2022年6月14日

「僕たちのシーズン1は 'ON' まで（の予定）だった。」

BTS (방탄소년단) ‘찐 방탄회식’ #2022BTSFESTA RM

「'Dynamite' 'Butter' 'Permission To Dance' 'LifeGoesOn' をやりながら確実にグループが変わったんだと認めざるを得なかった。防弾少年団は 'Dynamite' までは自分の手の上にあるような感じだったんだけど、'Butter' と 'Permission To Dance' の頃には僕たちがどんなグループなのかよく分からなくなっていた。歌詞や曲を書く時にどんな話をして、どんなメッセージを込めるかが重要で、僕が生きていく意味だったけど正直そういうのがなくなったような感じなんです。だから何の話をすればいいのか分からなかったし、防弾少年団は他のグループとは色々と違うんだといつも思っていたし。だけど問題はK-POP自体もそうだし、アイドルというシステム自体が人を成熟させてくれないんだと思います。ずっと何かを撮らなきゃいけないし、何かをしなきゃいけないから、朝起きてメイクして…… 成長できる時間がないんです。」

BTS (방탄소년단) ‘찐 방탄회식’ #2022BTSFESTA RM

「（ソロ活動は）防弾少年団がchapter.2に行くのに重要な部分ではないかと思って。」

BTS (방탄소년단) ‘찐 방탄회식’ #2022BTSFESTA j-hope

「僕が今日話しながら感じたのはそれぞれ各自のタイミングというものがあると思います。聞いている皆さんもそれぞれのきっかけやこういう状況があると思うし、その時期が僕たちにも来ないといけなかったんですが、僕たちが引き延ばしてきたものがたくさんあったと思います。でも、僕たちが皆さんにいつかは分からないけど、はっきり話さないといけない時が来るべきだったんです。それが今日になったんだという気がするし、皆さんも僕たちと10年もの間一緒にやってきたんですが、理解を望んでいるわけではありません。だけど、理解してくださったら嬉しいです。そして僕たちも個人的に各自時間を過ごす中で、良い時間もたくさん過ごしてまた多様な経験を積みながら段階的に成長して、皆さんの前に戻ってくる日が必ずあると思うので、応援してくださると嬉しいですし… 一生懸命生きます。今よりもっと良い7人が絶対にいると僕は信じて疑わないので、心配しないでくださると嬉しいですし、むしろ楽しみにしていてくださるといいなと思います。」

BTS (방탄소년단) ‘찐 방탄회식’ #2022BTSFESTA Jungkook

2022年6月14日 21:00
BANGTAN TVに投稿された動画の初見の感想。
記録として残すべきかと思い、noteに書き記してみます。わたしの主観や想像を多く含みますが、自分以外の感想を否定するものではない、とだけ先にお伝えしておきたいです。

簡潔に言えば、7人がこの動画で伝えたかったのは、
「暫くの間は防弾少年団としての休息の意味も込めて、それぞれのメンバーがソロ活動をメインとしていくよ、解散はしないしグループ活動も並行していくけど、かなり少なくなるよ」ということだったと思う。

動画の最後の方に言っていた、「こういう席（7人が揃ってカメラの前に立つ）がないかもしれない、当分の間。」という言葉からしても、これってガチのやつなんだ、と伝わってきて、受け止めるのに時間がかかった。

この先も防弾少年団でい続けるため、よりよい防弾少年団になるため、そう言ってくれていたけど、なんだかARMYもバラバラになってしまいそうで怖かった。

ジミンに泣くな！と言っていたジョングクが、涙を流すナムジュンの言葉を聞いて泣いているのを見た時、わたしも涙が止まらなくなった。スイッチが入ったみたいに止まらない涙で洪水ができるかと思った。

防弾少年団は、いわゆるわたしの人生アイドルで、ジョングクは世界で一番好きな推しだった。お金を出してグッズを買ったし、日本のコンサートや握手会は可能な限りすべて行ったし、韓国語だって数年間字幕のなかったYouTubeの字幕をつけられるくらいには理解できるようになったし、ジョングクの誕生日にはイベントや広告出稿をしたし、授賞式に行ってもBTS以外はまるで興味がなかったし、韓国だってアメリカだって会いたい一心で行った。日本のファンクラブ発足時から追いかけてきた7人が、もしかしてこれから先もずっと、死ぬまで一生BTSでいてくれるんじゃないかと思っていたけど、最近は少し違和感のようなものを本能的に感じていたのかもしれない。だんだんとなくなっていくアイドルっぽいコンテンツや毎年あったはずの季節もののパッケージDVD、何よりも、日本も含めてできる状況になったのに、なかなか発表のないBTSの醍醐味であったはずの単独ワールドツアー。chapter.1という区切りどころかグループそのものさえなくなってしまいそうな危うさと、このまま7人だけを好きでいたら、7人でいることが当たり前でなくなってしまった時、わたしは耐えられないかもしれないというリスク。ここ数ヶ月で一気にそんな終わりが現実味を帯びてきたような気がして、不安に思っていたけど、「あっこれはもう」という決定打はおそらくアンソロジーアルバム発売のお知らせだった。少し、しんどかった。

