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【新殿堂対応】アナカラージャオウガの解説

【まえがき】


どうも主に東京のCSに出場しているビール2nd(@Beer_2nd)と申します。

この度出場したCSアナカラージャオウガ(以下アナジャ)を使用し優勝することができました。
これが解説記事を書くいいきっかけだと思いましたので執筆することにしました。

私は8月頃からこのデッキを使用しており以下の結果を残すことができました。

このデッキを使っている期間が長く、デッキの理解度は高い部類だと思いますので是非ここから先も読んでいただけると幸いです。




【アナカラージャオウガについて】

アナジャの強み

・CRYMAX ジャオウガのフィニッシュ性能の高さ

 最速4ターンで着地させることも出来れば、盤面に攻撃できるクリーチャーが一体でも入れば理論上はゲームを終わらせることができる最強カードです。
メタカードが効かない対面には早期にゲームを決めることが出来ます。

・CRYMAX ジャオウガ不在時のビート性能の高さ

実はアナジャはジャオウガに依存せずとも飛翔龍5000VT、アーテル・ゴルギーニを使うことによって小型ビートのような戦い方も取ることも可能です。
フィニッシャーに依存せず安定した勝率を出すことが出来ます。

・メタカードの多様性

キャディビートルや若き大長老 アプルなど環境によって様々なメタカードを採用することができるため、環境が変わっても使い続けることができます。

・デドダム


採用カード


・確定枠

上記のカードが抜けることはよっぽどのことがない限りないでしょう。

※アーテル・ゴルギーニは基本4枚搭載ですが5コス帯のかさましである五番龍 レイクポーチャーPar0や、黒単色の関係上からDARK MATERIAL COMPLEXが3枚以上採用される場合に4枚目の採用が見送られるパターンがあるため確定枠は3枚としました。

・リソースカード
確定枠のジルコン2枚+1~5枠

ジルコン、メイデンの枠です。
ジルコンは最大3枚、メイデンが最大4枚です。
環境によって比率が変わります。
通常の環境ではジルコン3枚入れた後に余った枠にメイデンを入れますが、マジックが多い環境ではブロッカーを立てながら自分の動きを進められるカードとしてメイデンが優先されることもあります。

・メタカード

残りの枠

上段のカードがよく採用されてるカードです。
下段のカードはあまり見ることは無いですが頭の片隅に入れておくと良いでしょう。


ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり

2~4枚
刺さる対面:アグロデッキ全般、黒緑アビス、COMPLEX系統

確定枠には置きませんでしたが、結構確定枠寄りのカードです。
尖っているプレイヤーは2枠まで削っていますが基本4枚です。
ただ最近は枠の関係上3枚もたまに見るようになりました。


キャディ・ビートル
0~3枠

刺さる対面:5000VTが入っているデッキ、赤青マジック、青黒魔導具

特に語ることはないです。


飛翔龍 5000VT
0~3枠

結構確定枠寄りのカードです。
このデッキだと打点として使いたい盤面が存在するため基本的に2枚搭載されています。
ただこのカードの強さ自体環境次第なのでそこは見極めが重要です。


同期の妖精/ド浮きの動悸
0~3枠

メタカード保護兼フィニッシャー。
単騎連射マグナムのような使い方もあるので0枚と1枚でも結構差が出るカードなので1枚は採用したいところです。


若き大長老 アプル
0~3枠

青黒魔導具と青黒コンプレックスメタです。
百鬼の邪王門などの受け札を無視出来るため、環境によっては1枚からの採用が検討されます。
アナジャはデッキ掘削能力が高いため1枚だけ入れても割とゲームに絡んでくれます。



よく下に置くのを忘れる

DARK MATERIAL COMPLEX
0~3枠

中速から低速環境で使用。
マジックが蔓延る現環境ではアナジャではあまり出番の無いカード。
ただ刺さる環境であれば鬼強いので環境によっては採用もアリです。


サンプルリスト

現環境(1/23現在)ではこのリストが良いと思います。
私もCSでこのリストから1枚違うリストで優勝し、更にチューニングを加えたものとなっています。
(レイクポーチャーを同期に変更)
このリストを参考にみなさんも是非アナカラージャオウガを使ってみてはいかがでしょうか。


