見出し画像

想いを表現しない君の気持ちを探りたい(追記:顔決め)

こんにちは。
急な思いつきでやってみたことがとてもうまく行ったので紹介と、アイデアを育ててくれる人を募集するために記述します。

追記:名前を「顔決め」としてみました。顔を決めて、約束を決めます。

我が家には、自己の感情を表現してくれなくなってきた子どもがいます。すねているのか、恥ずかしいのか、怒られるのが怖いのか、全部なのか、一度拗らすとともかく言葉にしてくれません。

話し合いが進まず、対策まで行き着かないような事が続いて頭を抱えていたなか、急に良さそうな解決策を思いつきました。

準備するもの

使うのは紙一枚です。その用紙には4つの顔が書かれています。並びもわかりやすさのために重要です。

・嬉しい顔
・まぁまぁの顔
・悲しい顔
・嫌な顔

参考までに以下のような紙です。適当で申し訳ないです。

画像1

私の子どもは想いを言葉にはしてくれないですが、指を指して意思表示をしてはくれました。ここまでできれば、この方策は有効です。

使い方

では、使い方です。
何かの課題の解決策を探りたいとします。例えば、遅刻するから早く準備してほしいが遊んでいるなど、本人と周囲でトレードオフの関係があるような、厄介だが子育てによくある課題の解決策の策定を目指します。

まず、お互いに納得できそうだと思う解決策を提示してください。
そして、本人に自分の気持ちに近い顔を選んでもらいます。そして、関係者も自分の気持ちに近い顔を選びます。
全員の手が右側、つまり嬉しい顔かまぁまぁの顔なら、その解決策は実行性がありそうです。採用になります。左側の悲しい顔や嫌な顔を誰かが選んだ場合、その案は不採用です。

使用上のコツ

使う上でコツがあります。
何度か繰り返して採用案が出ない場合には、提示する解決策をわざと極端なものにしてみましょう。
先例の"遅刻するから早く準備してほしいが遊んでいる"であれば、「好きなだけ遊んで遅刻する」などでしょうか。周囲は悲しい顔や嫌な顔を選択し、非採用になりますが、周囲がネガティブを選んだことが意外と本人に響きます。
次のコツは妥協点を探るために採用案を一つに留めないことです。ある案が採用されたら、その案から少しハードルを上げたり下げたりしてみます。そうすると、本人・周囲がどこまで許容できるのかが見えてきます。それがきっと別の課題の落としどころを探るのにも役立つと思います。年齢やこの取り組みをやっているときの気分によっては本人に案を出させるのも良いと思います。
これの良いところは本人は指差しをしているだけですが、想いを沢山受け取れます。本人も自分の意思で決めたことなので、言われるよりはやる気が出ると思います。

大人編:大人にも応用できる!?(追記)

「大人たちにも使えそう」とコメント頂いたので、(コメント意図とはきっと違いますが)真面目に使い方を考えてみました。子供用のままだと単調なゲームになり、成立しなさそうなので。

まず、この用紙で選択できるのは感情を示す顔だけです。そして、選択後は採用・非採用の決定です。

とてもシンプルなプロセスで、お互いの感情だけで方策を決定するため、お互いに一定以上の信頼関係が必要だと思います。

また落としどころを探るためのツールであるため、対等な関係が望ましく、上下の関係もこのツールは適さないです。互いの選択が尊重されればよいですが。

ですので、この「顔決め」は万能ではありません。互いの議論を深めるものは向いていませんし、利害関係を強く含む方策について感情論で決めるのはリスクが高い気がします。用途も、利用者もとても限定的です。親子がたまたまその条件に合致しやすいとも言えます。

利用想定として私がひねり出したイメージは、生活環境を共にするようなコミュニティです。
例えば家族や恋人が、喧嘩の後などにやってみるとよいかもしれません。
また老人ホームでは、気分屋の利用者と説得が苦手な職員のコミュニケーションの一助になるかも。

仲間内で素直な表現が難しいとき。大人でもこの「顔決め」が役立つかもしれません。

さいごに

簡単に準備できて、時間もかからず、ゲーム感覚で取り組めるので、「顔決め」ハマる方にはオススメの方法だと思っています。思いつきで今日やってみた案なので顔がこの4つで良いか、ルールや進め方なども改善しろがたくさんありそうです。
また何かあれば追記していこうと思います。

すけ

最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたサポートはnoteの中を循環させる予定です。