その頃あたりからか、だんだんと日本にコンサートをしに来ていた他のグループにも興味を持つようにもなった。ジョングクしか応援してこなかった自分にとって、新しく飛び込んだ世界は新鮮で、とんでもなく楽しくて、BTSのFESTAの情報をほとんど流し見にしていた自分もいた。たぶん、ジョングクの言っていた「各自のタイミング」。BTSのことを嫌いになったわけでもなく、ペン卒したかったわけでもないけれど、だんだんと、ゆっくりと、ジョングク一人に向かっていた熱量が分散されていくのを感じた。

そう思うと、いつでもファンは取捨選択ができて、自由で、好きな時にだけ依存や利用ができる都合のよい存在なんだということにも気づいてしまったわけで。そして、今回の会食で改めて、そんな自由は、彼らにはないのだということにも。

なんだか、その事自体が悲しくて、申し訳なくて、
涙が止まらなかった。苦しめていたのは、疲れさせてしまったのは、わたしの過度な愛だったのかも、と。普通の生活や普通の幸せを経験できない状態にさせてしまったのも、普通の失敗も許されない立場に追い込んでしまったのも、好きだと言いながらもいつでも突き放すことができるカードを持っていたわたしなのでは？ どうしよう、どうすればよかったんだろう。そもそもソロ活動をする、という他のグループじゃよくあることをこんなに慎重に「すべてを話せなくて正直になれなくて申し訳ない」と泣きながら話させてしまうのも、単なる 'アイドルとファン' よりもBTSとARMYの関係にもっと特別な、深い感情や繋がりを求めてしまいすぎたわたしのせい。見せたくない部分は見せなくていいのに、見せられなくて申し訳ないと言わせてしまった罪悪感。ファンが増えれば増えるほどに向けられた大衆の目線や容赦ない言葉も、それに伴って重くなりすぎていた7人の責任も。画面の中で泣くメンバー達に、アイドルをしていると人間として成長できないと言うメンバー達に、何と言っていいのか分からなかった。

でもやっぱり、「ありがとう、ごめんね、だいすきだよ、幸せでいてね」くらいしか言えない。韓国公演のチケットを取っていた上に、ジョングクの誕生日は東京ドームで会えるはずだったMOTSツアーができなかった悔しさみたいなのも込み上げてくるし。いま自分が他のグループの新規オタクをしているので分かることなのだけど、新規オタクって何の情報を見ても新しい発見で楽しいし、とにかく勢いがすごい。コロナ禍以降、そんな勢いのあるARMY達に圧倒させられ、自分との乖離を感じてしまっていたとも思う。

アイドルとオタクって難しいね。売れすぎても困らせてしまうし、売れなさすぎても困らせてしまう。未だにアイドルオタクとしての在り方の「正解」なんて分からないけど、いわゆる長寿アイドルと呼ばれているグループはその売れ方のバランスやオタクとの距離感がちょうどよかったのだろうとは思う。K-POPという歴史の中でのBTSの成功は、メンバー達にとってもオタクにとっても幸せなことばかりではなかったと思う。

上へ上へと連れて行ってあげたかった。名古屋のZeppでホソクの誕生日を祝ったことを今でも覚えてる。日本での夢の舞台だったはずの東京ドームにやっと立てた時、世間からの風当たりが強くて、初の夢舞台が別の緊張感で覆われていたのを今でも覚えてる。エコパでのあの一体感と花火を今でも覚えてる。ファンミーティングで数え切れないほど日本語を話してくれたのも覚えてる。

でも気づけば、もう「上」なんてなくなっていた。
だんだんとその高さが怖くなっていたし、BTSの楽曲にもそういった類の歌詞が増えていた。

推しが、墜落ではない「着陸」を意識しだしていた。
そして今回、本当に着陸したのだと思った。次の離陸はいつかは分からない。でも必ず、何らかの形で7人で離陸するので心配しないでね、という言葉と共に。

今は正直、もうその言葉を素直に受け入れて待つしかないんだ、と思う。7人はもうただただ前向きなのだし。ソロの活動をして、7人が戻ってきた時に、少し前の自分と同じ熱量で迎えられる自信は今あんまりないのだけれど、応援はずっとしています。一生わたしの好きな人達です。今までありがとう、お疲れさま。

教訓はいつだって 推しは推せる時に推せ ですね。
本当に最近そう思います。

今度こそ日本でコンサートがある時には、
ARMYの皆さんともお会いしたいです！

〜現場でこれをやる日まで〜