各対面へのプレイ・勝率


青黒魔導具

キーカード:キャディ

対面勝率:4~5割(こちらの練度次第)

現環境のリストは海底研究所が不採用の事が多いのでとにかくジャオウガで走ることを考えましょう。
キャディの使い方はジャオウガで走る前のターンに出して相手のゼニスザークの着地を防ぎます。
マナが増えちゃうけどいいの?と思われる方もいらっしゃると思いますがご心配なく。
走ったら相手が死ぬので関係ありません。
ちなみに出すタイミングが結構難しいので練習することを推奨します。


赤青マジック

キーカード:同期、キャディ、各種ブロッカー

対面勝率:体感3~5割
     先手3‐2 後手0‐5

同期+ブロッカーorメタカードの盤面を目指しましょう。
この盤面を作る理由はヒメカット1枚で越えられないようにするためです。コールドフレイムのテキストはフリーズが上なので序盤なら同期+‪αの盤面を越えられるのことは無いです。
ただ唯一弱点なのがナポレオンバイブスの下面でどっちも処理されてしまうのでそこだけは気をつけましょう。

序盤はキャディ、ジルコン、メイデンで防ぎ、5マナ帯まで来たらアーテルで相手の面を焼きつつブロッカーを増やしましょう。
相手の面を焼くことでヒメカットのフレンドバーストを使ったターンに突破させずらくできます。
相手と攻防を続けていって、もうこれ以上メタカードが出せなくなったら潔くジャオウガ殴りましょう。
ベストは同期と1打点が並んだ状態でのジャオウガ着地ですが、正直同期がなくても案外通ります。

追記
殴るタイミングについでですが5000VTを出したタイミングから盤面が2、3面あれば殴ることを推奨します。(次のターンのジャオウガプランが見えていない時のみ)
VTを出したターンに横の2体で殴ってターンを返して次のターンにVTの3点からトドメまで行きます。
所謂VTビートというやつです。
VTで殴るターンはキユリやアーテルを使って同期を探してあげるとコールドフレイムやバーシのGS等をケア出来るので結構通りやすいです。

フィオナアカシック

キーカード:キャディ

対面勝率:6~7割

キャディでネバーフィオナを妨害しつつジャオウガで走ります。
777が採用されているので盤面のコストは出来るだけ散らしたいので余裕があればアーテルやVTを建てれると良いでしょう。


黒緑アビス

キーカード:ボンキゴ、5000VT、同期の妖精

対面勝率:6~7割

この対面はボンキゴを全力で守るゲームになります。
マーダンロウで抜かれて大変なことになるので引いたVTはそのターン中に使えないのであれば必ずマナに埋めてください。
ジャオウガも同様ですが普段からマナに埋めると思うのでそこまで気にしなくても大丈夫です。
これらのカードはデドダムやジルコンで墓地に落とすのもあまりよろしくないので意識してプレイしましょう。

黒単アビス

このリスト適当なので誰かリストください()

キーカード:ボンキゴ、同期

対面勝率:2~3割

この対面はボンキゴを全力で守るゲームになります。
基本的に意識することは結構黒緑アビスと同じですがこの対面はVTとジャオウガに加えアーテルのキープもあまりしない方がいいです。
マーダンロウに抜かれた時に大変なことになります。
詰めるタイミングは小型を並べて相手のサーイサイクルで盾が減ったところを詰めるか、星域を抱えてジャオウガ発車から詰めていきましょう。


赤緑アポロ

キーカード:ボンキゴ、お茶はいかがですか?

