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Kindle Unlimitedで8/31で読み放題が終わる10冊読んでみた、おかわり

どーも、中小企業診断士の「どばしんだんし」です。昨日に引き続きもう直ぐ読み放題が終わるKindle Unlimitedの本を1回でダウンロードできる10冊読んでみました。(※昨日の記事はコチラ↓↓↓)

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本日の10冊は以下になります。

①『WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE』佐渡島庸平
②『日本再興戦略』落合陽一
③『才能の正体』坪田信貴
④『ハック思考 最短で世界が変わる方法論』須藤憲司
⑤『ハートドリブン』塩田元規
⑥『アメリカの鏡・日本 完全版』ヘレン・ミアーズ
⑦『伸びる会社は「これ」をやらない!』安藤広大
⑧『お金の流れで探る現代権力史 「世界の今」が驚くほどよくわかる」大村大次郎
⑨『「いいね」を購入につなげる 短パン社長の稼ぎ方』奥ノ谷 圭佑
⑩『心配事の9割は起こらないー減らす、手放す、忘れる「禅の教え」升野俊明

※番号はダウンロードした順に便宜的に付けただけです。
作品の評価とは何ら関係ありません。

今回も個別の感想は別の機会に記事にさせて頂くことにしまして、10冊まとめての全体的な感想をご紹介させて頂きます。


人間の想像力の功罪

人間の想像力は国や会社、お金という形や価値が曖昧なモノを信じ込ませ「集団」を作り「経済」を回すという資本主義の生成発展に寄与してきました。

その功績の裏に隠された罪として⑩『心配事の9割は起こらない』にもある様に人間は想像力が豊かすぎて起きもしないことで悩み苦悩しています。

いっそのことその様な想像力など発揮させない方法として組織のシステムに個人をはめ込む⑦『伸びる会社は「これ」をやらない!』でも紹介された「識学」の様な組織作りもあります。

確かに限られた時間内で組織としてやるべきことが明確な学生スポーツにおいてはこの手法は有効かもしれませんが、時代の流れからすると昨日記事でも書いた様に資本主義のルールが「集団」や「組織」から「個人」の力を重視する方へとシフトしています。

その理由や時代背景を今回の10冊で学ぶことができました。

「集団」が力を失った理由

資本主義のルールが「集団」から「個人」が力を発揮する時代に変化しているその理由は「集団」がこれまでの力を失ったからであり、「集団への信用」が失われたからです。

⑧『お金の流れで探る現代権力史』にも書いてある様に、過去お金やモノ、ヒトの数や量が集まれば集まるほどほど効率よく運用できたからこそ人は国家なり会社なりといった集団やコミュニティを作り拡大してきたわけですが、お金やモノ、ヒトを集めて維持・拡大するためには「集団への信用」が必要でした。

「集団への信用」は属するメンバーにとってデメリットよりもメリットの方が多いことを想像させ信じ込ませれば完成します。(例;鎌倉幕府の「御恩と奉公」)

信用を維持するために集団が最も活用するのが「情報」であり、時に情報は正しさよりも「集団の意向」が優先され情報統制という現象を生んできました。

その例として⑥『アメリカの鏡・日本 完全版』の著者ヘレン・ミアーズは太平洋戦争前に米国内で言われていた日本人のイメージと、実際に戦後処理で接することになった日本人のイメージがあまりにかけ離れていて驚いたそうです。

戦時中に持っていた「武士道よろしく全員がいつでも玉砕覚悟で死ぬまで戦う好戦的な国民」という日本人のイメージが実は米国という「集団の意向」で歪められた情報統制であったことを著者はのちに知ることとなるのです。

しかしながらこの様な現象はインターネットなどの情報技術が発展し情報の真偽が誰にでも簡単に手に入る現代では起きません。

つまり、「集団」が事実をねじ曲げてまで情報を統制して「この集団に属していれば良いことがある」とメンバーに信じ込ませる(信用を構築する)ことはほぼ不可能となったのです。(もちろん実際にメリットがあって情報統制を必要としなかったり、嘘をついてまで情報統制はしない集団も多数あります。)

こうして「集団」に属することで得られると思っていたメリットの多くが虚構でしかなかったことがわかると、その様な集団はその信用力、求心力を失ったわけです。

「集団への信用」<「個人への信頼」

「集団裵の信用」に騙された人々はより信じられる対象として「個人への信頼」を選びました。

①『WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE』には「信用」=過去、「信頼」=未来のモノだと説いています。

