受験される項だけで完結するようにまとめます。

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