見出し画像

経理の人はなぜうるさいのか

なんかエモい系の話が続いたので仕事の話をしようと思います
今回のテーマは経理を目指している人のための経理のお仕事ではなく、
メンバーに対して経理ってこんなことしてるんですって話です

そろそろ経理としてうるさ型にならなければいけないなと思っているのですが、コミュ障かつプレゼン下手のためなかなかうまく伝えられません。
自分の知識がちょっと甘いのかなと思うけど。
なぜ経理の人がやいのやいのうるさいのか
その一つに「適切な月に売上を上げ、適切な月に費用を計上する」というのがあります。

経理の人は月末になると「はよ請求書出せ」「経費精算とっととしろ」「売上なんぼや」とうるさくなってくると思います
なんか経理の人って月次やるんでしょ?それ終わらせるためなんだよね、はいはい。と思いながらご対応いただいているかと存じます。
あってるけどちょっと違う。
この考えだけだと例えば1月分の請求書を2月20日にもらいました
「あ、3月の支払いで取引先に了承してもらったし2月末に出せばいいやー」
という人がいます。ご丁寧に「先方にちゃんと了承取ったから~」ってご報告いただきますがそういう問題じゃないのです。いや、ありがたいですけど。
違う。ぜんぜん違う。

費用計上・収益計上

あまり管理部門がしっかりしていない状況の会社でも
売上目標はあったりして
「今月100万とってこい」とかあると思います
会社にいるとだいたい売上目標がわかりやすいし指標としてやりやすいので目指しますよね。
で、実際1月にものを90万円売ったら90万円売上です。
でもその90万円、ちゃんと請求書発行してもらいましたか?

ものの販売がわかりやすいのでもので例えますが
ものが取引先に移動した段階が売上です
・あなたが隣の席の鈴木さんにボールペンを100円で売り、100円をもらった。
→ボールペンが鈴木さんの手に渡った段階で売上が立ちます
1月20日にボールペン渡したけどお金が入ってくるのは3月、よくありますね。
これはものの移動が1月なので1月の売上です。
請求書がなくても例えば1月20日にボールペンを納品した納品書、はあるはずなのでそれを元に経理は1月に計上します。商流によって納品書だったり契約書だったりそれぞれ。
経理の人が証票だ契約書だ見積書だうるさいのは基本そのせいです。
会社によって営業で請求書出したりしてるとおもいますが、出して終わり、じゃなくて社内のフローできちんと共有するまでが大事。

費用も同じで鈴木さんの立場でいうと1月にボールペンを買った(役務の提供を受けた)ので払いが3月だろうと4月だろうと来年だろうと1月の費用です。
売上でも費用でもあるあるなのが請求書来たのが2月なんだよねー、で2月に売上や費用計上しちゃう。だめ、いくない。

だからなに?

基本的に経理が見るのは何月の取引で、いくら売り上げたか、何に使ったものか、資料と申請金額があっているか、です。
お母さん(経理)はお金を払うけど、それを買っていいか決めるのはお父さん(経営企画)。
子供はちゃんとなぜ必要なのかプレゼンしてお父さんに申請(購買申請)して承認されたら買って良い。請求書をお母さんにお願いする。
お父さんは会社と契約してお金稼いでくる(売上)。お母さん(経理)は入金を見て入金額と明細(売上資料)とあっているかを確認する
そのやりくりの家計簿をつけてる
きちんとひと月の収支を作る。
ひと月の収支を報告することで先々の戦略を組み...というPDCAを回していきます
この収支だと来期子供に塾に通わせる(投資)ができるかも、という経営会議(夫婦)したり。
PDCAは早く回してなんぼなので月次を早く締める必要があります
大体IPO目指すと言われるのが3~5営業日前後でしょうか

売上に対してかかった費用があるので
・役務提供した月に売上はあげなければいけない、
・役務提供された月に費用はあげなければいけない。
先のボールペンも1月に私は材料を買ってきて作り、鈴木さんに1月20日に売りました。
私は材料を60円で購入していたので100円で売れば40円の粗利益です。
これを1月の費用に材料費の60円だけ入れていて、売上が漏れており、2月に計上すると
1月は60円損。2月は100円利益。
会社の売上が見えにくいですよね?
なので正しく実態と証憑に準じて処理をする必要があるのです。
難しくなってきましたかね?
#実際は在庫管理だったり工業簿記とかあったり単純なものではないです

まとめ

先日twitterでみかけたのですが(そのもの見失い意図と違ったらすみません)経理というと銀行のイメージが有るのか
「1円単位を詰めてくるのが経理の仕事、
とおもわれがちだけど実際は業務フローや証憑管理とかを考えている」
というのがありまして、いやほんとそれ。
経理は特に存在が目立ってはいけないという持論で、目立つのは「あいつ証憑とか資料とかいちいちうるせーなー」というとこだけで良くて
その影であるべき姿を粛々と構築し、粛々と請求をあげ、費用を計上しお金をもらったり払ったりして会社の通信簿となるべき財務諸表を作るのが経理のお仕事の第一歩ですかね
業務フロー作るの結構たいへんですよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?