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ピッチャーのパフォーマンスを決定づける要素

ピッチャーのパフォーマンス力を決める要素はどんなものがあるでしょうか?この要素というのは、球速やコントロール、変化球のことを指しているのではなく、それらを決める要素、例えば、筋力や可動域などです。

考えられるものは様々出てきます。

筋力
フォーム
柔軟性
体幹の強さ
足の速さ

思いついたものは全て正解になると思います。

このように箇条書きしていったら、何十個何百個も出てくるでしょう。その数を頭に入れて練習メニューを決めるのはなかなか出来ることではありません。
しかし、これらを仲間分けすることで、ある程度は分かりやすくコンパクトにまとめることが出来ます。

完全な私の主観にはなりますが、ピッチャーのパフォーマンスを決める要素を挙げていきます。
課題の見つけ方やまとめ方に困っている方の参考になればと思います。

①体格
身長
体重
体脂肪率(除脂肪体重)

②純粋な筋力
スクワット
デッドリフト
ベンチプレス
背筋力
握力
〇〇が何回出来る
などの扱える重さ

③瞬発力
ハイクリーン
スピードスクワット
スピードベンチプレス
足の速さ(短距離)
立ち幅跳び
垂直跳び
メディシンボール投げ(距離/速度)
など

④モビリティ
肩関節の可動域
股関節の可動域
胸椎可動域
開脚
ブリッジ
など

⑤スタビリティ/フレキシビリティ
ローテーターカフ
僧帽筋下部/菱形筋などの肩周りの安定性
股関節安定性(臀筋の機能)
腹圧,腹横筋/腹斜筋機能
など

⑥メカニクス(投球フォーム)
軸足
踏み込み脚
捻転差
トップ
テイクバック
リリース
フォロースルー
グラブ
など

⑦メンタル
良い/悪いイメージ
嬉しいこと/辛いことがあった
自信がある/ない
やる気ある/ない

⑧体調
体調が良い/普通/悪い
疲れがない/程よい疲れ/疲れている
筋肉の張り
睡眠
食事
どこか痛い,違和感

要素を思いつく限り挙げていったらキリがないので代表的なものを載せました。

個人的な見解になりますが、分類上は、
①体格,②筋力,③瞬発力,④モビリティ,⑤スタビリティ/フレキシビリティ,⑥メカニクス,⑦メンタル,⑧体調となります。

これらの要素が複雑に絡み合ってパフォーマンスが決まっていきます。

例えば球速で考えると
筋力高くても瞬発力ないと球速は出ない
筋力が高くてもメカニクスが酷いと球速は出ない
モビリティ高くても筋力がないので、フォームは良く見えるが球速は出ない
筋力,瞬発力,モビリティ良くてもローテーターカフが機能してないから球速出ない,故障する

また、フィジカル面がどんなに優秀でも、メンタルが安定してなかったり、体調が悪かったりすると、本来のパフォーマンスは発揮できません。

どれか1つが飛び抜けてればいい、これとこれが高ければいい、というわけにはいきません。

理想は全ての面において完璧であることですが、全てを完璧にするのは非常に難しいのが現実です。自分の強みを伸ばしつつ、短所が出来るだけ足を引っ張らないようにすることが大事です。
筋力的要素が強みでも身体が硬すぎたら筋力を活かせませんが、可動域が最低限あれば強みである筋力を発揮できる、というようなことはあり得る話です。

ここでは、8つに分類しましたが、この8つがお互いに影響しあっています。

基本的にはこの全てを高めていくことでパフォーマンスは上がっていきます。

こうやって分類して見ると、やるべきことが多くあります。体重を管理しながら、筋力や瞬発力を高めつつも、可動域も確保し、ローテーターカフなどの機能面も高め、投球フォームを改善して、メンタルや体調に気を配っていかないと、パフォーマンスを維持/向上させることは出来ません。



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