#あなたの大槻ケンヂはどこからですか

ライヴ仲間が上記タイトルにある素敵なタグを以前作ってて、
それが今Twitterのトレンド入りしていたため、盛り上がっている。

#あなたの大槻ケンヂはどこからですか

自分の「オーケン」は、まさに中二から始まった。
※シリーズものにしようか、ダラダラ長くなるか、この時点で不明(笑)

中二、掃除の時間。
頭脳明晰なオーフミ君が「ダーメダメダメ」と歌っていて「なんだい?その歌は、あはは」と声をかけたところ、「なんだ?お前、知らないのか?筋肉少女帯を」と言われた(彼はこういう口調を好んで話す、やはり中二病)

もう一人の友人イノイノ君が「大槻ケンヂっていう人のラジオがおもしろくってさ」と話してくれたが、その頃はゲーノージンとかに興味が一切なくて、また音楽にも全く興味がなかった自分ではあったが、イノイノ君とは気が合う仲だったので、とりあえずCDを借りてみた。
ついでに言うと、父親からCDコンポ(懐かしい響きだ)を譲り受けたため、何かしらCDというものをコンポに入れてみたいという気持ちがあったのだ。
借りたのは「断罪!断罪!また断罪!」というCDだった。
当時は、シングル、アルバムの区別も付かない人間でした。
収録曲が少ないのがシングルで、いっぱい入ってるのがアルバムね、と後で知る。

帰って早速コンポにCDを入れ「ルチャドールになるために・・・」と語りが始まって「ん??なんか喋ってるけど聴こえないな・・・」とボリュームを上げた。しばらく「はぁ・・・喋ってるだけのCDなんだ。そういえばラジオがおもしろいって言ってたな、そういうCDなんだ。音楽じゃないんだ。ま、それもイイかもな」と思った瞬間、大爆音で「踊る!駄目人間」がかかってパニックに陥った。
「ななななな、・・・・(ボリュームを下げて)なんだこりゃぁぁぁ!!」

自分は、音楽や芸能、TVなどにはほぼ興味がなくて、でもクラス内で話題になる「昨日〇〇見た?」的な会話についていけなくなるのはマズイという危機管理能力は人並みに持ち合わせていたため、流し見程度には見ていた。
当時記憶にあるのは「山田かつてないテレビ」いわゆる、やまかつだ。
山田邦子メインの音楽バラエティ番組で、流行りの音楽や、その歌手などが出演していたと記憶している。
永井真理子、KAN、大事MANブラザーズバンドなんかが出ていた。
もう30年近く前の話なんだな。

それゆえ、ロックというものをほぼ聴いたことがない人間でした。
そう、筋肉少女帯がワタクシの最初のロックなんですよ。

話を戻しますが、とにかく爆音で聴いてビックリしちゃった筋肉少女帯。
落ち着きを取り戻しつつ、CDのジャケットに目をやると、変な特撮モノなのか?これ・・・というキャラクター(オロカメン)に、裏側にはメンバーと思われる人の姿。
正直、どの人が歌ってるのかさえ分からなかったが、麦わら帽子に、安い衣料品店のチラシにあるようなポーズをとっている人にくぎ付けになった。
「カッコつけるのがロック」という認識は持ち合わせていたので、その麦わら帽子を見た瞬間「カッコわるぅ!!」と興奮した。

なんか、このひとたち、違うぞ・・・ロックなんだろうけど、なんか違う。
気付けば曲は「猫のおなかはバラでいっぱい」
「えーーーロックなのに、なんか太鼓ぽこぽこしてるーーー!」
自分のなかの、拙いロック知識が覆されていく。
※ロック知識とか言ってるけど、Vo. Gt. Ba. Dr. さえ知らなかったけどね。

「パブロフの犬」では「ワン!」とか叫んでるし、急にピアノの曲(代わりの男)になったりするし、なんなのーこの人たちーーーー!!

ラストの「何処へでも行ける切手」では、歌とも叫びとも言える感じの歌い方、そして最後の語り。
おまけの一日をもらったのは、少年だけじゃなくて少女ももらっていたのか・・・どちらも、あまり良い終わり方じゃないな、哀れだななんて思っていた。

一周して再度「おまけの一日」を聴く。
なんだろう、最初に聴いた感覚とは明らかに違って聴こえる。
「あぁ・・・このセリフ、全部覚えたい」
そして、すぐさまテープにダビングした。


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