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ゲームの思い出〜番外編:少年は泣いた〜
小学生低学年の頃、ゲームボーイアドバンス/SPは男子のほとんどがもっていたといっても過言ではなかった。
おれの記憶ではクラスのイケてる奴はほぼ全員持っていたと思う。
でも俺は持っていなかった。買ってくれなかった。
学校の休み時間になるとみんなカービィやマリオの話題で盛り上がっている。
当然持っているふりをして「あ〜マリオね〜」と頭をフル回転させ周りと話を合わせる。
「(なんだよこいつら、、、なんでPS2やらないんだよ、、、もじぴったんやれよ、、、、!グランツーリスモ3やれよ、、、!!)」
小学生2 3年生のある日
いつものようにおれは児童館でメタルコアさながらのダイブをマットにかましていた。(イメージ)
一通り遊んで満足してふと周りをみると友達の姿がない。
うろうろしているとなんとみんなで隅っこに固まり、ゲームをしている。
しかもトイザらスのチラシで見かけたあのゲームボーイSP/アドバンス。
まだおれらの年には無縁なものだと思っていた。
ゲームは親の目があるところでしかやってはいけないものだと思っていた。
「(みんなすごい楽しそう。おれも混ぜて欲しい。)」
「まーぜて!」と言おうとした瞬間、あることに気づき口を閉じた。
おれはその輪には入ってはいけないということ。
あのコミュニティは持つ者だけが入れる場所。持たざる者は入ることを許されない。
悲しかった。ついこないだまでアホヅラで商店街をかけめぐり股間を公衆電話にすりつける遊びをしてた友達はもういない。公園でBB弾を一緒に拾ってくれたあの友達はもういない。
みんなが輪になって座り込みゲームをしている。
悔しい。
悔しい。
ついに我慢の限界がこえた。お父さんおれに携帯ゲーム機を買ってくれ。
数週間にわたる交渉の結果
①家ではかならず所定の場所でプレイすること
②自分の部屋に持っていかないこと
を条件に買ってくれることになった。
。。。ピコーン!!
What!!?
これってこれってYo...
めちゃくちゃすげえじゃん!!!!!!!
初めての携帯ゲームにド興奮する畑少年(7,8才)。
しかもあろうことか父親はポケモン緑まで一緒に買ってくれた。
What da fxxxxxxxxxxxxk!!!!?????????
これあれだよ!噂のポケモンだYO!!!
やべえってレベルじゃねえぞ!
早速友達が集まる児童館(通称:フカサワギャングハングアウト)に。
友達「お前のゲームボーイでかくね?」
DAMN
少年はすぐさま児童館を飛び出し家にかえって静かに泣いたのだった。
おわり
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