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FydeOSとemteria.OSについて

タイトルに挙げているOSはどちらもRaspberry Piで使用できるOSです。
FydeOSはChromiumOSを内蔵したOS、emteria.OSはAndroid 7.1.2をベースとしたOSです。
(ChromiumOSはChromeOSのオープンソース開発バージョン、Androidは元々オープンソース)

奇しくもどちらもGoogleが取り扱っているOSながら、Raspberry Pi用を開発しているのは別会社です。
「Raspberry Piをネットブック的に使える軽いOSを入れたいな〜」と思っていてこの2つのOSについて調べたのですが、どちらもインストールすらせずに利用を断念しました。
そのため、使用感のレビューというよりは周辺知識まとめとなります。

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FydeOSは中国企業が開発したOSです。
Raspberry PiにChromiumOSを入れる方法は過去いくつか存在しましたが、現在ではFydeOSを使う方法が一番確実で早いと思われます。

2019年初頭から更新が滞っていましたが、現在では新しいバージョンが出ていました。
以前のバージョンではLCDディスプレイでのセットアップが出来ないバグがあり、そのことが原因でインストールを断念していました。
(現在解消できているかどうかは不明)

動画で見る限り動作は軽目だと思いますが、実際に使用していないので使用感は不明です。
とは言えネットブック的な利用としては余計な事を考えずに使えるし、GooglePlayも対応している(らしい)ので、良さげなOSです。

難点は、中華OSであることでしょう。
ファーウェイのスマホと同じ問題(不特定情報が定期的に外部へ発信される)を抱えています。
コレに関しては海外のフォーラムで対処法を記載していた方も居ましたが、新しいバージョンで同じ方法が通用するかは微妙です。

中国ではIT系の事業は政府の認可が必要だそうなので、中華製品を使う時はそれを踏まえた上で利用しないといけないなぁというところですね。
普段使っているアカウントを登録せずに使用する or 上記のフォーラム記載の方法で対処するなどで使うことは可能です。

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emteria.OSは元々「RTAndroid」として開発されていました。
組み込み機器向けOSで、本来はシェアウェアですが、試用版は無料で使えます。
(8時間での再起動と広告表示が伴います)

こちらはLCDでのセットアップもできるようです、ただしターミナルの起動ができるか不明なのでlcd_rotateを書き換えられるかは不明です。
こちらも動作はサクサクなようですが、初期状態ではGooglePlayは入っていません。

難点は、起動が激烈に遅いこととUIがスマホ・タブレット向けであることです。
僕は起動が遅いのが理由でインストールする気がなくなりましたが、UIに関しても縦長の画面に最適化されているので、ディスプレイサイズによっては非常に見づらくなりそうです。

少なくとも、ひと桁インチ数のLCDで起動するなら縦置きじゃないとyoutube見るのは苦しそう。
でもLCDディスプレイに関して縦置き前提のケースを僕は見たことありません。

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どちらも魅力的なOSですが、結局のところ自分で調整したRaspbianが安定しているし起動も早いので、OS載せ替えまで踏み切っていません。
(Raspbianは少しいじると15秒くらいで立ち上がります)

とりあえず、変わり種のOSを何か入れたいな〜という方の参考になれば幸いです。

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