見出し画像

義足アスリート

パラリンピック陸上での義足ジャンパー、義足ランナーの方に対して「ずるい。」という言葉が聞かれるのをご存知ですか?

義足のバネが地面から得る反発が大きく、競技が優位になるというのが理由です。

笑えるけど笑えない部分もある。

まず、そんな事があるわけないという理由から。

片足だけが義足だと両足のバランスを取るのは非常に難しいです。筋力も違えば感覚も異なります。ですのでまず普通に走るだけでも努力が必要です。

「フィフティーフィフティー!!」という義足の選手がよく使う言葉にあるように義足と健足に平等に力をかけなければいけない。義足にきちんと体重を乗せていないと、膝崩れを起こして転倒してしまったり最悪骨折してしまいます。そのバランスを取りながら走るのは恐怖以外の何ものでもありません。

彼らは努力でその速さ、高さを維持しています。

ですが、問題がある事も事実です。

義足のアスリートで陸上世界選手権の男子走り幅跳びのドイツのマルクス・レーム選手が8m40cmを跳びました。

ロンドン五輪の金メダリストの記録が8m31cmだったのでパラリンピックの記録がオリンピックの記録を上回りました。

同様に2008年の北京五輪で義足のスプリンターのオスカー・ピストリウス選手の出場に関して議論になりました。

その結果、ピストリウス選手は五輪出場し準決勝進出を成し遂げましたが健常者との基準の差ははっきりとしませんし、レーム選手は強すぎて欧州選手権への出場は認められませんでした。

このようにまだまだ今後の課題はありますが、少なくとも「義足だからずるい」は恥ずかしいです。彼らの筋肉を見た事がありますか?

どれだけの努力の上にあの力があるか、想像してみてから言って欲しいものです。

まぁ、オスカー選手はその後様々な問題で逮捕されてしましましたが、義足アスリートの努力は並ではないです。

画像1

早いのは道具のおかげ?鍛えた筋肉のおかげ?