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6050系時代のおわり、東武日光線次代へ

6000系の車体更新車として登場し、80年代後半から東武快速を担った6050系。快速は2006年改正で大半が区間快速に置き換わり栃木県内の速達性を失い、2017年改正で南栗橋分断による快速廃止。朝夕は急行・区間急行として辛うじて優等列車は残ったものの、20400系の増備が進むにつれて運用を徐々に失い、昨年(2021年)からは急行の任も明け渡すようになっていました。

2022年3月12日ダイヤ改正でついに6050系は東武線内のほぼ全ての運用を失い、会津鉄道では運用消滅、野岩鉄道でも本数が激減します。事実上、6050系の時代は終わりを告げます。

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当たり前のように東武日光線・鬼怒川線を行き来する6050系の姿もあと1週間となった3月5日、廃止となる「会津田島」行き、そして上り急行・区間急行の最後の姿を見に日光エリアに向かいました。

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特急で下今市に降り立つと、同駅始発の会津田島行き(13:20発)が数名がカメラを構える2番線に入線。2両編成の列車は旅行客や鉄道ファンを飲み込み定刻で発車。次の大谷向では交換のため8分程度の停車。

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半数以上の乗客が鬼怒川温泉で下車。会津田島行き2両編成は南会津エリアに向けて消えていきました。

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多くの旅行客が駅前のSLの転車に夢中になる中、同駅止まりで折り返し下今市行きとなる列車(14:27発)するため再び改札。

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同駅止まりの列車は1番線に入線。ここに6050系が入ることは改正後はあるのでしょうか。

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列車に乗り込み、終点下今市で東武日光行きに乗り換え。15時3分に東武日光に到着すると隣には既に15時32分発の6050系区間急行が停車中。発車30分前でも空のボックスシートは半数程度でしたが、思ったよりもお名残乗車や撮影を楽しむ鉄道ファンは少なかったように思います。

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この旅最大の目的は急行・区間急行の並びを記録すること。しかも過渡期の記録となる6050系と20400系の並び。

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どちらの車両も、赤地の種別表示が良く似合います。ダイヤ改正後は、純粋に急行・区間急行が廃止されるだけで、代替として普通が増発されることもありません。もしかしたら臨時で急行が設定されることはあるかもしれませんが、新しい路線図からは区間急行は削除されています。私が見るのはこれが最後です。

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6050系の区間急行に乗車して帰路につきます。もう二度と東武日光線に6050系のボックスシートで乗車することはないのでしょう。ひとつの時代が終わりを告げます。

2022年3月5日撮影

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