自分なりにまとめると

「信用」は過去の実績や成果を担保に用いて信じること

「信頼」は未来への期待を頼りに信じること

であり、VUCAの時代に「信用」の担保となるべき過去はその担保能力が低下し、逆に未来に対する期待である「信頼」が相対的に価値が高まっていると言えます。

さらに前段で「集団への信用」を失わせた張本人である情報技術の向上により、「集団」だけではなく「個人」が情報を直接発信できる様になったことも「個人への信頼」を高める結果となりました。

もちろん「個人」でもその信頼を裏切る様な行為がないわけではありませんがその様な「個人」は早晩その事実が明らかになり信頼を失いますので最終的には信頼度が高い「個人」が残ることとなります。

この様に「集団への信用」が低下し「個人への信頼」が高まる現象が起きている訳です。

「所属する」から「つくる」「つながる」コミュニティの時代へ

情報技術が進化したおかげで自分の好きなモノやコトを発信したり、好きなモノやコトが一緒な個人同士が繋がることのできる様になりました。

これまでは力関係からいっても「集団」とそこに属する「個人」は主従の関係にありました。

しかし好きなモノやコトでつながるコミュニティ(共同体)はあくまで個人と個人のつながりであり関係性はフラットです。

この様なコミュニティの場合メンバー同士に求められるものは「集団」の時とは違い「正直さ」や「楽しさ」、「コミュニケーション」です。

その例として⑨『「いいね」を購入につなげる 短パン社長の稼ぎ方』の著者奥ノ谷圭佑氏は似合わない服は似合わないと嘘をつかない「正直さ」と、商売することよりもメンバーに「楽しんでもらうこと」を大事にしています。

また短くてもこまめに情報を配信し、コミュニティメンバーの反応にもしっかりとリアクションします。

コミュニケーションをしっかり取ることでメンバーとのつながりが増し、結果的にコミュニティ内の「信頼関係」が増幅していきます。

自走する組織とは

コミュニティ内の信頼関係が増幅知るとそのコミュニティ自体が自走できる様になってきます。

自走するとはその意思がなくても勝手にコミュニティが強化、拡大されていくことを指しますが、③『才能の正体』著者坪田信貴氏はの自走する組織ではやはりメンバー同士の「信頼関係」が最も重要になると説いています。

また⑤『ハートドリブン』の著者の塩田元規氏はこれまで組織は「個人」をどう動かすか「誘引(インセンティブ)」に目を向けてきたが、今後は「個人」が何を「原動力(ドリブン)」に目を向けるべきであり、組織はその「原動力(ドリブン)」であるハート(感情、心、魂)を刺激するべきだと説いています。

飛躍し過ぎかもしれませんが、これまでは人は「生きる手段」として「集団」に属していたのに対して、そこに属することが「生きる目的(自分の居場所・存在意義)」と思える人が増えることが自走する組織を生み出すの原動力となります。

一体感こそ日本人の真骨頂

落合陽一氏の②『日本再興戦略』にもありますが日本人は長い歴史の中であらゆるものを融合させてきた経緯があるのでワークライフバランスの様に物事を分けて考えることに慣れていません。

その意味では④『ハック思考』に書かれている様に、様々な事象から本質を抽出し効率良く改善するために活用する様なことは元来苦手な分野です。(だからこそ著者の様な存在が企業にとって必要なのだと思います)

逆を返せば日本人は自分と他人の区別が曖昧で何事においても一体感を得やすい国民性を持っています。

これまでの様に大きな「集団」に属して自分を殺すのではなく、好きなモノやコトで個人同士が直接コミュニティをつくり、つながることで生きる目的や自分の居場所、存在意義を見つけられる人が1人でも増えれば日本の未来は必ずやより良くなるはずです。

そして日本人一人一人が好きなモノやコトについて繋がれるコミュニティを複数持ち、そのコミュニティがそれぞれ自走できた時には日本全体が一体感を感じられる日が来ると切に願っています。

最後に

支離滅裂で最後の方はまとまりがなくてすみません。時間を置いて修正したい記事ナンバー1ですが本日はここまでとさせて下さい。(了)




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