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消化器病専門医試験の勉強方法 対策について

part 0 :    最新情報

日本消化器病学会雑誌 過去問掲載について

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2022年1月発行の119巻1号から、2023年8月発行の120巻8号まで過去問掲載が中止されていましたが、2023年9月発行の120巻9号から過去問掲載が再開されました。


part 1 :  合格率、試験日程、合格ライン

2017年(第27回)    合格者数 805名/受験者数1077名 →合格率74.7%
2018年(第28回)   合格者数 963名/受験者数1087名 →合格率88.6%
2019年(第29回)   合格者数 947名/受験者数1084名 →合格率87.4%
2020年        コロナウイルス感染拡大のため中止
2021年      コロナウイルス感染拡大のため中止
2022年3月(第31回) 合格者数 1462名/受験者数1678名 →合格率87.1%    
2022年10月(第32回) 合格者数 747名/受験者数859名 →合格率87.0%
2023年(第33回) 合格者数 612名/受験者数837名 →合格率73.1%

【2024年新規申請のかた】
試験  :  2024年度第34回消化器病専門医試験 
日時 :2024年10月6日(日)13:00-15:30  
申請書提出  :    〜2024年3月31日
場所 :全国に設置している委託業者テストセンター
試験方法 :CBT方式
出題数 :100題

🌻合格ライン🌻
2022年3月、10月の試験は易化した影響で合格率が高くなりましたが、2022年度おり外科系の出題が増えてきており、2023年度試験では難易度が戻り、合格率が低下しました。2022年度よりも外科系の問題が難化しています。65点前後が合格ラインと思われます。2019年度も自己採点で70点に届かなかったかたが合格していましたので、毎年65〜70点が合格ライン、70点取れれば確実に合格、といえます。70点取れれば合格の試験、ですので、試験中はかなり難しく感じて手応えはあまりないはずです。取れる問題を確実に取っていきましょう。

part 2 :  試験勉強の方法、順番

試験が近づいてきていますので、今から取りかかるかたは、下記の順番で勉強することをオススメします。

・専門医資格認定試験問題とその解説(電子書籍サービス「MED PORTAL」)で2022年〜2018年の最新過去問を解く

        ↓

・日本消化器病学会専門医資格認定問題集 第8集 のみ解く

        ↓
・私のnoteで2023年〜2018年の過去問予想問題を解く

この3種類の教材を、1周目、2周目は軽く流す感じで、何回も繰り返し繰り返し行うことを優先して、そのうちに記憶に定着する方法をオススメします。

勉強する時間がなかなか取れないかたは、私が作った「試験勉強チェックリスト」noteで確認しながら勉強すると頭にも入りやすく時短になると思います。覚えるべき、直近のガイドライン変更内容は記載しています。

時間に余裕があるかたは、後述する、日本内科学会セルフトレーニング問題や、総合内科専門医試験、新内科専門医試験の予想問題を、消化器分野のみ問いてみるのも良いかもしれません。この予想問題に関しては、弊社サブスクでupしていますので見てみてください。

part 3 :  過去問

【教材の役立ち度合い】
★☆☆☆☆ 全く有用でない
★★☆☆☆ あまり有用でない
★★★☆☆ 持っていて損はない
★★★★☆ 有用
★★★★★ 非常に有用

① 専門医資格認定試験問題とその解説 

★★★★★

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最新の過去問が掲載されているため、まずやるべきです。115巻1号(2018年1月発行号)から最新号までは冊子体が廃止されたため、電子書籍サービス「MED PORTAL」(もしくはweb版)でしか見れません。アカウント登録、会員認証(学会認証)が必要なため、分からないかたは 電子書籍版閲覧手順 を確認してください。なお、2022年1月発行の119巻1号から2023年8月発行の120巻8号まで過去問掲載が中止されていましたが、2023年9月発行の120巻9号から過去問掲載が再開されました。

Web版 
アプリ版 iPad  
アプリ版 iPhone
アプリ版 Android


② 日本消化器病学会専門医資格認定試験問題・解答と解説

第9集(2022年出版) ★★★★★
第8集(2018年出版) ★★★★★
第7集(2016年出版) ★☆☆☆☆
第6集(2013年出版) ★☆☆☆☆
第5集(2009年出版) ★☆☆☆☆

皆がしているので、第9・8集はしましょう。しかし、第8集は2017年度の過去問でだいぶ古いです。過去のガイドラインに沿って解説されています。これを理解した上で勉強してください。第5、6、7集は、勉強しても合否には直結しないかなと思います。余裕があれば、で良いかと思います。

③ 私のnote (2023年度〜2018年度の予想問題)

★★★★★

2022年度、2019年度の予想問題は最新ガイドラインに沿って解説していますので、ぜひご利用ください。

これらの直近の内容を繰り返し勉強して理解すると、これだけでかなり自信がつくと思います。

その他、5ちゃんねるでの過去問再現スレが勉強になると言われているかたもいますが、サイトを閲覧して、1問1問調べながら信憑性を吟味する時間はないので見ないほうが良いかと思います。


part 4 :  参考書(オススメ順に記載)


① 専門医のための消化器病学 第3版(2021年11月8日出版)


★★★★★

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実際に内容を確認したところ、最新のガイドラインに沿って記載され、トピックスも載せてあります。あると勉強しやすく理解が深まると思います。

② 最新ガイドラインに基づく 消化器疾患診療指針 2021-‘22(2021年4月出版)

★★★★★

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各疾患の最新ガイドラインを記載していますので、あると勉強しやすいです。時間がないかたは私のnoteにガイドライン変更箇所を記載していますので、それを使用してください。

③ year noteの付録「トピックス」 

★★★★☆

イヤーノートの付録である別冊のトピックスという薄い本があります。ここ数年の最新の治療内容がわかりやすく記載されています。携帯で見れるため、mediLink版の購入がお薦めです。メル○り等で学生さん達がmediLink版のみを販売していますので、mediLink版IDコードのみゲットするのも良いかもしれません。

④ 日本内科学会 セルフトレーニング問題

★★★☆☆

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問題数は少ないですが解説が丁寧ですので、時間に余裕があれば消化器の分野のみしてみてもよいかもしれません。これもメル○りで買えます。

⑤ 消化器病診療第2版(2014年10月23日出版)

★★☆☆☆

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この書籍は2014年以降改定されておらず、非常に古いのでオススメできません。

⑥ 最新ガイドライン準拠消化器疾患 診断・治療指針(2020年5月電子版)

★★☆☆☆ 

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すでにこの本の内容は古く、先述したガイドラインまとめ本(② 最新ガイドラインに基づく 消化器疾患診療指針 2021-‘22)が新しく出たためそちらの購入をオススメします。

part 5 :  最後に

以上です。ご覧いただき、ありがとうございました。

ちなみに、弊社サブスクでは、総合内科専門医試験、新内科専門医試験の最新の消化器・肝胆膵分野も配信しています。最新の消化器病専門医試験予想問題も不定期ですが配信していますのでご覧ください。

それではみなさん、試験勉強頑張ってください♬

応援しています♬

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