対面勝率:5~6割

気合いでボンキゴを間に合わせるかお茶を踏ませましょう。
あまり意識することはないですが2ターン目のエスメルは必ず出してブーストしてください。
上ラジオの回答が増えるので盾を減らすのが怖くても腹を括ってマナに置きましょう。

アナカラージャオウガ(ミラー)

キーカード:アーテル、5000VT、キャディ

対面勝率:練度次第、(先手有利)

この対面はいかに盤面を維持出来るのかのゲームになります。
5000VTやアーテルを使って差をつけていきます。
キャディと5000VTの同時展開が出来れば実質勝ちなので積極的に狙いに行きましょう。

ゲームの序盤の動きとしては

2T目
先手後手関係なく必ずブーストを打つ。

3T目(先手プレイヤー)
自分の動き≧ボンキゴ

ここのボンキゴは相手が2ブを打っている場合のみ出します。

ここから先は基本的に相手の動きに合わせて動いていきます。正直言語化が難しいので実戦経験を積むことをおすすめします。


【CS使用リスト】

1/20 はっちcs in 竜星の嵐 新宿店

予選5‐0 本戦3‐0 全勝優勝
今回は試験的にレイクポーチャーを採用しました。
対マジックにジャストダイバーで確実に1ターン貰いつつフィニッシュに必要な星域や同期を回収できる点が優秀です。
ただ同期が2枚なのは少し少ないなと思ったのでレイクポーチャーか他のどこかの枠を1枠同期に譲りたいです。

1/27 WiNGCS in バトロコ川越駅前

1/20のリストと同じリストを使用。
予選2‐3

2/1 カードショップポンポコCS

スイスドロー6回戦のみ 5‐1  7位

レイクポーチャーを同期に変更しました。
やはりマジックに同期+‪αが偉すぎるのでしばらくこれで回すと思います。
ただフィオナや黒単への勝率を上げたい為アプルの採用を検討してます。

2/5 ドラスタ池袋カップ

2/1のリストと同じものを使用。
スイスのみ 4‐3 17位

2/11・12 はっちcs in 竜星の嵐 新宿店

2/11は2/1のリストと同じものを使用。
予選落ち 2-3 53位

12日はフィオナメタでアプルを採用。
予選落ち 3-2 30位

2/17・18 はっちcs in 竜星の嵐 新宿店

17日は12日のアプル入りのリストを使用。
予選落ち 3-2 17位

18日はマジック多い読みでアプルを1枚同期に譲って使用。
予選上がり 4-1 本戦2没 8位



【殿堂施行後のリスト】


3/23 はっちcs in 竜星の嵐新宿店 8-1 優勝
4/7   はっちcs in 竜星の嵐新宿店 6-2 3位
 
ここでは殿堂施行後の環境に合わせたリストの解説をしますが、基盤部分はほぼ変わっていない為変化したカードのみ解説します。

・楽球の妖精(ラクロス フェアリー)
殿堂した星域の空いた2枠に採用。
初動枠として他の候補としてはステップル、極楽鳥等がありますが今回はテンポロスを押さえる為ラクロスフェアリーを採用。
似たような効果のカードにヤッタルワンGSがありますが、ラクロスの回収効果を使う局面があまりなかった為、現在はヤッタルワンGSに差し替えて回しています。

・清浄のカルマ インカ
   /オキヨメ・水晶チャージャー

対黒緑アビスへの5枚目のメタカードとして採用。
似たようなカードにとこしえの超人が存在しますが、攻撃に参加できる点、下面が墓地リセとして優秀であることからこちらを採用。
アナカラーDOOMやラッカゴスペル等に遅延として使える他、赤青マジックにフィニッシュで使うことでパーフェクトコールドフレイムケアとして使うことも可能です。
また単騎連射マグナムのような役割もあり、まれに当たる邪王門系のデッキや5c等の受けカードへのメタとしても使うことができます。

母なる星域(非ツインパクト版)

今回の殿堂によりツインパクト星域が1枚制限なったためジャオウガに触るためのカードとして採用。
ただ双月と違い、初動にもならずジャオウガを出す専用のカードの為、あまり積みすぎるとデッキパワーが落ちるため枚数は少なめ。

【各対面へのプレイ・勝率】

ラッカゴスペル

対面勝率:有利

型がガリュミーズ型へ移行した為有利対面へ。
相手のマナと墓地を見ながらメタを貼るのかリソースを伸ばすのか考えて動いていく。
メタのキャディとボンキゴの優先順位はキャディのほうが高いが、友愛の天秤で処理されてしまうため相手の5マナ圏からは出来れば横に同期かキゴを添える。
殴るタイミングでゴゴ超をケアするのにアーテルが必要な為、面展開の際には意識する。
最終的にジャオウガ、アーテル、同期その他3面まであるとゴゴ超+コルフレ以外は貫通します。

