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特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2013年改正ダイヤの優等列車を振り返る

富山地方鉄道の特急・急行ダイヤを振り返るシリーズ第5回。今回は2013年12月26日改正ダイヤを取り上げます。前年の2012年12月21日にも改正が行われていますが、その改正は特に優等列車についうて大きな変化はありませんでした。今改正は、日中の普通列車の一部削減、滑川発着列車の一部中滑川発着への短縮など、やや縮小ムードの改正となっています。

本線は朝ラッシュ急行に変化

本線・平日下り(2013年12月26日改正)
本線・土休日下り(2013年12月26日改正)

本線の下りでは、平日の「うなづき3号」が夏季列車から通年運行になったことで、「うなづき」の運行は平日と土休日とで同じ本数となりました。

本線・平日上り(2013年12月26日改正)
本線・土休日上り(2013年12月26日改正)

上りで大きな変化は急行。まず平日朝について、それまでの快速急行2本、急行2本(うち上市始発が1本)から、快速急行1本、急行2本となりました。宇奈月温泉発8時ちょうどの快速急行が急行に格下げされ、8時過ぎに電鉄富山に到着する快速急行に接続していた、上市始発の急行が普通に格下げされた形です。

また、夜についても、宇奈月温泉を19時30分台に出発する急行が平日・土休日ともに削減されました。これで上りは夕方以降、普通列車のみでの運行となりました。

立山線に特急復活と快速急行の誕生

立山線・平日下り(2013年12月26日改正)
立山線・土休日下り(2013年12月26日改正)

立山線下りのバラエティに変化がありました。立山観光向けの早朝の急行が快速急行に格上げ。電鉄富山~寺田間が無停車となりました。また、2004年改正で消滅していた特急立山が復活。立山黒部アルペンルートへの訪日客も増加し、立山方面への強化ということだったのでしょうか。

立山線・平日上り(2013年12月26日改正)
立山線・土休日上り(2013年12月26日改正)

上りについても午後帯に急行を設定、宇奈月温泉方面へは特急、電鉄富山方面へは急行でという役割分担が伺えます。

次回は北陸新幹線開通を目前とした2015年2月のダイヤ改正を振り返ります。21世紀で最もエポックメイキングなダイヤ改正といっても良いかもしれません。

2022年11月20日


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