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深刻なTwitterアカウント凍結からの脱出

私のアカウントが凍結されたのは、ちょうとサッカーワールドカップで日本がドイツに勝利したときでした。勝利の喜びをツイートした直後、風呂に行き、帰ってきて再びPCを立ち上げると、異変は起こっていました。

アプリを開けると、「あなたのアカウントは永久凍結されています」とのメッセージ。
「へ!?」
バスタオルは滑り落ち、私は全裸で立ち尽くしました。なにがあった? フォロワーさんもゼロになっているぞ……!

もちろん他にも凍結された人はいるので、ネットで復旧の方法を探します。わかったのは自分が最も深刻な「永久」凍結をされていることでした。
変な書き込みはしてないですと異議申し立てをしてみたものの、ウンともスンとも言わない。
まあだいたい一週間後に連絡が来るらしいとは書かれていましたが……。

※ちなみに凍結されたとき「電話番号を登録してください」というメッセージが出ることがあります。ここで登録したら解除される可能性が高いです。ただし、そこで拒否っちゃうと、二度とメッセージは出てきませんので、登録をオススメします。後で消せますしね。

で、待っている間に、日本はイタリアにまで勝利。このとき勝利の喜びをツイートできなかった心の傷は今もなお残っています。。

そして一週間たっても無しのつぶてでいよいよ慌てました。私は作家なので、自分が書いた小説だの脚本した映画だのを宣伝できないと困ります。フォロワーさんは1000人ほどですが、アカウントを作ってから10年、いろんな作品で暖かい言葉をかけていただいたり、いいねをしてくれた人々です。それが一瞬にして失われました。ガーン……。
評価経済社会ではSNSのフォロワー数は大事です。その数の多寡により、出版の可否が決まることもあります。アカウントの消失は評価経済社会での抹殺を意味します。私はもう、死んでいる!

ならばどうするか。いろいろ検索した結果、どうやら弁護士に助けてもらえばアカウントが復活する場合があるとのことでした。対応できる弁護士を捜して、話してみたところ、実績はあるとのこと。凍結解除は平均して1か月ほどだそうです。しかし費用は着手金が6万円。アカウント解除してもらうだけで6万円か……。しかし結局、背に腹は代えられず、6万円を払って対処してもらうことに。

だがここに壁が立ちはだかります。それはイーロン・マスクさん。彼は私が異議申し立てをしたころ、次々と従業員を解雇し、その数は1/5に。清掃員もいなくなり、アメリカのオフィスにはゴミがあふれて臭かったとか。

(おいおい、凍結解除手続きが滞るんちゃうん?)
そんな悪い予感はきっちりと当たり、一か月たっても凍結されたまま。聖闘士星矢のキグナス状態。コスモ消えちゃうー。
マスクさんのおかげで、むしろツイッターは凍結祭りとなり、いよいよ対処してくれなさそうです。いや、もう凍結解除なんかしない方針になったのではないのか!?

弁護士さんに泣きつくと、こうなればツイッターを訴えるしかないとのこと。そういえばツイッターは記者アカウントの凍結で、国連やEUから訴えられそうなって、解除してたし……。
しかし相手はアメリカの企業。日本の裁判所のいうことを聞くのかどうか不明です。ならばアメリカの弁護士事務所に頼むしかないか……。そう思ったものの、頼れる人はいない。そのときふとひらめいた。小室圭さんがいるじゃないか! たしか試験に合格したとか。日本人なら頼っていいはず?
だが、調べてみるとツイッターはカリフォルニアの会社。小室さんはNYの事務所だからダメかも……。

しょうがないので日本の弁護士に頼むことに。しかし実験的手法なので効果は不明とのこと。それでもやりますかと聞かれる。
こっちもアカウントを凍結されたままでは困るし、いわれなく凍結された他の人のためにもなるかもしれない。
やります!と勇ましく答えたものの、その場合は追加料金がさらにかかるそうな。
なんで悪いことしてないのに、こんなにお金を取られるのか……。
しかし毒を食らわば皿まで。ツイッター訴えたったー!

詳しい訴訟内容は弁護士さんの企業秘密だろうから書けないけど、まあ納得できるギリギリのラインかなというところ。裁判長も「こんなの例がない」と頭を抱えたようす。また、残念ながら日本の裁判所は「ツイッターの使えなかった期間の賠償」とかには厳しいのでどうしようもなく、凍結解除のみを仮処分の条件とする。そしていよいよ、相手側の弁護士も登場することになりました。

ところが! 期日前になって、突如ツイッターからのメールが到来。
「やあ、ツイッターだよ。君は自分のフォロワー数を増やすために、多数のアカウントをフォローしてからフォローを解除したよね。だから凍結したんだ。申し立てを審議した結果、凍結やめました。もうしないでね。バイバイ!」とのこと。

まるで心当たりはない。そんな面倒なことしないって! だいたい普通なら「間違って凍結しました。すみません」って文面でしょ。
でもまあとにかく、凍結されてから3か月後、ようやくアカウントが復活。
ここで弁護士さんも「成功報酬お願いします」と手続き終了。
ただ、今回は私のした異議申し立ての返事が遅くなって解除されたのか、訴えたから解除されたのか、ちょっと不明。まあ裁判が始まってから解除したのでは、ツイッターにとって悪しき前例になってしまうので、さっさと解除したのかもしれない。ちゃんとアメリカで裁判やれば懲罰的判決とかで多額の賠償を得られたのかもしれけないけどね……。
かかった費用はトータル13万円ほど。あと、復帰したアカウントは今後消されないようにしばらく有料アカウントにすることに(涙)
対応できる弁護士事務所を知りたい方は「twitter アカウント凍結 弁護士」などで検索してみてください。

(考察)
このようにツイッターは社会の公器でもあるので、それを外資企業に委ねるのは嫌だなぁと思います。日本がツイッターを買収してNTTに払い下げるなりすればよかったのではないかなぁと。値段は6兆4000億円ですが高い買い物ではないと思います。プラットフォーム戦争で負けまくってますしね。日本製のSNSなら信用があり、勝手に個人情報を抜かれることもなく、世界中に広まっていきそうですが。
そしてイーロン・マスクさんは日本の少子化をディスる前に、自分の会社をちゃんとしてください(笑)


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