小技
アーテルキャディ…の盤面でゴゴ超を打たれた場合、アーテルの置換をキャディに当てることでキャディを墓地に送ることができる。

赤青マジック

対面勝率:どちらも先手有利

前環境と変わらず詰めるタイミングはVTを着地させたターンで盾を3枚まで詰めて次のターンにVT3点で詰めるか、横3面+ジャオウガを目指す。(コルフレ1トリケア)
基本的にメタカードをどかせるのは4ブリック+ヒメカの最大3面かメタカードを置く基準です。
盤面によってvt等で全部吹き飛ぶこともありますがキャディを置いていれば1ターンで盤面が全部吹き飛ぶことはないでしょう。

黒緑アビス 

対面勝率:五分~微有利

基本的にはボンキゴを死ぬ気で維持しつつジャオウガ着地、又はVT着地を目指します。
マナ起きも意識してVT、アーテルを逃がしてダンロケアをしましょう。(2持ちはキープ可)
この対面は黒緑側のマナが伸びると3呼び鈴からのジャガイスト爆発が負け筋になり、あまりもたもたしていられず星域の本数が減っている為ジャオウガに依存しないプレイも取ります。
例えば
・vtを出したターンは横の面を全部殴らせる
 2点までに留めない理由はVTロックターン中でもジャガイストが連鎖して並ぶとvtの3点をジャガイストでブロックされて打点が足りなくなる。
・同期込み過剰打点で詰める
 型の違いによりますが大地型なら同期込6点で貫通、秩序型は秩序+1GSがケア出来れば基本通ります。

等です。
またジルコンの使い方も勝敗を大きく分けます。
基本的にVTを抱えたままターンを跨ぐことが裏目を作るため、ジルコン+VTまで繋がる状況にジルコンを出します。
またテレスコのパンプ発動下ではVT効果で飛ばないため、手札が0でターンを貰い、ノーチャージ墓地orマナからジルコンを出すとテレスコをVTで返せるようになるので覚えておくとよいでしょう。

アナDOOM

この対面はめちゃくちゃ練習することを推奨します。
お互い練度0:0の場合はDOOM有利
10:10の場合はジャオウガ有利です(おそらく)

基本的こちら側の踏み倒し=死です。
そのためラジオを打つことはそうそうないです。
ただ対面不明でデドダム埋め2→4ラジオ進行の先3ラジオのみ許容です。
こちらの展開としてはVTケアでキャディを立てつつアーテル、VTで相手のメタクリを焼いてジャスキルを通しに行く形となります。
この対面はアナDOOM側の動きがある程度読めるようにアナDOOMを回すことを推奨します。
割と勝率に変化が出るんじゃないかと思います。

青黒complex


対面勝率:ガン不利

対面が逆立ちしながらやっても負けます。
一応キャディでVTをケアする、こちらが早期にVTを投げてテンポをとる、キゴを抱えて起動前か盾へ行くタイミングで打つなどやりようはありますが勝てません。
できるだけ早く詰めてノートリ貫通を祈りましょう。

巨大天門

対面勝率:微不利

キャディを出して、ジャオウガ着地までの時間を稼ぐ。
基本的に相手の7マナ圏でエモハでジャオウガ宣言で盾焼却出来ずに盾で受けられるので結構4ジャオウガしてお祈り対面だったりします。
対面がスイトン採用形の場合は1点から詰めてスイトンを踏んで死ぬ確率を下げましょう。


マトリクスループ

対面勝率:微不利

こちらが相手のループに干渉できるカードがインカ、VTしかなく走るより前にソリティアに入られることが多い為、この対面は最速ジャオウガ狙いで絡められるならVTを絡めて殴ります。
緊急再誕が有効トリガーになる為、殴る際は盤面処理もできると良いです。



【さいごに】


ここまで読んでいただきありがとうございました!
これからも随時使用リストの方は更新して行こうと思うので、また読んでいただけるとうれしいです。
質問、感想等お待ちしております!

twitter→https://twitter.com/Beer_2nd


5/1 新殿堂対応構築・各対面へのプレイを追加しました。

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