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なぜ「同期の休日」のイラストを描くことになったのか【供養:仁王立ち前説アニメーション作品】

こんにちは、あちこ@ゆらの母ちゃんです。

息子がお笑い芸人をしています。
「同期の休日」というユニットと、「それもまた一興」というコンビを組んで、2か月に一度「仁王立ち」というツーマンライブを開催しています。

あちこは時々「同期の休日」のメンバーのイラストを描いているのですが、今日は「なぜ、彼らのイラストを描くことになったのか」という馴れ初めについて書いてみます。


ことの発端は、コロナ禍真っ只中の2021年3月。
エンターテイメントを生業にしている方々は、軒並み活動の場を奪われ、みんな必死に模索していました。

もちろん芸歴5年目の彼らも、自分たちで何かをやらなければいけない状態でした。

そんな中で「ライオンロック」と「それもまた一興」が始めたお笑いツーマンライブ「仁王立ち」。漫才やコントのネタだけでなく、映像や企画コーナーも充実しています。

ライオンロック×それもまた一興 ツーマンライブ「仁王立ち」vol.3 

色々と模索しながらも3回目の仁王立ちを迎えようとしていた夏。息子のゆらが突然「アニメーション描いてみない?」と言ってきました。

聞けば、ライブの始まる前に注意事項の説明や、お客さんに拍手の練習をしてもらう「前説」を頼めるツテも金もないので、映像を流したいとのこと。

その数ヶ月前に「コントアニメを作りたいから作成方法を教えてくれ」と頼まれ、iPadのアプリを探しては、二人であれやこれやと試しながら教えたことがありました。
その流れでの「前説アニメーション」の制作依頼です。

ちょうどコロナに罹患し、後遺症を抱えて絶望感200%状態だったのですが、「ちょっと楽しそう」と世界が明るくなった瞬間でした。

とはいえ「ど素人」。
絵コンテとか「ちゃんと作る」方法は、どこかで聞きかじった知識しかありません。普通には作れないので自己流で行くしかありません。音ありきで作ることしかイメージできず、声録りを先にお願いしました。

その時の風景(NG集)を、ライブ中の幕間映像にしてしまう抜け目のないエンターテイナーな4人。

結局それぞれのパートに分けてアニメを書いたので、録音もそれぞれ4つの素材に分けてよかったのよね…。(すまぬ)

次に困ったのがキャラのイラストです。
アニメにする = 何枚も描く。
ならばデフォルメされた簡単なイラストにしないとです。

iPadでイラストを描きたいなと思い、Apple pencilと一緒に買ってから、2年近くもバンドリ(音ゲー)利用に費やしてしまったことを後悔しました。

とは言え「できませんでしたー!」じゃ、あまりにも無責任。
質より完成を目指して4人のキャラをラフ画から描き始めました。

初めて描いた「じん」と「ゆら」
初めて描いた「ミネ」と「コバ」

「似てねぇ!」「誰?」「下手すぎて怒られるっ!」という雄叫びを叫びながらも、ラフ画をベースにいきなりアニメ作成用のアプリに描き始めました。同じような絵を何枚も描いていると画力がないのが全面に溢れて逃げ出したくなったり…。
レイヤーをミスってやり直したり、手順をミスって二度手間になったり…。

途中、ゆら監督から「もっとギャグ漫画風に!」なんて、描いたこともないテイストを求められては描けずに、夜な夜な枕を濡らしたり…。

苦戦しながら出来た動画がこちらです。

* 拍手練習「ギャグ漫画風」のターンはカットされた最終形態のもの。
* 注意事項は当時の内容です。最新の注意事項はチケット発売概要欄にてご確認ください。

出来栄えはさておき、半端ない達成感!
思わず声に出してしまった。

「めっちゃ、楽しいんだけど!」

人生の折り返し地点を目前に「宮﨑駿になりたい」と思ってしまったのでした。

その後、ラクガキさえ描く時間も取れなくなり、画力の進歩はできず、社畜人生に押し潰されそうになると、アニメ「映像研に手を出すな」を観ては鼓舞しています。

*前説アニメ=作成当初のフルバージョンはデータでは残っておらず、記録用のライブ映像のスクリーンの中にのみ生存しています。

ありがとうございましたー!
これからは、ちょっとずつ進化するから待ってろよー!



*おまけの便乗供養*

完成直後に楽しさを忘れられず、調子こいて作った企画ネタのアニメ。

元ネタはこちら。仁王立ちvol.1 企画コーナー「4人の10分」より


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