見出し画像

消化器内視鏡専門医試験対策(勉強方法について)

part 1 : 合格率、試験日程、合格ライン


2016年度  合格者数 642名/受験者数834名 →合格率77.0%
2017年度     合格者数 745名/受験者数936名 →合格率79.6%
2018年度  合格者数 639名/受験者数859名 →合格率74.3%
2019年度  合格者数 770名/受験者数1028名 →合格率74.9%
2020年度  コロナウイルス感染拡大のため中止
2021年度   コロナウイルス感染拡大のため中止
2022年度   下記日程

【2020・2021年度延期のかた】
日時 :2022年2月27日(日)13:00-15:30
場所 :全国に設置しているCBT試験センター
試験方法 :CBT方式(面接、実技試験は行いません)
出題数 :100題
【2022年度受験申請のかた】
申請書提出期間 : 2021年12月1日~2022年2月末日
日時 :2022年7月24日(日)
場所 :未定
試験方法 :未定

🌻問題数と合格ボーダーライン🌻
問題は全部で100問です。3択問題はありません。2択問題も多くないです。総論の配点が高いことがHPでも公表されており、総論が2点、その他が1点の計120点満点である可能性があります。

問題は消化器病専門医試験よりも解きやすく毎年合格ボーダーラインは高いです。100点満点で計算して毎年75点前後がボーダーラインと言われていますが、75点で落ちているかたがいるので、そのかたは総論での誤答が多かったのかもしれません。

よく言われるのが、「消化器病は落ちたと思ったら受かっていて、 内視鏡は受かったと思ったら落ちてた」と言われますが、その通りだと思います。不合格になったかたを10人以上知っていますが、「絶対に」受かったと思われていたかたも多いようです。

私が受験した年で印象的だったのは、合格を確信して試験途中で早く退席されたかたが複数人不合格になっていたことです。内視鏡専門医試験は合格ラインが高いため、ケアレスミスに十分注意してくださいね。

part 2 : 試験勉強の方法、順番


試験が近づいてきていますので、今から取りかかるかたは、下記の順番で勉強することをオススメします。

【教材の役立ち度合い】
★☆☆☆☆ 全く有用でない
★★☆☆☆ あまり有用でない
★★★☆☆ 持っていて損はない
★★★★☆ 有用
★★★★★ 非常に有用

① 日本消化器内視鏡学会雑誌  過去問(電子書籍KaLib)
★★★★★

最新の過去問が掲載されているため、まずやるべきです。2019年度の最新過去問が掲載されますので、試験の月まで毎月チェックする必要があります。
冊子体が廃止され電子版に完全移行したのですが、問題点としては、電子書籍Kalibが非常に操作性悪い点です。このため早めにダウンロードしておく必要があることから、順番として1番としました。Kalibポータルサイトにアクセスし、会員登録と、学会誌のパスワード入力(学会HPに購読者番号記載されています)まではすぐにできますが、1冊毎のダウンロードが非常に憂鬱になります。携帯アプリで勉強できるのは利点なのですが、全ての過去問をダウンロードするとなるとかなりの容量を消費し重くなりますので、注意してください。

画像5

② 日本消化器内視鏡学会専門医学術試験問題 解答と解説 第5版(2021年7月出版)
★★★★★


画像1

第5版は2021年7月19日に発売されたばかりです。最新のガイドラインも解説されていますので必須です。

③ 日本消化器内視鏡学会専門医学術試験問題 解答と解説 第4版(2016年出版)
★★★★★


画像2

皆がしているものはしっかりおさえておきましょう。先述したように、消化器内視鏡専門医試験は総論で合否が分かれますので、2016年発売とはいえ必ず熟読するようにしてください。解説も丁寧です。

④ 日本消化器内視鏡学会雑誌 症例報告3年分(電子書籍KaLib)
★★★★★

症例報告の画像がそのまま出題されることがありますので、3年分をまずは1日1冊目標に、1周目、2周目は軽く流す感じでしましょう。画像を見て疾患を当てる要領で、何回も繰り返し行うことを優先して、そのうちに画像が記憶に定着する方法をオススメします。

⑤ 消化器内視鏡ハンドブック改定第2版(2017/5月出版)

★★★★☆


画像4

総論の勉強のためにこれも必須な教材です。感染対策やスコープの洗浄・滅菌について、内視鏡検査による偶発症など、試験に頻出の内容がまとめてあります。

⑥ 各種ガイドライン
★★★★☆

日本消化器内視鏡学会ホームページに、J-STAGEに掲載されている各ガイドラインが、認証撤廃して掲載されています。「消化器内視鏡の洗浄・消毒標準化にむけたガイドライン」や「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(第2版)」、「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン2017」など無料で見れますので試験までに一度目を通しておいてください。

⑦ 消化器内視鏡 Vol.30 No.9 増大号 早わかり消化器内視鏡関連ガイドライン2018(2018/10/1出版)
★★★★☆

画像3

⑥のHPに記載されているガイドラインが最新でオススメですが、この本も読みやすく人気です。鎮静や洗浄のガイドラインなどが分かりやすく解説されています。

⑧ 上部・下部消化管内視鏡診断アトラス – (2020/10/12出版)
★★★☆☆

画像9

画像10

綺麗で鮮明な画像が多く掲載されています。④の症例報告で出てきた疾患を、この2冊の本で照らし合わせながら勉強すると頭に入りやすいです。

⑨胃と腸2019年 5月号増刊号 消化管疾患の分類 2019
★★★☆☆画像6

内視鏡分類・病理分類・臨床分類が系統的に分かりやすく、あると試験勉強の時に時短になります。

  ⑩ 胃と腸 2020年 5月号増刊号 特集 消化管腫瘍の内視鏡診断2020
★★★☆☆
画像7

分類や診断基準などが多く記載され勉強しやすいです。画像も多いため、いわゆる画像一発問題に役立ちます。

11  胃と腸 2017年 5月号増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 
★★★☆☆画像8

臨床でも役立ちますし持っていて損はありませんが、「用語集」なのでなくても問題はなさそうです。金銭的に余裕があれば。

part 3 : 最後に

以上です。ご覧いただき、ありがとうございました。

ちなみに、私のTwitterアカウントで、内科系専門医試験過去問を改変し毎日1題出題していますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね♬

それではみなさん、試験頑張ってください♬

応援しています♬



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?