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[お肌の悩み]ニキビってなんでできるか知ってますか?


ニキビのでき方

ニキビがどのようにできるか知っていますか?
簡単に解説していきます。

一言でまとめると・・・
毛穴に角質がつまり、皮脂腺(毛穴にあります)から分泌された皮脂が毛穴内で色々な問題を起こすのがニキビです。
具体的に見ていきましょうか。

ゾーンによって原因が異なる(ことが多い)

ニキビができる部分は大きく分けるとTゾーンとUゾーンに分類されます。
Tゾーン:額と鼻のエリア
Uゾーン:頬と顎のエリア

Tゾーンの場合

皮脂の過剰分泌が原因のことが多いです。
脂性肌と乾燥肌という言葉があるように、肌には適切な皮脂があることが重要ですが、皮脂が多い人はこちらにニキビができやすいです。
特に皮脂の過剰分泌によるニキビは思春期に多いですが、これは成長に必要なホルモンの分泌の影響なので仕方ない部分もあると思います。年を取ればニキビはできにくくなりますよ。

Uゾーンの場合

こちらは逆に乾燥肌の人に多いです、乾燥は毛穴の角質の詰まりを引き起こします。ですがホルモンバランスの影響による皮脂の過剰分泌はTゾーンにとどまらずUゾーンにもニキビを作る印象です。

白ニキビ

白ニキビはニキビの初期段階で非炎症性ニキビとも言います。まだ炎症を起こしておらず、小さなポツポツがおでこやほっぺたにできた状態です。この状態で治療できるのがベストです。毎日肌を見ていれば確実に気づきますので、この段階で治療しましょう。

黒ニキビ

上でニキビができるメカニズムとして「角質が毛穴に詰まる」と書きました。細かいですが、詰まるとき、角質は皮脂と混ざって「角栓」というものを作ります。
その角栓の皮脂の割合が多いと、その皮脂が酸化して黒くなることがあります。その状態を黒ニキビと読んだりしますが細かいので覚える必要ありません。

赤ニキビ

赤ニキビは炎症を起こした状態です。この炎症は、毛穴内に貯まった皮脂が酸化されてできる過酸化脂質と、皮脂を栄養源とするアクネ菌の過剰増殖の2つの原因によって惹起されます。赤ニキビは炎症なので、痛み・赤みがあるのが特徴です。アクネ菌は本来、肌を弱酸性に保つことで病原性の強い細菌(例:黄色ブドウ球菌)の増殖を防ぐなど人体に良い影響をもたらす共生菌ですが、過剰増殖してしまうと炎症の原因になるため、治療しないといけません。

紫ニキビ

ここまで来ると成れの果て、クレーターや色素沈着などのニキビ跡を残す可能性が高い状態です。この状態にならないように、早期治療を行いましょう。

治療法

  1. ベピオ外用:ピーリング作用(化学反応で古い角質を除去する作用)+アクネ菌に対する殺菌作用+抗炎症作用。2015年に認可された新しい薬。

  2. アダパレン外用:ピーリング作用+TLR2を介した抗炎症作用。殺菌作用はないためベピオより効果が弱いが、価格がベピオの2/3程度。妊婦には非推奨(催奇形性リスク)。

  3. ヒルドイド外用:保湿作用あり。乾燥それ自体が角質の詰まりの原因となるだけでなく、アダパレンなどピーリング作用のある塗り薬を使うと皮膚のバリア機能が少し落ちてしまう。それらを補う効果がある。

  4. ユベラ(ビタミンE):血行促進によりターンオーバーが促進されて古い角質や過剰な皮脂が排出+強力な抗酸化作用により皮脂酸化を抑制することで進展予防

  5. シナール(ビタミンC):抗酸化作用+ターンオーバー促進+皮脂分泌抑制

  6. ピドキサール(ビタミンB6):強力な皮脂分泌抑制効果+ホルモンバランスを整える効果(様々なホルモンの合成反応の補酵素としてはたらく)あり。

  7. ハイチオール(L-システイン):ターンオーバー促進+皮脂の酸化抑制

  8. ゼビアックス外用:抗菌薬。アクネ菌に対して。赤ニキビにピンポイントで使う。

  9. ゴシゴシ洗いしないこと!泡洗顔。

  10. 飲酒喫煙を控える!

  11. 脂っこい食事や刺激の強い食事は控える!

  12. 睡眠時間を確保する!

  13. 可能なら、ファンデーションやコンシーラーも控えましょう。

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