私がPixel3を買った理由

書いていたら長くなったので先に結論を言うと、「セキュリティー」を重視した結果Pixel3になりました。以下、その経緯です。

私が初めて買ったスマートフォンはGalaxyでした。そこからXperiaに乗り換え、今はPixelを使っています。ずーっとAndroidです。

これは私がAndroidを選んだのではなく、Androidしか選択肢がなかったからです。家族がdocomoキャリアだったので、当時Softbankしか出していなかったiPhoneは買えませんでした。Xperiaに乗り換える頃には全キャリアでiPhoneを販売していましたが、すでにAndroidに慣れていたので以降そのままAndroidです。

Xperiaから乗り換える時は機種選びにめっちゃ迷いました。カメラも一眼レフを持っていましたし、ゲームもしないので性能もそれなりでよい。「バッテリーが交換しやすい」というのも考えていましたが、どの端末も防水性能を高める為にバッテリー交換はできないようになっていました。となると何をポイントに機種を選ぼうかなーと思った時に考えたのが「セキュリティー」です。

スマートフォンには個人情報が満載です。そして常時インターネットに繋がっている事が想定されます。そんな状態の端末にセキュリティー的な不備があっては困ります。そしてAndroid端末でセキュリティーを重視する場合、大事になってくるのは「アップデートの頻度」です。Androidは月に1度セキュリティーパッチをGoogleが配布しており、多くの脆弱性や不具合の修正が行われ、セキュリティーが担保されています。しかしキャリアから販売されているAndroidにはそこまでの頻度でパッチは降ってきません。なぜでしょう?

それは、キャリアから販売されているAndroidはキャリアによって独自に改良が加えられているからです。なのでGoogleが出したセキュリティーパッチはそのまま使えず、各キャリアが改良を加える必要があります。基本的にセキュリティーパッチは無料でユーザーに提供するものなのでキャリアが改良を加える際に発生するコストを回収することができません。大体新しい端末が出る少し前にはセキュリティーパッチの提供は終わります。その方が利益がでるからですね。

参考までに私が所有していたXperiaへのセキュリティーパッチは数えるくらいしか降ってこず、あまつさえ他キャリアは次のメジャーバージョンの提供があったのに自分の使っていたキャリアへは提供がありませんでした。同じ端末なのにキャリアによって差があるのは変な話です。メジャーバージョンの提供によって新しい機能が使えないのはハードウェア的な制約があったりするので仕方ない面もありますが、セキュリティーパッチはユーザーに与えられた権利として受け取りたいです。過去には「BlueBorne」や「Stagefright」といった危険な脆弱性がありましたが、これほどの脆弱性でもパッチは降ってきませんでした。

そんな状況だったので、Googleが提供しているセキュリティーパッチをきちんと受け取れる端末であるPixelを購入することになりました。Pixel3が日本で初めて発売されたPixelシリーズでしたのでPixel3を購入し、今に至ります。Googleはセキュリティーパッチを提供する前に実機でテストをするのですが、そのテスト端末がGoogle自身が作っているPixelやNexusが使われます。なのでGoogleがセキュリティーパッチを公開したとほぼ同時に受け取れます。月に一度きちんと提供できるので安心です。セキュリティーパッチの内容は以下のURLで確認できます。

https://source.android.com/security/bulletin

長くなりましたが、スマートフォンを選ぶポイントとして、「カメラの性能」「ゲームがサクサク動く」「ディスプレイがキレイ」というのもいいですが、「セキュリティー」も重要なポイントですので、頭の片隅にでも置いておいて頂けると幸いです。


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