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土布は何処で作られている?

記事でも書いた通り起源は上海の北部にある崇明島と言われております。

崇明島原産の布は生地が分厚く摩擦に強い上価格が安いことから山東省、遼寧省、陝西省、浙江省、福建省、広東省など飛ぶように売られるようになりました。

崇明島をはじめ、中国の江南地方の気候は北亜熱帯気候に属し、温和で湿潤で綿生産に相応しいと言われておりました。

江南地方で採れる棉花は雪のように白く、繊維が細かく、弾力が強いといわれております。 

このような綿作に恵まれた農業生産を背景とし、綿製品生産を農民は行い、布や紗(細糸で織った軽くて薄い絹織物)を作り始めました。

上海をはじめ無錫、蘇州、浙江省などでも多く作られ、今では、伝統工芸品の一つで、中国の非物質文化遺産(無形文化遺産)にも登録されています。

崇明島の家庭用織物産業はピーク時で10万ほどの手織機があり、ほぼすべての家庭が家庭用織物の生産に従事していました。

その販路は海外まで広まり、最終的に東南アジア諸国まで広めるようになりました。



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