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「22/7」を応援することを決めた日

2019年11月27日
「定期公演ナナニジライブ#11」

この日初めて「22/7(ななぶんのにじゅうに)」のライブを見た。

ライブのことで覚えてるのは
「画面越しより全員細身だな」

「ステージ衣装がどストライクで全員ひたすら可愛かった」

「サリーちゃん(天城サリー)ほんとによく動くな」

そして
「西條 和(さいじょう なごみ)」のこと。

「西條 和」
「22/7」のセンターの女の子。

振り付け動画を見るに
安定したダンスとはにかんだ笑顔が特徴。

プロフィールで気になったのが
「段々楽しいこともなくなってきて、このまま死ぬのは嫌だから、一番やりたくないことしてみようと応募した」
とのこと。

今時の子ってなんか大変なんだなぁ、ってことより
「その年齢で(年齢非公開だけど中高生くらい)俺と同じところに着くことあるか?」
と思った。
興味を持った。

その後オーディションを勝ち残り
配役の割り当てに勝って
今に至るまでを調べなかったので
「そこから大体3年、なんだかんだ大分強くしっかりしてるんだろうなぁ」
とか考えてた。

2019年毎月の定期公演では
第2回から1人でパフォーマンスをする
「ソロコーナー」が設けられた。

活動休止中の花川芽衣を除いて
最後に残ってたのが「西條和」

ライブ途中のMCに続いて
彼女のソロコーナーが始まった。

誰も居なくなったステージに
舞台袖から歩いてきて
ステージの真ん中で膝を抱えて座り込んだ

フードの付いた真っ白な衣装
口元(首もと)を覆う真っ白な意匠

不思議な格好だな、と。

音楽が先か後か覚えてないけど
聞き覚えのあるメロディー。
「少し歩き疲れたんだ 少し歩き疲れたんだ
 月並みな表現だけど 人生とかいう長い道を」
すこっぷさんのアイロニだ。
ボカロ版じゃなく誰か歌い手さんのカバーだった。(まじ娘さん)

曲に合わせ彼女は踊り出した。
強く弱く。
大きく動く度
被っていたフードが取れ
後ろで強く結んだ髪が見えたり
フードでまたすっぽり顔が隠れたり。

同時に
バックスクリーンに写真が映し出され
次々に切り替わっていく。

ぼーっとその姿を見ながら
彼女が何を表現しようとしてるかを
読み取ろうとしたけど
まあ、わからなかった。

ただ
後ろでスライドし続ける写真が
彼女が撮ったものだと気づいた。

彼女が見てる世界を切り取り
表情の見えづらい
不思議なデザインの衣装で踊る。
アイロニの歌詞。

後ろの写真は
背の高い草原みたいなところで撮られた
笑顔の彼女が何枚も続いて終わった。

曲が終わり
舞台袖へと消えていく。

入れ変わりに
他のメンバーがステージに出てくる。
何人か泣いてる。

そこからのメンバーによる話で
あの白い衣装を本人が作ったこと
ダンスは全て自分で考えたこと
リハでは舞台の真ん中で
膝抱えてから一度も立ち上がれなかったこと
本番直前まで泣いてたこと
が語られた。

着替え終えて出てきた「西條和」は
恥ずかしそうな
或いは泣いていたのか
口元を隠しながら現れ
メンバーに抱きしめられてた。

帰り道
サブスクで「アイロニ」聴きながら
「西條和」のことを考えていた。

まだ全然強くもなく
強くないまま
あんな場所に立って
強くないまま
前に出てきたんだ。

うまく言葉に出来ない感情で
心が熱を持っていた。

「22/7」というプロジェクトが
というより
「彼女達」が
どこに辿り着くのかを見届けたい。

あの日の「西條和」を見て
今も追いかけてる。



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