デカビタの海に溺れて 第三話 決戦

「ペンギンのウンコを見たことはあるかい?」

火口卿介は静かに囁いた。ちなみに、ヨツバキラと完全に同姓同名だが全く無関係の女性である。

僕は頭を抱えた。たしかにペンギンのウンコは見たことがない。そもそも、ペンギンはウンコをするのだろうか。


そのとき、ピラミッドのてっぺんの岩がゴゴゴと動き、内部からまばゆい光が解き放たれた。何事かとながめていると、光の中に板垣退助が立っているのがわかった。

紛れもない本人だ。
私は感動して、キャン・ドゥで盗んできた色紙を差し出し「サインください」と頼んだ。
板垣は快く引き受けてくれ、サインを書いてくれた。ぐちゃぐちゃのサインの隣には「自由」と書いてある。

その瞬間、枝豆は爆ぜた。

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