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おいらにとっての名盤番外編その2

シティボーイズpresents「NOT FOUND 非常識な青空」

「番外編」ということで音楽でもありませんが、まあそれはそれで。芝居です。しかもこの作品は発売されていないようで。おいらはWOWOWでやっていたのを録画してとっておいたのである。だから「おいらにとっての名盤」は間違いない。

おいらはシティボーイズが好きである。
大竹まこと、きたろう、斉木しげる、この三人が織りなす不条理だったりなんだりする笑いの数々。
(敬称略)

最初にみたのは「お笑いスター誕生」だったな。
時は経ち、おいらがいろいろと多感になるころにどえらいグループが活動を始める。

ラジカルガジベリビンバシステム

メンバーはシティボーイズ、竹中直人、中村ゆうじ、いとうせいこう、中心はこの6人で演出は宮沢章夫。86年とかそのあたりだったと思うが「冗談画報」(当時の深夜番組)なんかで観て、もうとにかく面白くてかっこよかった。分からないかもしれないが、面白くてはともかく、その後の「かっこよかった」がなかなかに重要で…そんな感じ方をしたのですな当時のおいらは。
活動期間は4年ぐらいだったか、その後はそれぞれの活動をしていくのだが、シティボーイズ、中村ゆうじ、いとうせいこうは年一回行われる「シティボーイズライブ」に出演していた。ラジカルガジベリビンバシステムの流れで毎年おいらはそれを観に行っていた。

その中のひとつが「NOT FOUND 非常識な青空」なわけだが、97年の舞台「NOT FOUND」の追加公演として日比谷野外音楽堂で行われた。

「野音」がおかしい

大竹まことは「野音に失礼だよね、数々の伝説を生んだところでしょ?」と開演前に言っていた。
野外で芝居(コント)なのである。
グローブ座、渋公、天王洲、世田谷などいつもはそこそこのホールなのだが、野外はかなり勝手が違うようで苦労したらしい。観てるこっちはそれもまた面白いんだけれども。

気温22℃の中、なぜか毛皮のコートを着ている4人の男に翻弄され続ける「毛皮男たち」
夫はなぜか妻が四人に見える、しかも全員背格好が違う「夫と妻」
旅行先でテンションが上がった人たちがあれやこれやと廊下を行ったり来たりする「廊下を走る人たち」
他にも「外された人々」「二つの風景の消失点」
「大量の牛」「新しい祭り」「煙突」など。
最後は野音だけに全員でフォークソングを歌うといったカオス状態。歌詞は「ちみちみちみちみ もーりょう!」…カオスだ。

シティボーイズはたくさん観たが、野外もあいまってか、この公演がいちばん面白かったなあ。
おいらの名盤です。

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