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ワーゲン

ワーゲンという言葉がバーゲンと聞こえるのはオイラだけ?

ドイツの自動車会社 フォルクスワーゲン(Volkswagen)の車を親しみを

込めてワーゲンと言う。中でもカブト虫と揶揄されるビートルは殊更。

オイラはこのビートルに少し苦い思い出がある。

社会人になって2年目。

車を買おうとした際に、一番欲しい車がビートルだった。

その話を職場や独身寮の先輩にすると、一様に反対された。

曰く、「外車は故障が多い。修理代もブチ高い。止めとけ」

この助言で腰砕け状態になり、国産車を選定。

しかし、ビートルを見る度に未練との葛藤がくすぶり続けた。

でも、現実的にビートルの値段は安くなく、月々の支払いも負担が大きく

なったに違いないと納得を心掛けた。

それから10年。

結婚を機に3台目の車に乗り換えた。

ようやく憧れのGTのエンブレムの付いた直列6気筒のエンジンの吹き

上がりは素晴らしいのだが、ボディの塗装が余りに弱かった。

我慢に我慢して10年、買い替えを検討。

候補は2台。

VWゴルフといすゞアスカ。

妻は前者押し。オイラは後者押し。

何故、後者なのか?!

独身寮時代、同じ部屋の後輩が乗っていたのが、いすゞジェミニ。

国産車とはデザインがあか抜けしていて大変気に入っていた。

いすゞはGMの資本が入っていたので基本設計はドイツのオペルだった

と記憶している。

それと日本車よりライフサイクルが長い傾向にあったのも評価して購入を

決めた。

ところが夏になるとトラブルが頻発。

家族で海に泳ぎに行き、いざ、帰ろうとエンジンを掛けてもエンジンが

掛からない。炎天下で焦る事この上ない。

同じく夏、岡山に行った折、お土産を買おうとデパートの地下駐車場に

車を止めて帰る段に又、エンジンが掛からない。

蒸し暑い地下駐車で焦りが汗になって流れてきた。

最終的に掛かるのだが、気分屋なエンジンに参った。

ディーラーへ持ち込むと配線に問題があるとのことでごっそり取り換えて

以後、順調。

妻曰く、「ゴルフにしといた方が良かったね」

皮肉が含まれているのは言わずもがな。

そう、貴女の仰る通り!。

あれから20年。

家族構成に合わせて3列シートの卵型ミニバンも

14年乗ったが、子供達も自立して家を出た。

夫婦の日常使いなら大きな車は要らん!と妻と意見の見事な一致をみた。

あれから四捨五入40年。

オイラはゴルフ押し。妻はニュービートル押し。

結果、がぶり寄りでニュービートルを購入。

妻も若かりし頃からビートルのスタイルにはぞっこん惚れ込んでいたと

聞いて驚いた。

その意を汲んでナンバーは妻の誕生日にした。

あれから10年余り。

50数km離れたマツダ系ディーラーで買い、以後は毎年点検や車検で

出かけていた。

たかが50数kmであるが、されどである。

自分達が住む町にもトヨタ系のディーラーがある。

バッテリー交換でお世話になった事があり、昨年は車検をこちらで受けて

みた。

見積り額を見て驚いた。ナント70万円。

余りの高額に確認すると、車検に必須プラスアルファ(交換した方が

いいもの)も含んでいるとのこと。

この対応を見て思ったことは、

車検に出したんだからその見積りで十分じゃない?

今、このタイミングでプラスアルファの見積りが必要?

車検後でも良くない?

今までのマツダ系ディーラーの対応が天と地ほど違い驚く。

トヨタの販売力が強い一面を垣間見た思いがした。





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